けむしのおおぼうず 毛虫の大坊主

けむしのおおぼうず(毛虫の大坊主)

京都につたわるもの、御所でお風呂を焚いていた下女さんが3、4寸くらいの大きな毛虫をみつけたので何気なくポイと焚いてる火にくべて焼いてしまったところ、たちどころに煙があがって緋色の衣を来た大坊主が姿をあらわし、そこら中の屋根をピョイピョイ飛び回ったと思うと、その場所その場所で次々火の手があがって、嘉永7年(1854)の大火になったんだソウナ。

和漢百魅缶│2014.05.29
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