俺の想い出格納庫


最終更新日:2003.09.07

大人になんか、なりたくない!
工作をする男
 
 
 「大人になんか、なりたくない!」の主役(?)であるY山が起こした問題行動。


 大学時代、Y山・janbee・俺(-_-)y-~・他数名でバイクの免許を取りに自動車学校へ通ってた事がある。

 全員要領良く短期間で自動車学校を卒業。既に普通自動車免許を持ってたので、後は特に試験を受ける訳でもなく、必要な諸手続さえ踏めばバイクの免許が手に入るはずだった。



 で、当日。所管の運転免許試験場へ集合。


 おぼろげな記憶では、「手数料」「写真」「有効な運転免許証」「印鑑」があればOKだったはず。そこでY山が騒ぎ出した。







「ハンコ忘れた!」



 ……何処に行っても人騒がせな男である。





 世の中にはY山みたいな人が大勢居るようで、ちゃんと売店で三文判を売ってた。


「Y山、ココでハンコ売ってるよ?」

「おお!そうか!助かった!!」



 三文判なんざ、文房具店やホームセンター等で100円程度で買えるモノだと思ってたが、なぜかこの売店ではバカ高い値段が付いていた。確か300円はしたと思う。Y山は、その値段に対してブツブツ文句を言ってたが、背に腹は代えられない。ココでハンコが無ければ憧れのバイク免許が取れないのである。

 諦めて「Y山」のハンコを探すY山。


 暫くして、再びY山が騒ぎ出した。




「俺の苗字無いぞ!!」




 特別珍しい苗字でもない「Y山」。見れば確かに「Y山」が品切れになってる。


「Y山って苗字のヤツは忘れ物多いんだな」

「うるさい!!」



 窮地に追い込まれるY山。彼のバイク免許の夢は此処で潰えてしまうのか?






「コレ削ってY山のハンコ作る!」



 突然Y山が言い出した。Y山の手には、「Y田」のハンコが。どうやら「田」の一部を削って「山」に作り替えるつもりらしい。



 早速工作が開始された。手先の器用なY山。順調に作業が進む。











「あ!!!」


「ん?どうした?」


「失敗した〜…」


 ……手が滑って、「田」の字の下線部分を削ってしまったようだ。


「田」→「山」作戦、失敗。





「今度はコレで行く!」


 Y山の手には、「Y川」のハンコが。今度は「川」の字を細工して「山」に作り替えるつもりらしい。


 試験場内の食堂から爪楊枝を拝借して、作業開始。
 爪楊枝を巧く削って、「山」の下線部分になるよう、巧く填め込む作戦のようだ。





「あ〜!巧く行かねぇ!!」

 何度やっても巧く行かず、焦り始めるY山。しかし、焦れば焦る程手元が狂う。次第に増え始める爪楊枝の削りカス。



「何を騒いでるんだ?」

 自動車学校の先生が現れた。尋常じゃない騒ぎっぷりを見るに見かねて様子を見に来たらしい。で、事情を説明するY山。




「何だ、そんな事か。まだ時間タップリあるから、
 家に取りに帰っても充分間に合うぞ」





 ……出来れば、ソレは早く言って欲しかったよ、センセイ。



「川」→「山」作戦、頓挫。


 結局、Y山家にハンコを取りに帰って、麻雀やって帰ってきた。それでも待ち時間は終わってなかった。Y山のハンコ出費は無駄に終わった。

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