おけしぼうず お芥子坊主

おけしぼうず(お芥子坊主)

阿州東祖谷山の山の中に出たという小さい女の子のような姿のおばけ。「おうてくれ、おうてくれ」と騒ぎながら山を行く人の前に現われたと言います。これを背負ってしまうと脇や首のあたりをくすぐられて背負った人は死んでしまう、と言われていて、「重いから」とか「しょい縄の長さが足りないから」などと言って断るんだソウナ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
けしぼうず」とはほぼ同じような妖怪だと思われます。ただし、話としては背負うと悪さをする妖怪たちの仲間にあたっているようです。

和漢百魅缶│2012.03.19
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