IAPR関連資料

1.開催地の変更問題
1988年のICPRの開催地が、北京からローマへと急遽変更された。その理由は、中国がイスラエルからの入国人数を制限するらしいという噂が立ったこと。自由な往来と学問の交流を建前とする西側諸国の反発によるもの。これに対して推進母体である中国自動化学会からの抗議文が会長に送られ、その写しが各国の代表理事に郵送された。一時代の不幸な出来事として記憶に留めるため,ここにその抗議の手紙を掲載する。
その概要は、「中国は何ら人数を制限していない、ビザを発給するために書類を要求したまでで、これは外交関係がある国の間でさえも通常行なわれていることである、中国人が他の国に行く場合もそういう書類が要求されている、中国ではすでに400を超える国際会議が開催されており、これは科学者の往来が自由であることの証拠でもある、ここにIAPRを正式に脱会する」というもの。内容は一理あると思われる。何かのちょっとした誤解が原因だったのではないか? その後中国が脱会したという記憶はないし、今も重要な会員として留まっているのは喜ばしい。
2.韓国加盟の経緯
1991年当時、IAPRの副会長をしていた私が、韓国の知人を介して韓国内での組織化を呼びかけ、IAPRへの加盟を促した。その返信としてまず適切なコンタクト先としての学会会長名と連絡先が提示されたので、それに応じて私からその会長宛てに正式の勧誘文を出した。ここにこの友人からの手紙と、私の正式な勧誘状とを掲載する。韓国は、IAPR既会員の圧倒的な賛同を得て、1992年から正式なIAPRの一員として加盟を果たした。
3.IAPRへの新施策の提言
1991年当時、産業界がIAPRに対してあまり興味を持っていない事態を知り、副会長として幾つかの施策を提言し、IAPR
Newsletter に掲載した。そのときの記事をここに掲載する。内容の要旨は、
1 各国を代表している理事が率先垂範して、各国での周知度を向上
2 ICPRのCFPに産業界からの参加者を歓迎するむねを定常的に記載
3 ICPRで、応用の重要性を意識した特別セッションを企画
4 ICPRで、技術の現況や将来方向に対する啓蒙のセッションを企画
5 工業の発展に寄与する論文のIAPRとしての表彰
6 IAPR Fellow 制度の設立による会員の顕彰
7 産業展示会の併設
8 技術委員会チェアマンの率先垂範による工業界向けセミナーなどの企画
の8項目で、とくにIAPR Fellow制度の新設と、産業関連の優秀論文賞の設立を初めて提言した。この提言はのちにIAPR賛助会員制度(Industrial Liaison制度)の新設提言へと発展した。
3.1 IAPR Fellow 制度
上記の提言を実現するために、Duff会長からAward委員会の辻委員長にメールが流された。当時副会長で、IL(Industrial Liaison) 委員長を兼務し、かつAward委員会委員でもあった私は、辻先生に協力する形で制度の確立に努力し、Award委員会とIL委員会共同で原案を作成した。その結果、次期のAggarwal 会長になってから、その募集がNewsletter を通じて公開され、辻委員長の大きな努力で第1回のフェローの選定が行なわれた。
この最初のフェローの選定で、日本から4名が選ばれた。これを記念して阿部先生が中心となって日本で講演会が開かれ、その記事がIAPR Newsletter に掲載された。
また、後年、私はAward委員会から分離独立したフェロー委員会の委員長を務めることになった。
以上についての関連資料を以下に掲載する。
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Duff会長から
辻委員長へのE-mail |
フェロー制度設立
の広報(PDF) |
フェロー募集の
広報(第3回) |
第1回フェロー受賞者
講演会(日本)(PDF) |
3.2 IAPR 賛助会員制度
上記の提言を具現するために、IL委員会が中心となって、賛助会員制度ともいうべきIndustrial
Affiliate Program を具体化した。比較的安い会費で会員を募集したが、それに応じたのは、残念ながらIL委員長や委員の関係するいわば内輪の企業だけだった。その会員認定のIAPR
Newsletter での広報状況を掲載する。折からのバブル崩壊に伴う経済的困難で、世界的に不況の予兆があり、会員もこれ以上には増えず、制度として停滞したまま現在にいたっている。
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Industrial Affiliate
制度設立の広報 |
Industrial
Affiliates |
3.3 IAPR BIRPA賞
上記の提言をもとに、IL委員会では、最も工業的に優れた論文、もしくは産業の発展に大きく貢献する可能性のある論文を選定し、各ICPRでBIRPA賞(Best
Industry-related Paper Award) として表彰している。表彰の広報の一例を掲載する。
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IAPR BIRPA賞
受賞者の広報 |
4.IAPR Nomination Committee
IAPRでは、2年ごとの役員改選に向けて、Nomination委員会が中心となって役員候補を選ぶ。世界的な視野と、地域のバランス、個人の力量などを評価して最終案を決める。その前に、会員学会から広く候補者の推薦を求めることもある。
私も1992年から始まる会期(2年)に向けて、Nomination委員会委員長から会長への就任を打診されたことがあるが、多忙なために断った。そのときの打診のメールを掲載する。また、一般の公募推薦依頼の例を掲載する。
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IAPR会長就任
の打診 |
IAPR役員推薦の
依頼広報 |
5.MVA
日本で開催されるMVAについては、ほぼ毎回、募集記事を IAPR Newsletter に掲載している。また、終了した時点でその会議報告を掲載することもある。MVAと銘打った最初の会議
MVA 90 の際に Newsletter に掲載した会議終了報告と、 MVA 2002 の際の開催通知をここに掲載する。
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MVA 1990 会議の
終了報告(PDF) |
MVA 2002会議 の
開催通知(PDF) |
 
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