あとがき        

 北陸の小さな田舎町で育った私たち武生26会の同窓生は、昔の無邪気さそのままに、私たちの時代である20世紀後半を力一杯駆け抜けてきました。この文集は、この間に行なった私たちの代表的な仕事やプロジェクトについて、そのエピソードや思い出を綴った、いわば奮戦の記録です。あわせて趣味のことや、母校への思い、後輩へのアドバイスなどにも触れています。

 私たちの生きてきた時代は、わが国産業の躍進の時期でもありました。私たちもまた、この産業立国を担う一員として、技術の進歩や産業の発展や文化の醸成の面で大きな足跡を残すことが出来たと自負しています。
私たちの努力の積み重ねが、今日の日本の基盤になっていると言っても過言ではありません。

 もちろん私たちの人生には、苦難もたくさんありました。でも、持ち前の無邪気さに、努力・辛抱・挑戦の心意気を加えることで乗り切りました。苦難には真っ向から向き合うことが、のちに、その苦難をもまた楽しい思い出へと転化できる、ということにも気付きました。結果として私たちの人生は、数々の話題で彩られた意義深いものとなりました。ただし、私たちの個人の力だけでここまで来たわけではありません。ここに至る過程でたくさんの方々との出会いがあり、教えられ、勇気付けられました。今度は私たちがその任の一端を担えないかということで、この文集が企画されたわけです。後続の若い方々のために、ささやかながら私たちの活動の記録を残し、新しい人生を切り拓くためのよすがにして貰えれば幸いです。


 私たちのこの小さな試みに対し、幸い多くの方々からご賛同とご芳志を頂き、おかげで無事出版にこぎつけることが出来ました。とくに心温まる祝辞をお寄せいただいた武生第一中学校校長の中島和則先生に厚くお礼を申し上げます。また、編集にあたって企画や構成の面で貴重な意見を頂戴した(株)NHKプロモーションの飯島明久氏、井上義教氏からは、出版に至るまで暖かく見守っていただくとともに貴重な祝辞もお寄せいただきました。ここに厚くお礼申し上げます。また出版にあたっては、一部原稿の校閲・校正で週刊現代の小塚かおる氏のお世話になりました。併せてここに厚くお礼申し上げます。


「無邪気な田舎の挑戦者たち」編集長