2008年2月 採集画像日誌




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2月2日  Bois de Boulogne (Paris)

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冷え込みが厳しく、パリの郊外の森は凍りついていると思い、ごく近場のブローニュの森へ
 

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家族連れが大勢遊びに来ている。スケートボードを利用した犬そりで遊ぶ女の子
 

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ブナの朽ち木から、ゴマフカミキリ(Mesosa nebulosa)。材採集で得るのは容易であるが、不思議と活動中の成虫を見たことがない
 

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マツの倒木の樹皮を捲ると、ゴミムシダマシの一種(未同定)がいた
 

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ナラの太い枝の朽ち木。中はパラレリだらけのようなので、割るのはやめておこう
 

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探していたヒラタハナムグリ(Valgus hemipterus)の♀。ただし、活動中の♀は日本ほど採り難いわけではない
 

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ブナの黒ずんだ落ち枝の朽ち木。コルリクワガタの産卵痕も脱出孔も見られない。やはりコルリは生息していないのだろう
 

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倒木の上には、ウサギの糞が溜まっていることが多い。縄張りの印なのだろうか
 

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普段は車が通る森の中の道も、週末は通行止めにして家族の遊びに解放されている
 


2月3日  Foret de Marly (20km west of Paris)

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引き続き冷え込んでいるが、今日も晴れ上がった。いつもと違う森へ、コルリクワガタとオサムシ狙いで出かけてみた
 

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このマルリの森は、ナラとクリが中心でコルリは薄く、未採集。あいにく材が凍っている中、せっかくコルリが出ても幼虫ばかり
 

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林内にこんな苔の生えている場所が。何と、いくつか捲られた跡があった。他にオサムシ採集者でもいるのだろうか
 

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未だ捲られていない苔の下から、欲しかったオサムシを首尾よく発見。本種の採集は2年ぶり(Carabus violaceus purpurascens)
 

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林の中を歩いていると、ブナの木が群生している場所を発見。コルリの期待が高まるが、材は相変わらず凍っている
 

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あきらめかけたところ、何故か凍っていない朽ち木を発見。割ってみると、青く光る♂の個体が出てくれた
 

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同じ朽ち木から、次々にコルリ♂(Platycerus caraboides)が出る
 

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結局、♂ばかり4頭。青い個体2頭、緑がかった個体2頭であった。狙い通り、この森で初採集となった
 

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コルリに満足したので再びオサムシ探しに切り替え、朽ち果てた切り株を削ると、先ほどとは別の種(Carabus problematicus)が現れた
 

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上(1頭目)が淡いピンクを帯び、下(2頭目)が淡い青を帯びている
 

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さらに、別の朽ち木から、コガネオサムシ(Carabus auronitens)。今日もオサムシ3種3頭と相成った
 

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体が冷えてしまったので、日が高いうちに帰路へ。途中で見かけた材置き場。5月頃まで残されているだろうか
 


2月9日  Herblay (40km west of Paris)/15e & 7e Paris

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天気が良かったので採集に出かけたかったが、妻が連いて来るので単なるドライブに。早い桜はもう花が咲き始めている
 

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午後、古物市に出かけると、こんな磁器の置き物が見つかった。何で角(顎?)の生えた虫が? ちなみに値段は高かった
 

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夕方、パリの老舗標本店Deyrolleに行ってみると、閉まっているようで、何だか物々しい
 

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入り口に新聞の貼り紙が。何と、火事に遭ったとのことである。標本の被害はどうだったのだろうか
 


2月10日  Foret de Versailles (15km west of Paris)

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連日の好天。ヴェルサイユの森というところへ初めて出かける。今日も妻が同行。こんな池が広がっていた
 

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池の周囲の森をマウンテン・バイクで遊ぶ人・・・
 

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ジョギングする人・・・
 

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釣りをする人・・・
 

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切り株の中に潜んで冬眠していた虫・・・
 

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毎度のことながら、コガネオサムシ(Carabus auronitens)。妻が一緒なので、今回はこんなところでおしまい
 


2月16日  Paris 2e

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パリの冬にしては珍しく快晴続きだが、気温が低いのでフィールドに出るのをあきらめた。画像は日向ぼっこするパリの人々
 

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小さなアーケード通りで見つけたティーサロンのテラスにて
 


2月17日  Foret de Versailles (15km west of Paris)

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先週末に訪れたヴェルサイユの森に、短時間だけ再訪。画像はヴェルサイユの裏山から見た街の遠景
 

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実は地図を改めて見て気が付いたのだが、ヴェルサイユの森のとある一角に・・・
 

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「ミヤマクワガタの森」があり、そこには「ミヤマクワガタの道」がある。※「Cerf-volant」は仏語でミヤマクワガタ
 

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しかし、いざ来てみると、高速道路に近い何の変哲もない森であり、乾燥していて虫の気配も少なそうだ
 

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とりあえずオサムシを探してみたが、朽ち木からはクシコメツキ(おそらく、Melanotus villosus)くらいしか見つからない
 

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すると、ブナの若木が群生しているのが見つかった
 

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落ち枝をよく探すと、コルリクワガタの産卵痕が見られる(この産卵痕は新しいので、材を割っても幼虫のみ)
 

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そして別の材から、運良く成虫をビンゴ!(ピンボケ容赦)
 

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やや赤みがかった色のコルリ♀(Platycerus caraboides)。ヴェルサイユの森でのコルリ初採集となった
 

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妻を待たせていたので、これで切り上げ。画像は、大々的に修復中のヴェルサイユ宮殿の遠景(車内から撮影)
 

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妻を森の入り口に止めた車の中で一時間も待たせてしまったのは、後で高くついたのであった・・・
 

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ヴェルサイユの森の「ミヤマクワガタの森」産のコルリクワガタ。ちょっとしたブランド個体?
 


2月23日  

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フランスの桜は花を咲かせるのが早い。画像は、2月19日にパリ16区内で撮影したもの
 

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それにしても、この桜は既に満開に近い。まだまだ冬で寒いのに、日本人としては調子が狂ってしまう