あ と が き
私たち「武高30会」会員は、自らの傘寿を記念し、生きてきた証としての文集を作ろうと、この半年間努力してきました。私たちは、いわば20世紀を精悍かつ華麗に生きてきた「若者」でしたが、いつしか心身のあちこちに問題を抱える齢となりました。でも、まだまだ若いものには負けないぞとばかり、21世紀の今を生きる若者たちへのメッセージにでもなればとの思いで鋭意編纂に当ってきましたが、少し気負い過ぎたかも知れません。また、大半の私たちにとっては、すでに文章執筆には縁の遠い日々でしたので、各人の執筆の足並みがなかなか揃わず、これが編集作業を圧迫して、結果として十分な推敲が出来ていない可能性も否めません。
でもこの文集には、私たちの生きた時代や、そこでの私たちの経験が、当初の計画時には思いもよらなかったほどの多様さで、数多く記述されています。皆様には、すでに寛容の心でお読みいただけたとは思いますが、さらにこの中から、皆様にとって参考になりそうなことを何か一つでも見出していただけたとすれば、私たちにとっては望外の喜びです。
文集を編纂するともなると、やはりそれなりに必要なものがありました。時間・気力・体力・資金です。このうち時間は、もう殆どの会員が現役を引退した身ゆえ基本的には一杯ありましたし気力も充分。ただ心配な点は、執筆・編纂途上で健康上の重大な問題が発生し、途中で投げ出す羽目に陥らないか、という危惧でしたが、幸いこれも乗り越えることができました。
残る問題は資金でしたが、それぞれに出費が嵩みかねない年齢であることも勘案し、費用を薄くかつ平等に負担するよう会員から協賛金を募るとともに、編纂委員会としては出来るだけ低価格で仕上げることを試みました。そのため上製本は狙わず、ささやかな簡易印刷・簡易製本とし、かつ発行も、必要最小限の部数に留めることとしました。これによりすべての問題が解決し、無事発刊の運びとなった次第です。
この文集の制作にあたっては、多くの会員の方々に快く協賛金・助成金のご寄贈をいただき、また執筆の労をとっていただきました。また編纂委員の方々には、会員への呼び掛けや文集の構成・体裁についての議論などで多大なご協力をいただきました。とくに、会員名簿の整備、会員への連絡、付録資料のための過去の記録の調査、印刷製本発送などの複雑な処理を担当いただいた本部事務局の上田順也氏、平野敬之氏、堀 婦佐子氏をはじめ、関係されたすべての方々に、衷心より厚くお礼申し上げます。ありがとうございました。
平成28年3月吉日 武高30会 傘寿記念文集 編纂委員会
編集長 江 尻 正 員