堵子(弓の的)の精。むかし、ある武官がいくさで苦戦をしているとたくさんの見知らぬ兵が加勢をしてくれて見事勝利をすることができました。武官が「あなたがたはいったい…」ときいてみると「わしは堵子じゃ、そなたは日ごろ鍛錬をしておってもわしの顔にあばたやきずをこしらえたことがない、それに感謝して加勢をしたのじゃ」と告げたトサ。
☆ 莱莉垣桜文 附註
『笑府』に収録されてるはなしに出て来るものです。弓の腕がへたっぴだったのですね。
和漢百魅缶│2013.06.24
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