俺の想い出格納庫


最終更新日:2004.02.27

大人になんか、なりたくない!
理想と現実に悩む男
 
 
 
 俺(-_-)y-~の体験談でも無ければ身近な出来事でも無い事を、最初に御詫び申し上げます。



◎登場人物

 M:今回のハナシの要となる男。不真面目さの中に……?

 Y山:御存知、「俺の想い出格納庫」に欠かせない好漢。

 S:平和な近所付き合いに爆弾を投下する男。このハナシは後日。




 Y山の高校時代のハナシである。

 Y山が通ってた高校の伝統行事に、強行遠足と云うモノが有った。何処の学校にも有りそうな行事なので細かい説明は省くが、敢行距離は約70kmだそうだ。根性無しの俺(-_-)y-~は、つくづくY山が通った高校に入らなくてヨカッタと思う。自分の運命に乾杯。





 登場する3人は、どうも怠け癖が有ったらしい。

 案の定、強行遠足開始から半分もクリアしないウチに3人ともリタイア。棄権者回収のバスに乗って早々と帰路に着いた3人は、Mの家へ行って、テレビを観たり漫画を読んだりと、ダラダラと遊び始めた。


 他の人達が頑張って70kmを歩き抜いてる正にその時である。これからの日本を背負って立つ若人がこんな事で良いのだろうか?






 主役であるが、己の砦が破壊される事に耐えられなくなった所為か、突然ボソッと呟いた。

















M:「俺達ってさぁ、ホント、ダメ人間だよな?」

















 怠け者であり、どうしようもないワルではあるが、元々根が真面目であったMには、同じ学校の仲間が逆境に苦しんでる時に自分だけがヌクヌクしてる事がどうにも耐えられなくなったらしい。



 そんなMの心の揺れを余所に、Y山とSは大爆笑。何てヤツらだ(笑)。






 この時Y山は、後に自分に降りかかる災難が待ち構えてるとは想像すらしてなかったらしい。


 強行遠足から数日経ったある日、当時付き合ってた彼女から大目玉を喰らってしまったY山。その理由は…………






 意外(?)な事にY山は、前年の強行遠足を完走していた。当然ながら他にも完走したヤツは大勢居たが、その殆どが「愛しの彼女が御出迎え」だったそうだ。

 残念ながらその時、Y山の彼女は興味が無かったのか、ゴール地点で出迎えてはくれなかったそうだ。Y山は寂しさに任せて彼女に言った。



Y山:「来年はちゃんとゴール地点で待っててくれよ」



 その翌年の強行遠足当日、Y山がMの家で怠惰の限りを尽くしてた正にその時、Y山の彼女は、70kmを必死に歩き抜いて来るであろう愛しの彼氏(Y山)をゴール地点で健気に待ってたのだ。


 Y山、ソレは怒られて当たり前だ。

もう少し妄想の世界に浸る(大人になんか、なりたくない!)
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