みのをきたおおおとこ 蓑を着た大男

みのをきたおおおとこ(蓑を着た大男)

石州の今福村につたわるもの。むかしこの村にいた長者さんの家で、朝ごはんのために菜っぱをかごに入れて準備しておくと、それが毎日毎日ひっくり返されてるといういたずらが続いたので、誰のしわざなのか突き止めようと、長者さんが庭で徹夜の番。真夜中になると蓑[みの]を着た大男があらわれてかごをひっくり返しだしたので、長者さんが弓で射ると大男は消えてしまいます。

長者さんが家に戻ってみると神棚の大黒[だいこく]さまの像に矢がつき刺さっていて、それ以後、その長者さんの家は没落してしまったんだトカ。

和漢百魅缶│2013.01.10
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