最終更新日:2003.07.24
大人になんか、なりたくない! |
イカサマ男 |
「負けず嫌いな人」で登場した、食人O。 彼も、たま〜にではあるが、麻雀に参戦していた。 ただ、初心者であるが故に、時々チョンボを犯してしまう。 この日も、食人Oは開始早々少牌をしてしまった。 ズルい奴なら、黙ってるトコロだろう。実際、我々の麻雀史上では、4人中3人が少牌・多牌を犯してたにも拘わらず、誰も自己申告せず……なんて事もあった程である。 そこは学科一の熱血漢である食人O。正々堂々と 「あ。俺(の牌)少ない」 食人Oの堂々とした態度に、見物人も含めて全員が大感激。 中には、「誰にもバレないように牌を補充すればOK!」などとほざく奴まで出てくる始末。つくづく食人Oは得な男だ。 …そんなこんなで対局は開始された。 「………あ!!」 突然天井を指差しながら叫ぶ食人O。 みんな、一瞬注意を奪われたものの、あまりの露骨な手口に、すぐ視線を卓の上へと戻す。大方の予想どおり食人Oが 河から牌を1個取ろうとしてた。 「ダメダメ!それはすぐバレるって!」 …ごもっともな意見である。さすがの食人Oも、これには「あ、やっぱりダメだった?」と、素直に失敗を認めていた。 そして対局は続行。 ……ガタッ!! 突然立ち上がる食人O。今度は何をするつもりだ? ……パチッ! ……何と、食人Oは部屋の電灯を消してしまった。夜中だったので、当然何も見えなくなる。 「(食人)O!何やってるんだよ!!」 慌てた声と共に、再び誰かの手によって電灯が灯される。食人Oは、何事も無かったかのように平然と座ってる。 「(食人)O!ちょっと牌の数を数えさせろ!」 ……… きっちり13牌。 少牌が発覚した時は12牌だったはずである。 「(食人)O!電気消した間に牌を足しただろ!!」 「あ、またバレちゃった?」 本格的なイカサマとは程遠いが、こんな愉快なイカサマなら、ちょっとぐらいなら騙されてもイイかな?と思ってしまう俺(-_-)y-~であった。 |