きつねのつき 狐の月

きつねのつき(狐の月)

月の出ない新月の日などに、ぼんやりと薄暗い光りの月を出して人を驚かしたりするもので、きつねの化け種目の一ッ。「月が出てる!」とおどろいたりするとパッと消えたり、「どこに消えた?」とまごついたりすると全然違う方角に出たりしたと言います。相州の藤沢あたりなどに、これが得意なきつねがいたようです。

☆ 莱莉垣桜文 附註
むじなのぼんぼり」とおなじようなものです。ただし、藤沢にはむじながこれを行なってると語られてる例のほうが多く、きつねのせいだと言われてるのは少数派だったもよう。

和漢百魅缶│2012.10.17
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