じか 地火

じか(地火)

各地で言い習わされてたもので、地面の中に燃えて出て来るという火。特定の日にはこれが起こるとされてて、その日には作物の種をまくのをやめたりしました。

この日に種をまいた作物は地面の中のこの地火の影響で不作になったり、不幸を呼んだりするとか、麦や稲などの場合、それを使って葺いた屋根などは火事になるなどと言われてました。

☆ 莱莉垣桜文 附註
肥前佐賀郡などでは、地火日につくりはじめた餅米は、葬式の餅になるといわれてました。遠州などでは地が焼けてる日と考えられてて、作物を植えてはいけないとしてたそうです。また磐州菊多郡などでは、地火の日に稲を植えると真っ赤になるとも。

地火の日は、以下のような法則で来ると言われてます。
一月 巳の日
二月 午の日
三月 未の日
四月 申の日
五月 酉の日
六月 戌の日
七月 亥の日
八月 子の日
九月 丑の日
十月 寅の日
十一月 卯の日
十二月 辰の日
対になっているものに「天火」があります。

和漢百魅缶│2013.07.19
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