俺の想い出格納庫


最終更新日:2003.05.03

大人になんか、なりたくない!
お祭り男 
 
 
 食べ放題(「負けず嫌いな人」参照)で腹を満たした帰り道。

 車の中で信じられない暴言を吐いた馬鹿者が一人(一匹?)居た。
 その名は俺(-_-)y-~


 当時は、狂ったように麻雀に明け暮れていた。ホント、冗談じゃなくて毎日麻雀ばかりやってた。「最近の学生は麻雀をやらなくなった」というハナシをよく耳にするが、何とも寂しい事ではないか。良くも悪くも、厳しい人間関係を学べる数少ない娯楽の一つが麻雀だと思うのだが…


 まあ、最近の麻雀事情への苦言は置いといて、俺(-_-)y-~が一体どんな暴言を吐いたかというハナシを。





 毎日、天文学的な回数の半荘(ハンチャン:麻雀の1セットと思って頂ければOK)が繰り返されてたあの頃。数をこなしていけばそれだけ出現回数も増加してくるのが……そう、


役満。



 麻雀では最高点数(ダブル役満は別にして)を誇る、難易度の高い役。親なら48000点、子なら32000点が貰える。その半荘で役満を和了(アガ)れば、大体はトップを獲得出来る、お祭りみたいな役。

 で、俺(-_-)y-~は、酒の勢いも手伝って、ついポロっと言ってしまった。




「いやー、役満が出たら楽しいよね?」


 車内の全員がダンマリ(つーか、無視)を決め込むも、お構いなしで俺(-_-)y-~は続けた。




「俺(-_-)y-~、役満なら振り込んでもイイな」


 「振り込む」と云うのは、自分の捨てた牌で相手が和了(アガ)ってしまう事。麻雀において最も不名誉な事である。それを「振り込んでもイイ」とは……




「だって、役満が出たら盛り上がるし。
 ハネ満に振り込んだら悔しいけど、
 役満に振り込むのは全然悔しくないぞ!」



 ……みんな呆れて、誰も相手してくれなくなってしまった。






 さて、友達の家に到着して、早速麻雀が開始された。

 面子は覚えてないが、対面(トイメン:向かいの人)がWだったのはハッキリと覚えている。



 そのWの親で始まった東一局。6巡程過ぎた頃だったろうか。


 俺(-_-)y-~が捨牌して、下家(シモチャ:右隣の人。自分の次に番が来る人)がツモろうとしたその時、上家(カミチャ:左隣の人。自分の前の番だった人)から少し遅めの発声があった。


「ポン!」




 この哭き(ポン・チー・カン)によって、順番が変わる。下家がツモるはずだった牌が、俺(-_-)y-~の所へと流れてくる。


 その牌は「白:白(ハク)」。所謂「字牌」だ。普通は不要牌になる。


「うわっ、白(ハク)かよ!!
 こんなの寄越すなよ!!!」




 俺(-_-)y-~はノータイムでその牌を捨てた。















「ロン!!」




 ……何だ?対面のWが満面の笑みで牌を公開してる。










東南西北発中一萬九萬一筒九筒一索九索九索

ふーん、国士無双ですか。





 …って、オイ!これ、

役満だろうが!!!




 しかもWは親。初っ端から48000点を吐き出す俺(-_-)y-~。





 その瞬間、車内で俺(-_-)y-~に「呆れオーラ」を出してたヤツ全員が

「さっき自分で「役満ならイイ」って言ってただろ!」

と、罵声を浴びせてくれました。








 結論:
「役満振り込みは、やっぱり痛い」

もう少し妄想の世界に浸る(大人になんか、なりたくない!)
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