最終更新日:2004.04.10
愛ある暴言(社会人は辛いよ) |
「おにいちゃん」と呼ばないで |
数年前、会社の有志で温泉旅行に出掛けた事がある。 男ばっかりのメンバーなので、当然宴会中に 「コンパニオンを呼ぼう!」 なんてハナシが出るのは御約束。会計も「金余ってるから、呼ぼう呼ぼう!」と、すっかりノリ気に。その後に控えてる悪夢も知らず……。 多くのメンバーは、若くてキレイどころのコンパニオンが来ると思い込んでたが、世の中そんなに甘くはなかった。 現れたコンパニオンは、どう見ても参加メンバーの大半とほぼ同年代。最年少の俺(-_-)y-~にとっては、明らかに年上。 全員が心の中で「金返せ!」と叫んでたに違いないが、ソコは悲しいオトコの性。たとえ同年代だろうが、好みじゃなかろうが、その場の雰囲気を心の底から楽しんでしまう。そう、貪欲な生き物なのです。 それでも、ジジィ組メンバーの目には年下のキレイどころに映ったらしい。エロジジィモード全開ではしゃいでる。ああ、情けない(笑)。 心の中でブツブツ文句を言いながらも、みんな次第にアルコールが廻ってスッカリ良い気分。中でもGさんが絶好調。コンパニオン一人をガッチリとキープしてる。トークも弾む。 ……話題は、なぜか幼少期の思い出に。遊び場や近所の頑固オヤジの笑い話で、大いに盛り上がっていた。 それにしては、二人のハナシに共通点が多すぎる。 「あれぇ???」 突然そのコンパニオンが声を上げた。 「もしかして、Gおにいちゃん?」 ……大正解!!なんとこのコンパニオン、幼少期にGさんの近所に住んでいて、よくGさんに遊んで貰ってたらしいのだ。 すっかり面食らってたのはGさん。同年代とは言え、相手はコンパニオン。遊び心もスケベ心も絶好調になってたはず。それなのに相手が実は幼馴染み。ショックを受けないはずがない。 面が割れてからはこのコンパニオン、Gさんの事を呼ぶ時は幼少期と同様、「おにいちゃん」「おにいちゃん」。他のみんなもふざけて「おにいちゃん」「おにいちゃん」。 Gさん、半分泣きそうな顔で 「やめてくれ〜〜」 と叫んでましたが、火に油。ますます「おにいちゃん」の大合唱。いや〜、笑った笑った。 以来、どんな事があっても、Gさんは「おにいちゃん」のひと言で黙らせる事が出来るようになりましたとさ。 そして今日も、社内でGさんの叫び声がこだまする…… 「”おにいちゃん”はやめてくれ〜〜」 |