東南アジアのラフ族につたわるネのひとつ。人間や家畜を襲って食べたりするといいます。夜中にうろつくとき動物のすがたなどになって現われるのですが、特に尾のない猫に化けたそうです。
人間のわきの下に取り憑くといわれてて、ひとを介してあちこちに出没するようです。これに憑かれてるひとは目が赤くなるのでなんとなくわかるそうで、また、美女にこれが憑く率は高かったそうです。
☆ 莱莉垣桜文 附註
「ネ」は精霊や鬼神のこと。取り憑かれることは「ネゲウェ」というそうです。猫などの動物のすがたに化けてる状態で捕まり、次の夜明けまでに人間のわきの下に戻れないと死んでしまうそうで、このあたりの退治方法がほんのちょっぴり「ぬけくび」みたいでおもしろいです。
和漢百魅缶│2013.10.31
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