塚にうまってる死体が美女の姿になって、生きてる人間のもとにやって来るというもの。
ある男が近頃遅刻が多し様子もおかしいので、それを気にかけた同僚が理由をきいたところ、ものすごい美女が毎晩やって来るのを語ったので、「もしかして、それは妖怪かも知れない、たたっ斬るべきだ」と言ったのですが、どうしても斬り殺すまではふんぎりがつかなかったので、美女の肌に傷をつけて、次の朝その血のあとをたどったところ、古い塚があって、その中の棺には、美女とおなじ服の遺体。その後はパタリと美女はやって来なくなったソウナ。
和漢百魅缶│2012.09.22
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