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大腸の病気が気になる方に、大腸ガンと大腸ポリープに焦点を合わせて、解説してあります。情報は大平胃腸科外科クリニックのデータを使っています。まずは気軽に検査を受けること。なにも怖くはないのですからーー。
なお「よくある質問コーナー」をもうけましたので、参考にして下さい。
大腸ガンと大腸ポリープ
目次)
- 日本人の死因
- 大腸ガンの現状
- 大腸癌の発生
- 大腸ポリープとは?
- 大腸ポリープの分類
- 大腸癌の検査
- 大腸ポリープが癌化する危険因子
- 大腸ポリープとガンの関係
- 大腸ポリープ切除の必要性
- 大腸ファイバー検査とは?
- 大腸癌の治療の基本的考え方
- 大腸検査を受けるためには!
日本人の死因のトップは癌です。もうご存知ですよね!
平成16年度の死亡原因 全体の約3割がが悪性新生物(癌)で死亡している。2位は心疾患、3位は脳血管疾患(脳卒中等)である。
3割近い方が癌で亡くなられていることがおわかりいただけると思います。
それでは今日のテーマの大腸癌について、大ざっぱにお話しします。
上の図は癌の死亡率を示したものです。男性、女性いずれも胃ガンが減少し、肺ガン、大腸癌が増加していることが理解していただけると思います。
上のグラフで特徴的なことは昭和30年と平成16年を較べた時の大腸癌(結腸+直腸)の延びです。食生活の欧米化に伴う大腸癌の増加がその他の癌と較べてすさまじい勢いであることが分かります。今後、大腸癌は男性においても胃ガンに追いつくのは時間の問題と思われます。
上記二つのグラフはいずれも平成17年厚生
白書よりのお借りした物です。
のどが渇いた!
次に「大腸癌はどのようにしてできるのか」をお話ししましょう!
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左の図は大腸癌が出来るまでを模式的に書いたものです。上の段がポリープから癌化する場合、下が粘膜から直接癌が発生してくる場合です。このうちポリープから大腸癌に移行していくものが大腸癌全体のどのくらいを占めているかについては25%〜50%までといろいろな説がありますがはっきりしません。ポリープからの癌は未だ少数派というところです。 |
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ポリープ癌が粘膜から発生する癌と決定的に異なる点は、ポリープを切除する事によって癌を完全に治しうると言うことです。しかも内視鏡(大腸ファイバー)によるだけで、殆どの場合、切除可能であり、開腹手術を要しないことは特筆すべき事です。勿論、ポリープ癌もガン細胞が頂上(最初はガン細胞は頂上にある)からポリープの根元を越えてしまったり、進行癌になってしまった後ではこの限りではありません。ポリープ癌も早期切除が必要だということです。 | |
それではそのポリープって何なの?ということですが、大腸ポリープは驚くほど多いのです。
4.大腸ポリープとは?
大腸ポリープは大腸の表面から飛び出ている病変をすべてひっくるめてそう呼びます。その中にはガンであるものも、ガンでないものも含まれています。
左図は当院における平成9年度に施行した全大腸内視鏡検査の患者さん77例を分類したものです。全体の約4割弱にポリープが存在しました。大腸のポリープが如何にポピュラーな物か分かっていただけると思います。胃ポリープはこれよりずっと少なく0.5%程度です。
困ったことに滅多にない胃ポリープはほとんどが良性であるのに対し、非常に多い大腸ポリープは潜在的に悪性変化(癌化)する危険を持っています。それは次の項で!
ちょっと一服
それでは次に大腸ポリープの内訳を少しお話ししましょう!
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大腸ポリープの分類 |
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腫瘍性ポリープ
非腫瘍性ポリープ=良性(癌にならない)
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大腸ポリープは大きく分けて、腫瘍性ポリープと非腫瘍性ポリープの二つに分けられます。左の図はそれぞれのポリープの代表的な物を示してあります。大腸のポリープは約80%が腺腫と呼ばれる良性の腫瘍性ポリープです。ただ、これは絶えず、悪性腫瘍(=癌)に変わる潜在的悪性度を持っています。これに較べて、胃ポリープの90%以上は過形成性ポリープで、この過形成性ポリープが癌化することは極めて稀です(例外もあり)。 |
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左の図は当院におけるポリープを病理学的に分類(切除した後顕微鏡で診断する)したものです。腺腫が圧倒的に多いことが分かっていただけると思います。この腺腫は常に腺癌に変わる危険性を持っています。 |
それでは現在行われている大腸の検査についてちょっと触れましょう!
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1.便潜血反応:消化管からの出血をチェック 2.注腸検査:空気と造影剤の二重造影=形のチェック 3.大腸ファイバー検査:最も確実な検査、色調/ポリープの発見 | |
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1.便潜血反応 |
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2.注腸検査 |
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3.大腸ファイバー検査 |
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まだ進行癌になる前のポリープ癌を見つけることができるのは大腸ファイバー検査だけであることが分かって頂けたでしょうか。便に血が混じってからでは折角のファイバーでの手術時期を失するのです。 | |
![]()
疲れてきましたね ポリープが癌化するのはほんのごく一部なのですが、腺腫のうちどれが癌化するかの判
断は神のみぞ知るといった所です。でもポリープ癌化の危険因子というのもあるのです
- 高齢化:年をとる、すなわちポリープができて時間がたてば立つほど、それだけで癌化の危険が増します。
- 家族性のポリポージス(ポリープの多発):その家系的にポリープが遺伝的にできやすい方は殆ど100%癌化します。この場合の多発とは何十個という単位のものです。
- 上記に関連して、一般的に単発のケースより、複数のポリープがある場合の方が癌化しやすいと言われています。
- 同じく、ポリープのサイズが検査する度に大きくなっていく場合も癌化しやすいと言われています。
- その他、便秘や肉食などとの因果関係も指摘されています。
当院での検査ではポリープが多発しているケースが約6割ありました。ポリープは多発するケースが多いのです。
ここで大腸ポリープとガンの関係について簡単に図示してみましょう
大腸ポリープとガンの関係は左図の通りです。□で囲まれた部分を日本人全体とすると、かなりの方にポリープが存在します。そしてそのうちの少数がガンになるわけです。ポリープと重ならない部分のガンは粘膜より発生するものです。
それぞれの関係は大まかに示しただけのものですので、余り細かい割合にまで、こだわらないで下さいね。
もうちょっとです
今まで述べてきたことをまとめて、なぜポリープをとる必要があるのかを考えて見ましょう
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左の図で肛門より、盲腸と呼ばれる所まで大腸ファイバー(カメラ)を挿入(これを全大腸内視鏡検査と呼びます)し、肉眼的に病変の有無を観察し、必要に応じ、組織検査(一部をとり、顕微鏡で悪性の有無を調べる)やポリープ切除を行います。熟練した施行医で5〜10分で盲腸に到達しますが、その方の腸の長さ、手術による癒着の有無、捻れ、などによりかなり差異があります。なお、左図は大腸癌の好発部位を示した物です。 |
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当院でのポリープが存在した方の処置の内訳です。切除可能なものはできるだけ切除しています。 |
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ポリープ切除とそのポリープを回収した所の写真を載せておきます。興味のある方は御覧下さい。 | |
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ここでは大腸癌を初めとする固形癌に対する基本的考え方について説明します。個々の癌に対する治療法は、述べるスペースがありませんので、他のホームページなどを探して下さい。以前、直腸癌の治療に対する質問を頂戴しましので、その質問と私のお答えを載せておきます。 | |
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ご質問 |
解答 |
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ドクターコロさま |
鋭いご質問ですね。 |
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最後に記事をひとつ | ||
北里大学東病院消化器内科の五十嵐正広講師らは、早期大腸癌や大腸ポリープが、一度切除しても数年後に再発する確率が高いことを確かめた。治療後の定期的な健診の必要性を示す結果だ。 |
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ご苦労様、今日の講義は終了です
後は宣伝のページです。疲れた方はお休み下さい。
12.大腸検査を受けるためには!
当院では大腸の検査は毎日午後より行っています。胃の検査と違い、大腸の検査では前日の夜より絶食の状態でも、大腸は空っぽにはなりません。従って前日に特殊な食事や下剤による前処置を行い、又当日午前中は大腸の掃除のため、これも特殊な胃腸の洗浄液を飲んでいただいています。検査を希望される方はお早めに予約をお願いします。
当院は 金沢市近岡町 大平胃腸科外科クリニック
診療時間 月〜土 午前9時〜12時半 午後2時〜6時(土曜日は5時)
休診 日曜祭日 木曜日午後
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大腸癌一般に対する知識は下記URLで詳しく知ることができます。国立癌センター http://www.ncc.go.jp/jp/l