芸州の湯来につたわるもの。むかし、みなんどという名前の美しいさむらいがいたのですが、その妻の正体は実は淵にすむ大蛇で、あるとき、毎夜毎夜妻がどこかに行くのをつけていったみなんどがそれを知ったことに気づくと、淵に身を投げて大蛇の姿に変じて二度とみなんどの前に姿を見せることはなかったといいます。
以後毎年、大蛇が沈んだ日になると淵の中の水が真っ赤に変わったりしたソウナ。
和漢百魅缶│2013.04.01 Design. Koorintei Hyousen 2013