石橋玲子 著
句集:「春隣(はるとなり)」、(株)東京四季出版 平成24年
日本伝統俳句協会会員、ホトトギス同人
枚方市在住
この句集には、著者が四季折々に詠まれた400句を超える新鮮な秀句が収録されている。その上梓については、東日本大震災で生命の大切さ、人の絆の深さを改めて知り、「今生きている証を何とか句集に」と思われたのがきっかけとのこと。
季題「春隣」をタイトルに選ばれたことについても、大戦中の疎開により越前市に来て小・中・高校時代を過したときや、このふるさとを離れて進学のため上阪したときや、結婚後日本を離れて海外で暮らしたときなど、「その折々の、初めは辛くとも、やがてそれなりに楽しい暮らしがあった事を思い出させてくれる季題」であったからと、あとがきで語られていて、「今後ともゆったりと自然に向き合い、花鳥諷詠の道を歩んで参りたいと心に誓っております」と結ばれている。
何をもて花に応へん吉野山。
著者の代表的な一句である。
また平成28年1月のNHK全国俳句大会では、全国からの42,504句の応募の中から、
次々と戻り霜夜の一家族
の句で大会大賞を受賞された。詳細は著者執筆の寄稿文にある[編集部注]を参照。

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