俺の想い出格納庫


最終更新日:2003.01.15

大人になんか、なりたくない!
助手席で楽しいドライブ♪
 
 
 学生時代は意味も無くよくドライブに出掛けた。ただ、俺は運転があまり好きではなかったので、同乗専門だった。みんな、運転させてゴメン。


 ある日、Y山が車を買った。早速
「○○(俺)!ドライブだ!」
と声を掛けてきた。目的地はY山の兄貴の家。まあ、ドライブコースとしては適切な距離だ。オマケにメシも奢って貰えるらしい。行程は一泊二日。断る理由が無いどころか、「誘ってくれてありがとう」である。

 早速、出発。天気は晴れ。快晴とまではいかなかったが、ドライブ日の天候としては上々だ。Y山は買ったばかりの車の運転席ですっかり上機嫌。軽快に飛ばす。


 出発してから約30分が経過。Y山が「ノドが乾いた」と言い、たまたま近くにあった自動販売機の近くで車を止めた。「○○(俺)!何か買ってきて」 まあ、俺としては連れてってもらってる身であり、運転してもらってる身でもあるので、素直に車を降りて自動販売機の前へと歩き出した。ただ、Y山は

俺が車から降りた途端

急発進してそのまま逃走

というバカな事を平気でやる男なので、それだけは警戒したつもりだった。



 適当にジュース2本を買った俺は車へと戻り、Y山に1本渡そうと運転席を覗き込んだ。……なぜかY山の姿が無い。どこ行ったんだ? まあ、Y山は
「屋外は全て公衆便所だ」
と言って憚らない男なので、立ちションでもしに行ったのだろう。俺は気にも留めずに助手席のドアを開けようとした。





 ……その時、俺の目の前に信じられない光景が!!!
































「……Y山、何で助手席に座ってるんだ?」


 俺はY山に目で訴えた。するとY山はアッケラカンと一言、







「 疲 れ た 」




 ……何言ってるんだコイツは。


「で、誰が運転するんだ?」


「○○(俺)以外に誰かいるのか?」





 そりゃあ確かにY山を除けば俺しかいないのは間違いないのだが。
 …つーか、何が「疲れた」だ。まだ30分しか運転してないだろうが!それよりも、

あと何時間かかると思ってるんだ!




 こうして、残りの道程は俺が運転して行ったとさ。

もう少し妄想の世界に浸る(大人になんか、なりたくない!)
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