No.45
介護支援の重要性と現況

― 我が家の老老介護 ―


安 井 清 美


安井 清美(武高30会会員)
YASUI, Kiyomi

 旧姓橋本。1952年白山中学校、1955年武生高等学校を卒業。同年菱印産業(株)に入社し水道工事に携わる。1960年同社退社後、武生市役所に勤務。定年退職後、ゴルフを趣味とし、現在も継続中。2008年頃より、父の病状悪化に伴い、看護の日々を送って現在に至る。(福井県越前市在住)


 

 いまや日本は世界一の長寿国となり、5人に1人が高齢者と言われる超高齢化時代に突入しております。それに伴い、介護が必要な人々が増加し続けております。現在、認知症と診断されている人は300万人を超え、要介護・要支援認定者は500万人以上いると言われております。

 でも、実際に何らかの介護を必要としている人は、この数字をさらに上回ります。それは、年老いた親がいても離れて住んでいるために介護の必要性に気付かなかったり、同居している親や配偶者の心身が弱ってきても、まだ大丈夫だと思ってしまったりするからです。また、本人が要介護になったことを認めたがらない場合もあります。しかし何かあってからでは遅いのです。火事を出したり、今はやりの悪徳商法に引っ掛かるなど、世の中には危険がいっぱい潜んでいます。

 要介護のサインは、たとえばゴミの分別ができない、調理時の火の始末が危うい、薬の管理が出来ないなど。これまでに滞りなく行えていたことが出来なくなってきたら注意が必要です。同じ話を繰り返したり、作り話をする場合には認知症の疑いもあると言われております。

 歳をとれば、出来ないことが増えていき、他人の手を借りなければならない場面は多くなります。これは本人にとっても決して心地よいことではないはずです。心地よい生活を続けることができるようにと、家族や周囲の人が少しでも早くこのサインに気付き、いかに介護すべきかを考える必要があります。介護の鉄則は、早期発見。早めに介護施設などと相談をすることが大事です。
 
 以上、介護についての状況などを記述しました。そこで、以下に我が家の現状について少し記述いたします。家族構成は、私ども傘寿を迎える夫婦と、要介護者の父(96歳)、それに長男夫婦同居の5人家族です。
 
 まずは介護認定の流れについて。要介護・要支援認定申請書を市町村の窓口へ提出することからすべてが始まります。そのあと市町村の担当調査員が家庭を訪問し、聞き取り調査をします。また担当主治医による心身の状態や在宅の介護状況などの診断が行われます。
 
 このような保険・福祉・医療の専門家による家庭への訪問調査や、主治医の意見書などに基づいて、介護の必要度の審査が審査会に付託されます。そこで、要介護1〜5、要支援1〜2の計7区分のいずれかに認定され、申請から1ヶ月程度で結果が通知されます。そこには、要介護の状態区分に加えて、有効期間、区分支給限度額などが記載されております。そして介護認定区分ごとに、定められた支援が受けられる仕組みになっております。
 
 父は80歳を過ぎた頃から痴呆が進み始め、最近は自分のことが判らなくなり、全ての動作について介護が必要となり、妻と二人で朝から夜遅くまで掛かりきりの状態が続いている状況です。日中は介護施設でのサービスと、3泊4日のショートスティ・サービスに預けている状況です。私たち夫婦の気が休まるときは、この介護施設にいるときだけです。在宅での介護は朝早くから始まり、夜遅くまで続きます。着衣の着替え、体拭き、食事の支援等々を終え、介護施設に送り出しております。
 
 すでに老人保健施設(24時間介護)への希望申請を出してはおりますが、どこの施設も満員で、順番待ちという状況です。その時期が来るまで、私ども夫婦2人で、何とか希望を捨てずに、老老介護を続けなければと思っている今日この頃です。
 
 私たちの年齢ともなると、親の介護はむしろ例外的とも言えるほど稀なことで、そろそろ夫婦相互間の老老介護がそう遠からず必要になってくる年代です。将来がどうなるか、あまり甘い予測は出来ませんので、今からでもこの介護支援の重要性や現況についての知識をしっかりと身に付け、いざという時に慌てずきちんと対処できるよう、常日頃から夫婦間で話合いをしておくことも重要と考えております。
 
 最後に、最近の思い出の写真を1枚掲載して稿を終えます。中学時代の同窓会が芦原温泉で開催されたときの写真です。白山中学校クラス会の皆さん、武生高校30会の同窓生の皆さん、ともに元気で頑張りましょう。