俺の想い出格納庫


最終更新日:2002.12.24

ラーメン大好き!!
混雑した店で起こった悲劇
 
 
 人気店というのは時刻を問わず混雑しているものです。そこには

「並んででも食べたい!」
「待ってでも食べたい!」

という、ラーメンが好きでたまらないお客さんの熱い想いが込められてるのです。

 しかし、中にはそんなお客さんの想いを踏み躙るような暴挙をブチかます勘違い店も残念ながら存在します。ここでは、そんな「二度と行きたくない店」を紹介します。
 このようなフザケた店が一軒でも少なくなる事を願ってます。……が、おそらく今後も増え続けてゆく事でしょう。そして、皆様も鉄拳制裁を加えたい店があればドンドンBBSやメールで教えてください。可能な限り晒して、悪いラーメン店を駆逐していきましょう




 ある日俺は仕事の関係で外出していた。昼の休憩時、僅かな時間で食べられる「ラーメン」を目標に外出すると、すぐ近くに某有名チェーン店が。この店の味自体は嫌いじゃないので、迷わず入店した。でも、それが間違いの始まりだった。


 いくら昼時とはいえ異常なまでの混雑具合。調理が追いつかないのか、食べてる客よりも待ってる客の方が圧倒的に多い。一瞬「店変えようかな」とも思ったが、そんな時間も無い。諦めて空いてるカウンター席に座った。で、ふと厨房を覗き込むと

ものすごい不機嫌オーラを発してる
店主らしき男と調理人の姿が。


 想像を絶する混雑にブチ切れてるのがバレバレ。調理作業が乱暴極まりない



 加えてバイト君の無能っぷりも凄まじい
 あまりの混雑でコップが足りない事に気付いたバイトA(以下、A)がバイトB(以下、B)に、

「Bさん、コップ洗って!」

と怒鳴りつけた。しかしBは、何かに怯えるような表情を繰り返すばかりで、今している作業の手を止めない。その作業を進める手は、不器用な俺の目から見ても遅い

 なぜBはあんな怯えた表情をしたのだろうか。その答えはすぐに判明した。

「おい、B!!!
 早く◎※▼?<#$@&!!!!」


 店主の張り裂けんばかりの怒号が店内に響き渡った。怒りが頂点に達してるのか、後半は

何を言ってるのかサッパリわからない。

 つまりBは、何かはわからないが店主に命じられた作業をノロノロとやっていたのだ。



 そうこうしているうちに、いよいよコップが無くなってきて、次に客が来たら水すら出せない非常事態寸前になった。焦ったAの怒号が飛ぶ。

「Bさん、コップ洗ってって言ってるでしょ!」

 しかしBは相変わらず怯えた表情で店主とAの顔色を交互に窺いながらノロノロと作業を続ける。


 そしてこの問答を2回ほど繰り返してから、ようやくコップを洗い始めるB。そしてその手はやっぱり遅い。で、Bがコップを洗い始めた理由は、混雑によるコップ不足という事の重大さに気付いたからではなく、明らかに

店主から命じられた作業が
終わったからである。




 暫くして、再び店主の怒号が店内に響き渡った。

「おい、B!!!
 何だ、この@+:>¥・∀は!!!!」


 どうもBの作業が店主の気に召さなかったらしい。怒りのトーンは明らかに先程より上昇している。そしてやっぱり

何を言ってるのかサッパリわからない。



 この時点で俺のラーメンが出来上がっていたかどうかはハッキリとは覚えていない。なぜなら、そんな些細な記憶なんざ軽く吹き飛ばすような事件が起こったからである。

 あまりの怒りに感極まった店主が、何と

どんぶりをBに向けて
投げ付けたのだ。






ガ ッ シ ャ ー ン !





 おおよそラーメン店から発せられる音とは思えない破壊音が店内に響き渡る。しかし、客はラーメンを食すのに夢中なのか、店内は何事も無かったかのような喧騒が続いていた。Aを含む他のバイトも、何食わぬ顔で黙々と自分の持ち作業を続ける。こんな事は日常茶飯事だとでも言わんばかりだ。そしてその直後、厨房にいた店主と調理人から信じられない発言が飛び出した。

「失礼しました〜♪」

 何と、間違ってどんぶりを落とした事にして、心にも無い謝罪の言葉を吐いたのだ。


 己のどす黒い感情をひた隠そうと必死な店主と調理人には悪いが、他の客はごまかせても俺はごまかされない。あんな殺意に満ちた眼で

何言っても無駄。


 その店主、後日発売された雑誌の広告に出てた。某ビール会社の飲食店内販売促進の広告である。写真の脇には「○○ビール、ボクの店でもイチ押しです!」みたいな事が書いてあり、店主は

両手にビールを持って満面の笑み。


 悪いが、その笑顔に説得力は無い。お前の本性を知ってる俺にとっては

その笑顔は只の仮面だ。


 その店主がこれまでどんな苦労をしてきたのかはわからない。だが、いくら自分が想像を絶するような苦労をしてきたからと言って、何から何まで傍若無人な態度が罷り通る事など有り得ない。一刻も早くその店を辞めて、

ラーメンの世界から永久に消えてくれ。

「ラーメン大好き!!」の前で並ぼう。
料理で迷った時は初心へ帰ろう(つまりトップページへ帰ろう)