あせい 蛙精

あせい(蛙精)

かえるの精。明朝のころ、李振[りしん]というひとが夢の中で緑衣をつけた数多くのひとたちから「いのちを助けて下さい」と頼まれたので「へんな夢だなぁ」と思ってたら、次の日、嘉興府に蛙を何十もかごに入れて売ってるひとがいたので「夢のはこれか」と買い取って、自分の家の庭の池に放してやったといいます。

その時「いのちを救うがうるさく鳴くなよ」と李振が言ったら、池の蛙たちはそれから先、鳴かずに暮らしていたトカ。

和漢百魅缶│2014.04.19
Design. Koorintei Hyousen 2014