壱岐につたわるもの。少し先も見えないような真っ白い霧がかかったような雨のことで、葬列のあるときに出てよくないことを起こしたりしました。また、生前に悪事を積み重ねたひとや、「があっぱ」に願を掛けて何かひとつの願いを叶えてもらったりした人間が死ぬとき、そのたましいを奪いに降る雨だとも言われてたそうです。
☆ 莱莉垣桜文 附註
「かしゃのかかった雨」あるいは「かしゃがかくる」「かしゃかくる」などとも呼ばれてます。魔物と火車雨をさけるために遺体には綛[かせ]とか刃物が置かれました。
和漢百魅缶│2013.09.24
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