ニュージランドツーリング日記
1月28日(水) 自宅→成田
くもり
日曜日に屋根の雪下ろしをやり,汗の不始末で風邪をひいてしまった。体調不良のため気分が乗らない出発となってしまった。重い荷物を背負いダッフルバックを手に持ち成田へと向かう。
チェックイン一時間前に成田へ到着。初めての海外旅行,当然成田へは初めてきたのでお上りさん状態。ウロウロしながら落ち着きがなかったがなんとかボーディングパスを受け取り,体力回復のためうどんを食べてNZ34便に乗り込んだ。成田を離陸し,機内でNZへの入国カードが配られる。記入を済ましボーとしていたら隣の姉ちゃんが「どういうふうに書けばいいんですか?」ときいてきたので「どこが解らないんですか?」と聞き返したら「全然わかんない。書かなきゃ駄目かな〜。」と言っていた。機内でMIBを観ていたら何時のまにか寝てしまった。
1月29日(木) Auckkland→Huntly
晴れ時々雨 走行110km
PM12:00頃オークランド到着。機内では睡眠もろくに取れなかったので気分もイマイチすぐれない。しかも気温は29℃,湿気もある。日本の夏みたいだ。しかし,あまりにもアッサリ入国できてしまった。テントを持っていたので,税関でかなり時間を取られるかな〜と思っていたのだが,まだ新しいテントだと言ったらすんなりと通過してしまった(ウソではない)。タクシーでバイク屋へ直行する。日本人のスッタフがいるはずだったが支店へ行ってるようで不在。ここは練習した英会話を…。全然通じず,相手の言ってることも全然理解出来ない。日本人スタッフが来るからちょっと待っててと言ってるらしい。と,待つこと約20分日本人スタッフが来て無事KAWASAKI・KLR650を借りられた。今日は初日で,機内の疲れも残っているのでCityのインホメーションへ行き地図とキャンプ場ガイドをゲットして近場にテントを張ろうと決めバイクで走り出す。ところが,何故かモーターウェイに乗ってしまう。慌てて最初の出口でモーターウェイを降りるが,どこへ来たのか全く解らなくなってしまった。市内をウロウロすること一時間余りまたもモーターウェイに乗ってしまい,R1を南下することになってしまった。走り始めての最初の感想だが,「日本とあまり変わらないな」と思った。途中大雨が降り80Kmで走行していたら,自分の後ろが数珠繋ぎになってしまったが(制限速度は100Km)気にせず南下していく。18:00頃なんとかキャンプ場を見つけテントを張る。日記をつけていたら,10歳くらいの少年が近づいてきてバイクを見せてくれと言う。この少年は人なつっこく,英会話集を見ながら日本語を教えてやった。ティナというこの少年は自分の名前を日本語でなんというかと聞いてくるのだが,名前は世界共通だと教えてやってもしつこく聞いてくる。「もうウルサイな〜」とニコニコしながら言ったら反応を示したので,アホヤネンと名づけてやった。21:00すぎようやくあたりが暗くなり深い眠りに落ちる。
1月30日(金) Huntly→Wellington
曇りのち雨時々晴れ 走行560Km
今日一日は完全な移動日。キャンプ場にいた家族に見送られ出発。9:00にマックで朝食エッグ&ベーコンマフィンを食べる。R1→R3→R4そしてR1へと走りつなぐ。R4は山間部を走るルートで高速コーナーを気分よく走る。周りは牧場なのだが,がけのような斜面にも羊が張り付いているというかんじ。途中ガソリンが心配になりR4を外れ小さな町で給油をした。最初はGSの店員が給油してくれたがここは店の軒先にポンプがあり自分で給油しなければならない。初めて自分でやったが,ノズルを戻す時に失敗してカウンターをゼロに戻してしまった。おばちゃんに怒られたが,給油した量を多めに申請して無事完了。R4へ戻り後は肩と尻の痛みを我慢してひたすら走る。20:00にウエリントンに到着。GSで給油をしフェリーターミナルへ行こうと地図を広げる。風が強く地図が飛ばされてしまった。急いで拾いに行ったら,丁度そのときGSから車で出てきたカップルが「ついてこい。つれてってやる」と言ってきたので付いていく。無事ターミナルに到着し,彼らにお礼を言って別れる。チケットを買い一服。出港一時間前にチェックイン。しかし,どこからどうやって乗るか理解できなかったためウロウロと周りを歩いていたら,係りのオヤジに「飲んでんのか?」と笑われてしまった。疲れで足元もおぼつかなかったせいもあったかな?。なんとか乗船できホッとしたのもつかの間,バイクを自分でしばれと言うではないか。しかもトラロープ。何とか固定できたものの凄く不安。こんな事なら日本からタイダウン持ってくるんだった。船の揺れが心地よく何時の間にか寝てしまった。
1月31日(土) Picton→Kaikoura
晴れ 走行160Km
2:30ピクトン到着。バイクが倒れてなくて本当に良かった。なんとピクトンの作業員の一人が日本語を話す。「チョットマッテテ」「イキマショウ」自分は笑顔でバイバイ。
夜中に走るのがイヤだったのでフェリーターミナルのベンチに横になりウトウトしながら明るくなるのを待った。6:00多少明るくなってきたので出発。朝焼けがとても綺麗であった。ここから何処へ行こうか決めていなっかたが,地球の歩き方にも載っているカイコウラまで走りあとは休もうと決定。晴れたシーサイドを走るのは実に気持ちがいい。昼前にカイコウラ到着。疲れを取るために二泊することにした。寝ようとテントに入ったがものすごく暑い。汗が噴き出るがそれでも熟睡してしまった。
2月1日(日) Kaikoura滞在
曇りのち晴れ 走行20km
今日はのんびりと休養を取る。朝付近を散歩してからサンドイッチを買いに町へ向かう。その後キャンプ場へ戻り岬へ行こうと決めバイクを走らせる。岬付近はオットセイのコロニーになっており20分も歩けば間近で見れると地球の歩き方に書いてあったので岬を散策することにした。本当は海岸の岩場を歩かなければならなっかたのだが,何故か丘の上に登ってしまい高い位置を歩いてしまう。途中海岸へ降りる道を発見,海岸へ下り遠方にオットセイを見つける。近づかないほうが良いかな?と思い写真を数枚とってパーキングへと戻ることにした。途中オットセイが一頭間近にいるのを見つける。ラッキーと思い写真をとってキャンプ場へ帰った。昼食に町でフィッシュ&チップスを買って食べたがあまりおいしくなかった。ケチャップをつけて食べればイケルかもしれない。午後はくつろいで過ごす。
2月2日(月) Kaikoura→Tekapo
晴れ時々曇り 走行400km
朝7:30に起床,コーヒーを飲んで出発する。すぐにカイコウラのNZ銀行に行き$400を現金に換える。ちょっと多すぎたかな〜と思いながらもまぁいいか。そしてガソリンを入れ一路クライストチャーチに向かう。カイコウラを出て10km位はシーサイドルートは日本とあまり景色が変わらない。NZを旅しているとは思えない。途中クライストチャーチ50km手前で昼になったのでパン屋を見つけサンドイッチを買い公園で昼食&休憩を取る。出発時刻は12:30今日の宿泊地と決めたクライストチャーチだったが,日本にいる時と同様街の中へ行くのが億劫になってしまう。しかも日本のような案内標識があまり多くない。地図を取り出し検討した結果テカポまで行くことに決定。これからのルートは日本を旅発つ前から楽しみにしていたルート,天気が良いことを願う。R1→R79→R8へと移動するに従い目の前には雨雲が広がっていく。走るのをやめモーテルにでも入ろうかと考えたが,目的地までは距離があるので晴れるだろうと決め込みバイクを進める。考えが当たり次第に天候は回復,そして遠くにはSouthern
Alpsが見える。気分も盛り上がり途中にあった鹿牧場の写真を撮りながらテカポを目指す。
日本にいるときは一面緑の中を走る自分を想像していたのだが,周りは茶色というか黄土色のような荒野を走っているみたいである。
16:00にキャンプ場到着。テントを張り終えレイクサイドの散歩を楽しみながら買出しに行く。小さな商店街(店の数8件程度)の裏にはNZを代表する風景の一つである教会とテカポ湖がそこにあった。ガイドブックと同じ風景に感動する。キャンプ場へ戻る途中NZ軍の隊員が湖で泳いでいた。それほど暑くはなかったが,泳いでいる人達を見てうらやましくなる。
2月3日(火) Tekapo滞在(Tekapo−Mt.Cook往復)
晴れ 走行200km
今日は天気が良かったので午前中は洗濯等雑用をやっていた。午後からMt.Cookへとツーリングへ出かけた。Mt.Cookは雨の多い所だから晴れるわけないだろーと思いつつも心の中では晴れていることを祈る。テカポを出る時すでにトリップメーターは150kmをまわっていた。ガソリンが心配だったが,Mt.Cookは観光地だからGSくらいあるだろうと思いそのまま出発。走っているうちにサザンアルプスが右手に見える。薄曇があるので晴天というわけではないが,この分ならMt.Cookの雄姿も拝めそうだ。山の天気は変わりやすいといので90kmから100kmへスピードを上げる。目の前にプカキ湖が見えてきた。道中荒野の中を走っているようだったので湖の水色が目に染みる。フト目を右にやると湖のずっと向こうにMt.Cookが見える。そしてR8からR80へ進路を変える。次第にMt.Cookが近づいてくる。すばらしい景色だ!。Mt.Cookへ到着,トリップメーターはすでに250kmまずはガソリンだと思いGSを探す。小さい村なのでGSはすぐに見つかったが無人。どうやらカードで精算するようだ。しかし,機械に書いてある説明が読めない。自力でやってみるが何度やっても上手くいかない。焦りと不安でいやな汗をかいていた所にインターシティのバスが来た。オロオロしていた私をみた運転手が声をかけてきたので「やりかたわかんないんです。」と無意識に日本語で答えてしまったら,なんと運転手が日本語を喋るじゃぁありませんか!この運転手が親切に教えてくれたのでなんとか給油をすることが出来た。彼は「マタネー」といって去っていった。当然僕は「アリガトー」といった。やっと落ち着いたのでハーミテージ周辺をぶらつき写真を撮りながら芝生の上でくつろぐ。次は空港へ行く。別に用事はなかったのだが,なんとなく立ち寄ってしまった。ここで日本人の新婚さんに声をかけられる。遊覧飛行に乗ったのだと言っていた。世間話をして別れた。あとはまっすぐテカポへ戻る。
2月4日(水) Tekapo→Queenstown
晴れ 走行260km
朝8:30にテカポを出発。昨日と同じ道を約50km走る。今日も晴れて気持ちのいいツーリングだ。しかし,あいにくMt.Cookは雲に覆われている。昨日行ってて本当によかった。小さい湖などを眺めながら走り小さな町をやり過ごしていくと次第に山岳ルートへと変わって行く。日本のようにきついカーブはほとんど無く気持ちのいい高速コーナーが続く。それが過ぎるとダンストン湖を右に見ながら走るルートへと変わる。湖の向こうはなだらかな丘が続いていて何故かホッとする。そしてフルーツの町クロムウェル。昼食で食べたチーズバーガーは最高に美味かった。そしてルートはカワラウ川を右に見ながら進む。渓谷沿いということもありきついRの続くワインディング。右へ左へバイクを切り返す。これだから単車はやめられない。カワラウ川も最高に美しい。途中バンジージャンプを見学する。高さ的には山形のものとあまり変わらないように感じたが,周りの景色が最高!川も凄く綺麗だ。バンジーやるならやっぱ本場のNZだな〜と感じる。14:30クイーンズタウン到着。観光地なので一緒に遊べる日本人が居るだろうと思い3泊することにした。
2月5日(木) Queenstown滞在
晴れ 走行0km
爪が伸びているのが気になりナイフで切る。爪切り持ってこなかったのが悔やまれる。10:00過ぎに町へ出かける。確かに日本人が結構いるのだが,新婚さんや団体さんが多く声をかけられそうなのがいない。やはりキャンプ場じゃなくユースやバックパーカに泊まらないと見つからないみたいだ。ジェットボートに乗りたかったが,やはり一人だと気後れしてしまう。昼になったので昼食をとり公園へ行き昼寝することにした。
自分用にT-シャツを2枚くらい買おうとグローバルカルチャーというT-シャツ屋に行く。非常に種類が多く迷ってしまい結局倍の4枚も購入してしまった。土産にでもするか。
2月6日(金) Queenstown滞在
曇り時々晴れ 走行0km
朝目が覚めると外で日本語らしい会話が聞こえる。おもわず反応してしまい,テントの外へ慌てて出る。そしたらなんとオバチャン達だった。がっかりして煙草を吸っているとそのオバチャン達の一人が近づいてきて世間話をいているうちに二人・三人と増えてくる。朝からオバチャンパワーに圧倒されてしまった。それにしてもオバチャングループがキャンプ場にテントを張っているとは夢にも思わなかった。
朝食をとりシャワーを浴びてダラダラしていたら昼になってしまった。キャンプ場にいてもつまらなかったのでKIWIPARKへでも行こうと決め歩いて出かける。KIWIHOUSEのKIWIは寝ているようだった。ここにも日本人観光客がいたのだが,彼らが出た後一瞬顔を上げる。なかなかカワイイもんだ。ここは結構敷地も広く他にもいろいろな鳥がいて意外と楽しめた。この後町へ昼食をとりに町へ出る。ファーストフードの店が並んだ一角に日本食の店を発見。店の名は”大衆食堂”$10のカツ丼と$3.50のポカリスェットをチョイス。味はまぁまぁかな。
2月7日(土) Queenstown→Te Anau
雨のち大雨 走行170km
テントを叩く雨の音で目が覚める。雨の中テントを撤収するのが物凄く嫌だし雨の中走るのも嫌だ。もう一日滞在を延ばそうか考えたが,走っているうちに雨も止むだろうと思い出発することにした。ワカティブ湖のほとりを走る。晴れていればこの上ない絶景だろうと思いながら走る。次第に雨脚が強まってくきて体も冷えてくる。とうとうどしゃ降りになってしまった。R6からR94へ走りつなぐのだが,ガソリンが心配だったのでR6を直進しルムスデンという町まで走る。なんかカッパの中も濡れてるような気がする。
R6を戻りR94へ折れテアナウへ向かう。ここまで来てやっと牧草が緑色になった。どしゃ降りで気分もまいっていたが,対向してくるバイクが手を挙げて挨拶してくれるのでこれに励まされなんとかテアナウに到着。キャンプ場の受付のお姉さんが私が日本人だと判ると「テントの色はナンデスカ?」と聞いてくる。つい「アオ」などと答えてしまった。アオじゃぁ解らないようだった。「ブルー」といい直す。でも日本語の発音はとても上手だった。キャンプ場に到着後テントを張るもののテントの中がびしょ濡れ。そしてカッパを脱いだら中の服もびしょ濡れ。最悪の気分だったが,せっかく治った風邪をまたひいてしまうのも嫌なので服を着替えシャワーを浴びた。体も温まり雨も小降りになったので付近を散策してみる。モーターパーク内に日本人が経営しているコロミコトレックがある。たまにはツアーもいいかなと思い,9日のキーサミットツアーを申し込んだ。
2月8日(日) TeAnau滞在(TeAnau−Manapouri往復)
晴れ 走行40km
今日は天気がいいのでミルフォードサウンドへ行こうかそれとも付近をツーリングしようか迷っていた。結局マナポウリへツーリングに行くことにした。道中フィヨルドランドの方向を眺めたが,そこには雲が広がっている。年間降水量6000mm以上ではなかなか晴れることが無いのだろう。ミルフォードサウンドへ行かなくて正解だったろうだろう。マナポウリまでは20kmゆっくりしたペースで景色を楽しみながら走る。すぐにマナポウリ湖に到着。車道から見る湖はそれほど美しいと感じなかったのですぐに引き返す。テアナウに戻りレイクサイドの遊歩道を散歩。モーターボートを楽しむ人,湖水浴を楽しむ人皆生き生きしてるよなー。土ボタルを見に行こうと思いフィヨルドトラベル社へいったが今日は日曜日のせいもあるのか全て満員で行けなかった。キャンプ場へ戻り本を読んで午後の時間を過ごす。
2月9日(月) TeAnau滞在
雨のち晴れ(山は雨) 走行0km
朝から雨。夜中に風と雨の音で熟睡できなかった。今日はキーサミットへトレッキング朝8:20にモーターパーク出発。途中高級ホテルのトラベルロッジに泊まっていた3人と合流,50過ぎのオヤジと一組の新婚さん。ガイドを含め5人で歩くことになる。ディバイドというルートバントラックの出発地に到着。カッパを着込み出発となった。ガイドは最初眠かったのかどうか解らないがムスッとしていて取っ付きにくかった。しかし,次第に打ち解けることができトラック場にある植物の説明等を聞きながら楽しく歩くことができた。11:30に山小屋に到着し早めの昼食をとる。12:30頃からまた歩きだしキーサミットのピークを目指す。30分後ピークに到着,あいにくガスに覆われていて何も見えない。オヤジがリュックの中からパンフレットを取り出し「晴れてればこういうふうに見えんのか」と呟いていた。なんか晴れそうだったのでチョット待機してみる。一瞬ガスが晴れ遠くに山が現れた。この後2回ほどガスがはれて景色を楽しむ事が出来た。まぁこんなもんだろ。下山後,時刻もまだ早かったのでマリアン湖へ向かう途中の川沿いを散策することになった。吊り橋を渡ったが揺れて非常に恐かった。10分くらい歩いたところの川が物凄い。マリアン湖から流れる川で川幅は7mくらい。これが物凄い急流で川が飛沫で真っ白になっている。凄いものを見たと思った。18:00頃テアナウへ戻る。町でビールを買い込んでキャンプ場で飲む。疲れからか酔いが早く,早々に寝床についた。
2月10日(火) TeAnau滞在(TeAnau−Milford
Sound往復)
晴れ 走行240km
朝から快晴,これならミルフォードサウンドも晴れていると思い意気揚々とテアナウを出発する。昨日のツアー代金が未納なのでNZ銀行に寄ってから出発。まさに雲一つない天気この天気が何処まで続くか?緑の草原の中アップダウンを繰り返す気持ちの良い道が続く。そしてフィヨルドランド国立公園へと突入,ぶなの森の中を走る。鬱蒼とした森の中を走るのはニュージーランドに来て初めてである。この森を抜けると今度は草原,そして遠方には美しい山。バイクを止め写真を撮ってたら車から降りてきたオジサンが「ビューティフル!」と叫んでいたが,私も同感である。次に寄ったのがミラーレイク,今日は風も無く山が小さい湖に美しく映し出されている。一人占めにしていると観光バスから団体さんが降りてきた。韓国語と日本語でうるさくってしょうない。気が滅入ったので出発。高速コーナーの続く中景色に見とれて事故んないようにと70kmにスピードダウン。道幅が狭く急カーブの連続するところは更にスピードを落とす。途中写真など撮りながら絶景の中を走る。そして峠を越えるトンネルにさしかかった。このトンネルは路面が非常に荒れており照明灯が無く頭上からは水滴がドボドボと落ちてくる。目が慣れるまでは本当に恐い。日本の野呂川林道で真っ暗のトンネルは経験しているが何度通っても空中遊泳しているような錯覚に陥る。トンネルを抜けても晴天急いで峠を下り12:00過ぎにミルフォードサウンド到着。多少雲が残っているが絶景に変わりはない。ここに来たら観光クルーズは必須,2時間30分のコースを選び$45でチケットを購入。出港まで時間があったので周りを散歩していた。そしてクルーズに出発,このコースはアジア系の団体さんがいなかったので快適なクルーズである。しかも滝のある場所では水飛沫がかかるほどすぐそばまで船を寄せたり,オットセイのコロニーのある場所では一時停止して充分観察させてくれたり内容も充実していた。帰る頃には多少あった雲も完全に消え本当の快晴となった。テアナウへ戻るのだが,また絶景の中を走れるという喜びで気持ちが高揚している。のんびりと走ることにした。道中羊の移動に遭遇,完全に道路を塞いでいるがバイクならすり抜けられそう。しかし車もエンジン止めて待っているので自分も待つことにした。写真を撮っとこうとカメラを出したがちょうどフィルムが切れていて撮ることができなかった。
2月11日(水) TeAnau→Wanaka
晴れ 走行270km
朝8:30にキャンプ場を出発,すぐ近くにあったGSで給油をする。満タンにして支払をすませ,さあ出発だとセルボタンを押す。ところが,セルモーターが回らなくカチカチと音がするだけである。一気に青ざめてしまいパニックに陥ってしまった。押しがけを試してみるがエンジンをかける事が出来なかった。
給油したGSの店員に聞いてみるが,ここでは解らないので次のGSへ行けという。次のGSにいっても解らないといわれ,農機具を扱っている店へ行けと言う。その店まで押していたが,途中で汗だくになってしまったので試しにもう一度セルボタンを押してみたら,なんとセルが回りエンジンがかかってしまった。一息いれ無事テアナウを出発する。また,エンジンがかからないと恐いので休憩中もエンジンはかけた状態にしといた。
クイーンズタウンから来る時は雨だったが,今日は快晴である。今日のルートも変化にとんでいて気分のいいツーリングが出来た。ニュージランドらしい緑の牧場を過ぎ,次第に荒涼とした風景にかわっていく。そしてワカティブ湖を左にみながらバイクを走らせる。昨日のミルフォードサウンドへ行くルートも素晴らしかったがこちらも負けていない。今日も羊の移動に出くわした。昨日のようにとうせんぼされたわけではないが,昨日写真をとれなかったので今日はしっかりと撮っといた。クイーンズタウンで給油,またもセルが回らなくなってしまったが,ここは多少町も大きいせいか自分も冷静に対処できた。多分接触不良だろうと思い,バイクをGSの隅に持っていきセルモータの付近をいじっていたら無事かかるようようになった。完全に修理できたわけではないが,この後セルが回らないと言うことは無かった。
ここからワナカへはダートを走って行く予定だったが,バイクに不安があったため舗装路を走って行くことにした。舗装路でも気分がいいのは変わりない。80kmくらいでのんびりと走りながらも2:00にはワナカへ到着した。到着後は町を散策し,ワナカ湖のほとりでくつろいで過ごす。
2月12日(木) Wanaka滞在
晴れ 走行10km
今日も快晴である。天気をみてMt.Royへトレッキングに行くことにした。町に朝食をとりに行きついでに昼食のサンドイッチと水を買い込んでMt.Royへと向かった。往復5Hのルートである。山全体が牧場になっており,羊の糞がいたる所に落ちていた。地球の歩き方にはそれ程急な上りではないと書いてあったが,トレッキング初心者の私にとっては結構きついルートである。途中休憩を取りながら3Hでピークに到着。Mt
Aspiring,Lake Wanakaを望む絶景であった。昼食を取り終え下山することにした。途中山頂で出会った女性に追いつかれてしまう。彼女は羊の糞をもろともせず素足で歩いていた。私は素足で靴を履いた時に出来た靴擦れがひどく足が痛いため彼女より30分も遅れて下山することになってしまった。それでもガイドブックに載っていたとおりの時間2Hで下山することが出来た。
2月13日(金) Wanaka→Geraldine
曇り時々晴れ 走行280Km
朝起きると風が強くあいにくの曇り空。西海岸を北上するルートを考えていたのだが,目的とする方向は雨雲が広がっている。念のためビジターセンターで天気図を確認したが寒冷前線が二本近づいている。西海岸も年間4000mmを越える雨量があり,これでは南島を出るまで雨という可能性もありそうだ。後ろ髪を引かれる想いではあったが,来た道を戻ることにした。風が強いのでバイクも右え左え流されてしまう。踏ん張ってバイクを押え込みながら走り,12:30にはテカポに到着する。出発時はテカポまで走ろうと決めていたが,雨もまだ降っていないので後100kmくらいは進めるだろうと判断し,1:00にテカポを出発,ここから約80km走り14:30ゲラルディンに到着。ここにテントを張ることにした。ここで激しい下痢に悩まされる。昨日のトレッキングで日焼けしたためと疲れのせいかもしれない。
2月14日(土) Geraldine滞在
晴れ 走行0km
朝から晴天が広がっていたので,午前中は洗濯をしながら読書をして過ごす。午後は近くの森の中を散歩しに行った。約30分くらいのコースだったが,私には丁度良い運動になった。この地方は乾燥しているので森といっても瑞々しさがあまり感じられない。町へ戻りパン屋でサンドイッチを買うがシーフードの発音が悪く店員に笑われてしまった。
2月15日(日) Geraldine→Kaikoura
晴れ 走行350km
今日も晴れ。9:00に朝食をとり気分よく出発する。カナダから来ている親子4人のサイクリストと一緒の出発となった。自転車は後ろにベビーカーのようなものが付いていて子供はこれに乗り,大人が自転車で引っ張るといったものである。一家でツーリングというのもうらやましい。R1へ戻るつもりであったが,道をまちがえたらしい。しかし,方向はあっているのでこのまま進むことにする。これが大正解ですばらしい景色のなかを走ることが出来た。12:00にクライストチャーチに到着。宿泊ガイドに空港近くにキャンプ場があるとかいてあったので空港へ行きキャンプ場をさがしてみるが,見つけることができなかったので,カイコウラまで走ることにする。クライストチャーチから100kmくらい走った所から草原の中をアップダウンとコーナーの連続する区間が始まる。そして潮の香りがすると思ったら,海が現れるといった気分の良いルートである。長距離のツーリングで同じ道を通るというのは余りしないほうだったが考えを改めても良いかもしれない。14:30にカイコウラ到着,この後ホエールセンターに行きフリースを買おうか迷っていたが,$190もするのであきらめた。デザインが良くカッコ良かった。
2月16日(月) Kaikoura→Picton
晴れのち雨
走行160km
カイコウラに連泊する予定であったが,以前にも二泊しておりやることも無く,テントの中も蒸し暑くガマンが出来ないので今日のうちに北島に渡ろうと急遽変更。二泊分の料金を払っていたがどうしようか迷っていたせいもあり出発が12:00になってしまったせいもあるのでしょうがないだろう。ピクトンへ向かう途中次第に風が強くなってきて空も曇ってしまう。ピクトン到着時には今にも雨がふりそうであった。ピクトンには2:30に到着,フェリーは9:30の出港。暇つぶしにトレッキングにでも行こうとおもっていてが,とうとう雨が降り出してしまう。しょうがないので読書で時間を潰すことにした。
ようやく雨も上がり乗船の時間もせまってきた。乗船時私のほかにバイクが一台いて,お互い協力しあいながらバイクを固定した。彼は私に「このバイクどこで借りたの?」と聞いてたのだが,私はハイヤーの意味がわからず,「どこへいってきたの?」と言ってると思い「クイーンズタウン」と答えてしまった。それから乗船する前にGSに行ったのだが,店員に「レンタル代一日いくら?」と聞かれ「$120」と言ったらびっくりしていた。
2月17日(火) Wellington→Taupo
晴れ 走行380km
深夜0:30分ウェリントン到着,幸い雨は降っていない。夜間走るのが嫌なので本を読んで過していたのだが,ガマンできなくなりまだ真っ暗い5:00に出発する。暗いので60kmくらいで走っていたのだが,地元の車は物凄い勢いで私を追い越していく。6:00ちょっと前に突然睡魔に襲われてしまう。どうしようもなく眠いので近くのレストエリアに入り木陰にバイクを隠し,そのまま横になって寝てしまった。7:30に目をさましたが,辺りはすっかり明るくなっておりバイクも自分の姿も車道からはっきり見えるまでになっていた。慌てて平静を装いすぐに出発する。ちょっと寝たのが良かったのか体調が良くこの後も疲れを殆ど感じることなく走り抜けれた。今日はR1を北上,南島と違って牧場も緑色が多く例えるなら北海道のスケールアップ版ともいおうか。しかし,R1もトンガリロ付近はデザートロードと呼ばれていて荒涼とした風景が続く。それが過ぎてタウポに近づくと道は針葉樹の森の中へと続いていく。距離はあるが変化に富んだ良いルートであった。13:00にタウポへ到着,オフィスのオヤジに五泊させてくれと言うと。五泊もするんだからとタウポでできるアクティビティのパンフレットをどっさりくれた。しかも一つ一つ説明してくれる。午後は休もうとテントの中に入るがここも暑い。どこにいてもテントの中はかわらない…。
2月18日(水) Taupo滞在
曇りのち雨 走行数km
朝マックで朝食をとる。キウィ・ビック・ブレックファーストを食べたが,ボリュームがあっておいしかった。今日はロトルアまでツーリングへ行こうと思っていたが,曇っているのでウォーキングをすることにした。スパウォークというのがキャンプ場の近くにありフカ滝までの遊歩道になっている。一時間でフカ滝に到着。たいした滝ではないというのが私の印象。幅広い川が突然10くらいの幅に絞られてここが急流となっているのだがレイク・マリアンへ行く途中の川を見た後はたいしたことがない。ここから更に下流にあるダムまで遊歩道は続いているのだが,景色もあまり良くなく1時間30分歩いてリタイアし引き返すことにした。遊歩道の始点に温泉が川に流れ込んでいる場所があるのだが,人がいなくなる夕方に4人くらい水着をきて入浴?をしていた。私も水着があれば間違いなくはいっていたであろう。キャンプ場まで後20分くらいの所でどしゃ降りになった。カッパをきても間に合わないと思いそのまま歩くことに,当然キャンプ場についた時には全身ずぶ濡れになっていた。昨日のうちにここへ来といて本当に良かったと思う。
2月19日(木) Taupo滞在
曇りのち晴れ 走行40km
今日も朝は曇り,午前中に雑用をやっていたら天気も次第に回復してくる。午後には完全に晴れたのでワイラケイへショートツーリングに出かける事にした。最初にダムへ行った。時間を全く考えずにいったのだが,運良く放水の時間に到着し渓谷へ流れる凄い量の水を見ることができた。次に地熱発電所へ行ってみたが写真の被写体としてはイマイチだったのですぐに移動。次にクレーターオブザムーンへ行く。オフィスのオバチャンに「ヘルメットを安全のためにオフィスに置いとけ。」と言ってくれたのだが,私はオバチャンがヘルメットのことを”ハット”と言うので理解できずにいたら,オバチャンは紙に文章を書いてくれた。ニュージーランドの人は本当に親切な人が多いなぁ。地熱地帯で地面から湯気がモウモウとあがっていて,眼鏡が曇って何にも見えなくなってしまう。一周するルートは危険地帯が発生したため分断されていて,私は片方を往復するだけにした。ニュージーランドにもこんな所があるんだとは全然しらなかった。
2月20日(金) Taupo滞在
雨のち晴れ
走行0km
朝起きると雨が降っていた。一日のスタートが雨というのは憂鬱な気分になってしまう。何をする気にもなれず一日中ダラダラと過す。テレビでクリケットの中継を放送していたが,ルールが全く分からないので面白くなかった。無駄に過した一日となった。
2月21日(土) Taupo滞在(Taupo−Rotorua往復)
曇り時々雨
走行160km
今日は曇っていて雨が降りそうだったが,タウポ滞在最後の日だったのでロトルアへツーリングへ出かけることにした。行く先には雨雲が広がっている。しかし,これまで雨雲には何度も騙されているので「雨は降らない」と自分に言い聞かせる。ファカワレワの地熱地帯を見学。ここは間欠泉,マオリ村,キゥイハウス等が集まる観光施設である。最初に再現されたマオリ村を見学。感想は「まぁこんなもんかな」といった所か。次にキゥイハウス,ここのキゥイは元気が良く餌を食べたり水を飲んだりと活発に動いていた。そして,ここの一番の見所であるポフツカイザーの間欠泉を見に行く。2,3時間おきに高さ30mまで間欠泉が吹き上がるそうだが,私が見ていたときはせいぜい2,3mまでしか吹き上がらなかった。粘ってみたが残念ながら無駄骨となってしまった。この施設内でナント温泉卵を売っていた。私がついた頃は作っていた最中だったので食べずにそこを後にした。他に観光できるところはないかと思い町のインフォメーションセンターへ向かったが,とうとう雨が降り出しロトルアでの観光を切り上げタウポへ戻ることにした。テントサイトへ戻ると地元のライダーがテントを張っていた。彼は私を見るとすぐに近寄ってきて自分が今日走ったルートを話し始めた。彼はオークランドを出発しコロマンデル半島を一周しロトルア径経由でタウポへ来たと言っていた。そして自分のバイクは250ccなので疲れる。君の650ccのバイクがうらやましいと言っていた。
2月22日(日) Taupo→Auckland
晴れ 走行280km
朝雨音で目が覚める。しかし,テントの外へ出てみると西の空はすでに晴れわたり,タウポ周辺も見る見るうちに晴れたいく。ツーリングの最後に相応しい最高の天気になった。9:00キャンプ場を出発,R1をオークランドへ向けて出発する。周りは緑の牧場で快適なルートである。バイクを止めて写真を撮りたい場所が幾つもあったのだが,オークランドに近づくにつれ交通量も増えていき車の流れも速いため危険なので諦めることにした。ハミルトンまでは羊よりも牛を飼っている牧場のほうが多いようだった。ハミルトンからオークランドへ向かう途中マックに寄り,キゥイバーガーを食べてみた。中身はハンバーグ,チーズ,卵,そして野菜がドッサリ入ったボリューム満点。たいへん美味しかった。14:00にオークランド到着,空港で一時間くらい時間を潰し15:00ホテルにチェックインした。海外旅行記念すべき初のホテルである。オークランドの郊外でワンツリーヒルのすぐ近くである。さっそくワンツリーヒルへ歩いて出かけた。日曜のせいか公園も賑わっていて皆楽しそうにしている。ここも一部牧場になっているが,ここの羊たちは人に慣れているせいか近寄っていっても逃げようとせず草をムシャムシャ食べていた。ホテルに戻りテレビを見たりしてくつろいで過した。建物の中で寝るのは25日ぶりだったので快適すぎてなかなか寝付けなかった。
2月23日(月) Auckland滞在
曇りのち雨
走行数km
ニュージランドでバイクに乗る最後の日である。町中のせいか初日のときのような緊張感がある。ホテルを出て20分後にバイク屋に到着,日本人スタッフはいなかったが無事バイクを返却することが出来た。突然手元からバイクが無くなったのが本当に寂しかった。このあとお土産を買わなければとおもいダウンタウンへ向かう。さすが100万人都市だけあって活気がある。しかし,何故か所々店の中がくらくなっている。ある店では11:00なのに店を閉めようとしている。交差点では警官が交通整理をやっている。最初こういう街なのだなと思っていたが,店の前に発電機を出しているところもあり,やっと停電なのだと理解した。開いている店を探して街をウロウロしていたが,そうこうしている間に店がどんどん閉店していく。お土産をかうのを諦めホテルに帰った。テレビでニュースを見ていたらトップで街の停電を伝えていた。よほどの事なのだなと思った。明日は帰国,早朝のフライトなので早めに休むことにした。
2月24日(火) Auckland→JAPAN
曇り
なんとか6:00に起きることができ,空港で無事お土産を買うこともでき,ニュージーランドを後にした。機内で隣の女性と自分の旅を話し合いながら時間を潰す。機内でも当然ステインラガーを飲む。15:45に成田到着。税関でヘルメットを見られたが難なく通過。丁度いい時間に成田エクスプレス,山形新幹線があったので22:00前には家に到着することができた。