むかし、ある家に毎晩石や泥が降ってきたり、器物が歩き回ったり、いきなり火があがったりするというふしぎなことが続いたというもの。
巫祝[ふしゅく]たちを呼んで調べてみてもらってもなかなか正体がわからなかったのですが、幸霊[こうれい]という術士がみてみたところ、門にいっぱい貼られた符があやしいということになり、それを燃やしたところ、ぱったり変なことは起こらなくなったそうです。
☆ 莱莉垣桜文 附註
『捜神後記』曰
「家有鬼怪 言語呵叱投擲内外不見人形 或器物自行再三発火 巫祝厭劾而不能絶。適値幸霊 乃要之 至門見符索甚多並取焚之 惟據軒小坐而去 其夕鬼怪即絶」
和漢百魅缶│2013.02.02
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