俺の想い出格納庫


最終更新日:2004.10.12

大人になんか、なりたくない!
好き嫌いの激しい男
 
 
 
 俺(-_-)y-~自身も食べ物の好き嫌いが激しいので、あまり人の事をとやかく言えないのだが、今回紹介する男の好き嫌いは、ちょっと笑うに笑えない。
 今回は、学生時代に焼肉店で巻き起こった笑い話を御贈りいたします。




 俺(-_-)y-~のバイト先に、とある焼肉店の店主がバイトで入ってきた。名前はYさん。非常に気さくな方で、気難しい俺(-_-)y-~にも優しく接してくれた、ナイスなおじさんである。


 俺(-_-)y-~の友達でSという男がいた。俺(-_-)y-~と同様酒と音楽が好きで、毎週のように飲みに出ては大酒飲んでバカ騒ぎをしていた。

 このSという男、優しすぎる性格が災いしてか、あまり自己主張をしない。気が付くと周囲に流され、自分の意とは反する結果になってる事がたまーに有る。






 俺(-_-)y-~が焼肉店店主のYさんと親しくさせて頂いてた頃、Sと二人で「焼肉を喰いに行こう!」というハナシになった。当然、俺(-_-)y-~はYさんのお店に行く事を提案。Sは例によって自分の行きたい店を言わず、俺(-_-)y-~の意向に賛成してくれた。



 「お!いらっしゃい!!」



 Yさんは我々を暖かく迎えてくれた。

 俺(-_-)y-~も、いつもの調子で注文をする。

 「えーっとねぇ…まずジョッキ2つに、カルビ2、サガリ2、レバ1、タン塩2、ホルモン2、ナンコツ2、ガツ1、それからレバ刺し1…」

 …と、焼肉店に於ける定番とも言えるメニューを注文。
 ここで一息ついて、Sに訊いてみた。「あと他に何か頼む?」

 Sは、またしても遠慮がちに「いや、それで良いよ」と答えた。


















 待望の肉が運ばれてきて、さあ焼こう!と思ったその時、Sが申し訳なさそうに呟いた。










 「オレ、カルビとサガリ以外食えないんだよね……」






 ………





 何故それを先に言わないんだ!!?





 確かめなかった俺(-_-)y-~も悪いが、焼肉店に来ていながら重大な好き嫌いの事実を事前に言わないSも、どうかと思う。つーか、カルビとサガリしか食えないのなら、そもそも焼肉店に行く事に賛成しないで欲しかった。

 …俺(-_-)y-~が間違ってるのでしょうか?

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