羽後の蛭野村にある婆々淵にすんでいるぬしで、大きな大蛇だと言われています。むかし、ある男が水底をあさっているときにうっかりこの大蛇の体に鎌を打ち込んでしまい、びっくり、男は熱を出して死んでしまいました。いっぽう、このときキズを負ったぬしは、ちかくの泥湯温泉に老婆のすがたに化けて湯治にいったと言います。
和漢百魅缶│2012.04.06 Design. Koorintei Hyousen 2012