矢敷喜和 作
水彩画:「ベネチュア」、平成18年
「早春の白山」、平成20年
「シクラメン」、平成24年
「蕪と玉ねぎ」、平成27年
金沢市在住
作者は武生高校卒業後、(株)明治の前身、明治商事に入社され、姫路・宇和島・高知・高松・甲府・東京・福井などを経て50歳で金沢に転勤された。絵は若い時から好きで、姫路時代、同期の安藤一郎氏の個展に誘われて刺激を受けたこともあったという。
定年後に金沢で絵画教室に入り、透明水彩画を始められた。デッサンや色の基本を学び、透明な色の表現、花の色の濃淡に苦心されたとのことだが、いずれも潤いある色調の素晴らしい作品。とくにベネチュア風景は、ヨーロッパ旅行のツアーに同期の前澤利美氏ご夫婦と出かけられた時の1枚。また小松市の「木場潟」には何度か出掛けられ、白山を写生されている間に、奥様は池の周囲7キロをウオーキングされるという具合に、穏やかな趣味の暮らしを満喫して来られたらしい。薄緑が優しい早春の色になったと思うと語られる。
さらに家の野菜を画材にした静物画では、蕪の豊かな丸みに集中した甲斐があって、みずみずしくて美味しそうと奥様は気に入られている様子。
最近、出掛けることは少なくなったが、過去のスケッチを取り出しては昔の旅を思い出し、時折、額にして眺めながら静かな余生を楽しまれているという。

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