神様が人間を助けるときに動かしてくれるというふしぎな馬。本当は泥のかたまり。
むかし、敵軍に追われて逃げる途中、かみさまの廟で休息してたところ、「起きよ、起きよ、追ってがきとる」という声が。起きてみると廟の外に馬がいたので、これは助かると乗ったところ、走るわ走るわ、その馬は何百里も見事に駆け抜け、鞭[むち]をあてても動かなくなったなと思ったら、いつの間にか泥の馬になってたといいます。
☆ 莱莉垣桜文 附註
『徐州志』などにあるものです。
和漢百魅缶│2013.02.20
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