ようそ 妖鼠

ようそ(妖鼠)

越中の五社村と道明村のあいだにあった墓地にいたという大きなねずみ。猫や小さい獣などを取っては食べてたといいます。安政7年(1778)の春に五社村の伊兵衛[いへえ]というちからもちがこれを退治しましたトカ。

☆ 莱莉垣桜文 附註
堀麦水『続三州奇談』曰
「此怪物を手に下げて家に帰り翌日見るに大いなる鼠なり顔甚だ長く大にして四寸五分あり身は一尺八寸首にかけて二尺三四寸の鼠にて尾の長さも二尺あるべし其末切れ居たり毛兀[は]げ皮古びて恐ろしき様なり」

和漢百魅缶│2012.06.16
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