最終更新日:2002.12.14
ラーメン大好き!! |
頓挫したラーメンツアー |
巷には「ラーメン本」が多数あります。ネットの世界でも御多分に漏れずウマいラーメンを紹介するサイトが多数あります。その中には独自に点数を付けてる所もあって、店選びで失敗したくない人なんかは重宝してるのではないでしょうか。 そんな折、大学時代の友達であるI田が、何やら怪しげな紙を持ってきた。よく見るとそれは、まさにラーメン店の点数表。10点満点で評価された店名が所狭しと書き込まれている。ざっと見た所、最高点は9点。なかなか厳しいではないか。満点が無いとは。 なるほど。「みんなでウマいラーメンを食べて幸せになろう!」って事だな? さすが人に優しいI田。ありがとう、I田。……ん??今、何て言った? 「ギャハハハハハ!この店、1点だって!みんなで行くぞ!」 誰もが心の中で「一人で勝手に行けよ」と思ったはずだが、気付いたときにはI田、O泉、俺の3人は、まるでV○W(一応、真ん中は伏字)ネタを探しにいくような心境で車を走らせていた。みんな、そんなに笑いに飢えてるのか…… それにしても、1点って何だよ?一体、どんなマズいラーメンが出てくるんだ? 募る不安を他所に、I田がまたしても問題発言。 「どんなにマズくても笑うなよ!」 ……お前が笑わせてどうするんだよ。 そんなこんなで店に到着。今思えば道に迷ったとかで到着できなかった方が良かったかもしれないが。 みんなそれぞれ好みの味を注文して、厨房に視線を注ぐ。……って、麺茹で過ぎだって、オヤジ。 どんぶりに入れられた出来合い(?)のタレをスープ(お湯?)で溶かし、ノビノビに茹で上がった麺を投入し、叉豚・メンマ・野菜などの一般的具材を乗せて、「さあ、出来上がり!」と、誰もが思ったその瞬間、賽は投げられた。 ……何だよ、その草は。 鼻を刺す強烈なニオイ!って、オイオイ!まさかソレをラーメンに入れるのかよ? うわ〜、入れちゃったよ! 最早拷問である。凡そ食材とは思えない強烈な悪臭を放つ「草」(クキワカメと推定)を投げ込まれたラーメンを喰わされるなんて。3人の脳裏で「後悔」の二文字が激しくダンスしている。 しかし、こんな自分の尊厳に関わりそうな非常事態でも「出されたものは食べる」日本人の悪い癖が抜けないのが悲しい。 ズルッッ……ズルルルッッッ………伸び切った麺を啜る。鼻には強烈な草のニオイ。 ついに我慢の臨界点を突破してしまったO泉が堪らずメルトダウン(失言)。 「……まっずい!!!!」 I田は「笑うな」と言っただけなので、これは笑ってないからセーフ!いや、俺は本気でそう思ったね。だって、ホントにマズいんだもん。 時間の経過とともに「草」からエキスが溶け出して緑色に変色していく汁。吸水率抜群で更に伸び続ける麺。質の悪いカサカサの叉豚が何故か美味しく感じる。悪評を並べだしたらキリが無い。そんな中、店を出た後にI田が言い放った最強の悪評は、 「今迄喰った物の中で一番マズかった」 言っておくが、言い出しっぺはお前だ。 I田が持ってた点数表には、他にも1.5点やら2点やらの店がたくさん載ってて、実は3人の間で「点数の低い方から順番に廻る」という計画が立てられていた。今回はそのスタートだったのだが、当然ながら一店目で企画倒れになった。 |