俺の想い出格納庫


最終更新日:2002.12.30

ラーメン大好き!!
 
「取材拒否」の真実
 
 
 ラーメン本やグルメ系雑誌で時々見かける「取材拒否」。その理由は様々で「店主が不在」とか「忙しいからまた今度」「常連さんに迷惑をかけるから」「ランキングという趣旨が気に入らない」等。中には開店当初から「取材拒否」を掲げるも、常連客すら付かず、取材申込すら来ないまま数ヶ月でツブれてしまった勘違い店もあるようですが(笑)。でも、ホントの理由は↓こんな感じなのかも。



 学生時代に通い詰めたラーメン店『C』。卒業と同時にそのマチを離れてしまったので、行く機会がなくなってしまったが、休みが取れれば行くように心掛けている。かなり遠いけど、それでも「食べたい!」には敵わない。そんな感じで卒業後何年か経ったある日、数人でその店へと出掛けた。


 この店のオヤジはどんなヤツかと云うと、飲み屋街で会えばタックルかましてくるようなヤツ。……とっても楽しいオヤジです。

 で、久々の再会。オヤジは相変わらず陽気で楽しそう。でも、よくよく見ると何の事は無い、酒飲んで酔っ払ってただけだった。



 …頼むよ、オヤジ。


 すっかりイイ感じで出来上がっちゃったオヤジ。訊いてもいない事をベラベラと喋りだす。大丈夫か?
そんな楽しい会話の最中に、突然思い出したかのように熱く語りだすオヤジ。


 「おお!そう言えばよぉ!この前、雑誌の取材来てよぉ!」


 …へぇ〜。こんなマチにまで取材が来るんだ。よっぽどネタが無かったんだなぁ…などと口が裂けても言えないような感想を心の中で叫びつつ、オヤジの話に聞き入る。


 「何かよぉ、『ココがウマいと聞いたんですけど』とか言ってるからよぉ」


 ふむふむ。確かにココのラーメンはウマい。その取材で来たヤツは間違った事言ってない。取材の相手を間違えてる気はするが(笑)。

 で、更に熱く語るオヤジ。





















 「俺よぉ、めんどくさかったからよぉ、

   『おお、そこの角曲がって100mくらい行った所に

   ○△○△麺って店あるからよぉ、そこ行けそこ』

  って言って追い返しちまってよぉ」




 …一同、大爆笑。


 因みに『○△○△麺』とは、チョイ辛と大辛を間違えたラーメン店の本店(「注文と違う!!」参照)。我々にとっては『C』『○△○△麺』も馴染み深い店だったので、可笑しさ倍増。圧倒的に『C』の方がお気に入りだったので、今でもこうして遠方から訪ねてる訳だが。


 これだけでもお腹いっぱいなのに、更にオヤジが続ける。


 「だってよぉ、オレの店も○△○△麺もよぉ、
  同じ製麺会社の麺使ってるんだからよぉ、

  どっちだって同じだべや!


 …一同、再び大爆笑。



 でも、それはちょっと違うのでは?


 この店は特別混んでるワケでも忙しいワケでもありません。「取材拒否」の理由は”めんどくさかったから”です。以上!

「ラーメン大好き!!」の前で並ぼう。
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