加計呂麻島につたわるもの。大昔、毎年毎年正月に天から人間たちへ若水を届ける役目をしてたという鳥。
この若水を正月にのむことで大昔の人間たちは若返り、無限のいのちをもってたのですが、ある年、若水を届けるとちゅう、アハビラの木の上で休憩をしてたところをからすに襲われたちんちん鳥が若水をこぼして失くしてしまいました。それ以後、人間たちには寿命というものが出来、アハビラの木は不老不死になったといいます。
☆ 莱莉垣桜文 附註
「アハビラ」というのは「さるすべり」のこと。毎年樹皮がとれて入れ替わることから、蛇や蟹の脱皮のように若返りの象徴と考えられてたそうです。
和漢百魅缶│2013.11.15
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