フライマテリアルのあれこれ


たくさん有るフライマテリアルの基本的な説明です。

あくまでも個人的な見解の説明ですので、
異論がある方もおいででしょうが、ご了承ください。


ヘアー

各種の獣毛のマテリアル



☆☆☆ カーフ ☆☆☆
仔牛の体毛。
テールは縮れがあり、少ない量でもボリュームが出る。ドライ、ウエットのウイング。
ボディは縮れが無く、小型のフライ用。


☆☆☆ エルクメーン ☆☆☆
オスのたてがみの長いヘアー。ドライフライのテール、エクステンドボディーなど。ボディ。カラーはナチュラルブラウン。


☆☆☆ エルクホック ☆☆☆
エルクの太もも辺りの毛。細く短い。
ドライフライのウイング、テール。


☆☆☆ ムースボディ ☆☆☆
ドライのテール。アンテナ等。

☆☆☆ ムースメーン ☆☆☆
白と黒の混じった毛。モスキートなど縞々ボディを作るときに使用。


☆☆☆ ブルエルク ☆☆☆
オスのエルク。ナチュラルライトエルクと呼ばれている。
中くらいの細さで用途が多い。


☆☆☆ イヤーリングエルク ☆☆☆
子供のエルクのボデイヘアー。
小型のドライ用。


☆☆☆ カウエルク ☆☆☆
メスのエルク。ナチュラルダークエルクと呼ばれている。
太さは太め。


☆☆☆ ディアー ☆☆☆
マドラー、ホッパー、バスバグなどのスピンヘッドに使用。


☆☆☆ エルクランプ ☆☆☆
長いヘアーで、エクステンドボデイに使用。


☆☆☆ ディアベリー ☆☆☆
ホワイトテールディアの腹の白い毛。良くフレアする。ダイド各色がある。

☆☆☆ カリブー&トナカイ ☆☆☆
良くフレアする。パターンとフックサイズにあわせて使用する。


☆☆☆ アンテロープ ☆☆☆
太く、最も良くフレアさせ易い。


フェザー

各種フェザーは、古くから使われ、最も欠かせないマテリアル。



☆☆☆ ターキー ☆☆☆
七面鳥で野生のワイルドと養殖の物がある。ワイルドは高価で手に入りにくい。
養殖は白い個体の物もあり各色に染められても販売されている。

ウイング:セカンダリーはマドラー、カディス、ウエットのウイング。
      プライマリーはバイオットを使用する。
フラット:ソラックスやパラシュートのウイングに使用。
テイル:ニンフのウイングケースやサーモンフライのウイング。


☆☆☆ フェザント ☆☆☆
雉の仲間は各種フライのマテリアルとして使用されています。

☆ リングネックフェザント ☆
コックフェザントとも言われ、ほとんどの部分をマテリアルと使用することが出来、様々なフライに使用する。
首に白い輪があるのでリングネックといわれている。


☆ ゴールデンフェザント ☆
クレストやティペットはあまりにも有名。サーモンフライやコーチマンなどのテール。
フェザーのウエップはMSCのテール。


☆ シルバーフェザント ☆
白に黒の縞模様のボティ。
グレーゴーストのチーク。


☆ アムハーストフェザント ☆
ティペットはサーモンフライのウイングやテール。

☆ ヘンフェザント ☆
メスの雉。1匹あれば各種のフライを製作できる。
フェザー:ウエットのハックル
クイル:ウエットのウイング
テール:ウイングやボディ


☆☆☆ パートリッジ ☆☆☆
ソフトハックルの代名詞。小型のハックルがたくさん取れる。


☆☆☆ ダック&グース ☆☆☆
カモ類はウエット、サーモンフライに古くから使われているマテリアル。

クイル:プライマリーはドライ、ウエットのウイング、セカンダリはボディ材にすると毛羽立ったボ     ディになる。
フェザー:ハックルやウイング

☆☆☆ CDC ☆☆☆
カモの尻のあたりの毛。今や必需品。
古くから欧州では使われていたようだが、このマテリアルの普及のおかげで、マッチハッチの釣りが大きく変わってきた。
ドライフライのみならず、ウエット、イマージヤーに使用。



ダビング材

一般的に、ドライフライ用とニンフ・ウエット用とに分けられて販売されている。

ドライフライ用は吸水性が無い素材や撥水加工がされているもの、
細いボディーが作りやすいように極細の繊維が使われている。
その他、昔から使われている動物のアンダーファー。

ニンフ・ウエット用は比較的粗めの繊維で、親水性が有り、キラキラ光る繊維が混合されているものが多い。

繊維の細さで分けると以下のようになる。

ファイン : スーパーファインダブ、FKダブ、等
       ミンク、ビーバー、マスクラット、フォックス、ラビット、オポッサム、等

ミディアム : フライライト、アントロンブレンド、スパークルダブ、SLF、等
        ハー。ファインにガードヘアーを混ぜ込む。

コアース : アントロン、サーモンスチールダブ、等
       スクイレル、アンゴラ、シール、等。


個人的にはドライフライ用のダビング材はスーパーファインダブがお勧めです。
スレッドに縒り付けやすく、細いボディーが作りやすい。出来上がったボディーに強度がある。
 
ニンフウエット用のダビング材は各自お好みで光物を混ぜた物をお試しください。
パターンによってはシールズファーを指定しているものもありますが、シールズファーで無ければいけないという訳では無いので、高価なシールズファーの代用に科学繊維でも釣果に影響はありません。
*シールズファーの中には染色がいいかげんで光沢が無いものが数多くあります。




ハックル



 ハックルには米国産のフライ用に交配をし品種改良をした、ジエネティックハックルと、そうでないものがある。

 ジェネティックハックルの供給メーカーは、メッツ、ホワイティング ( ホフマン、ホワイティング、ヒューバート ) 、スペンサー、キーオ、などがあるが、日本国内で一般的に流通しているのはメッツとホワイティングである。

 以下、メッツとホワイティングの特徴。

メッツ
 ファイバー、ストーク共にやや硬質で、ドライフライの仕上がりは、しっかりした感じになる。ファイバーが少なくても浮力の高いフライに仕上げられる。

 ストークがやや硬いため少し巻きにくいと感じる人もいるでしょう。

 ドライフライのテールには、メッツのほうが良い。 ( ホフマンは柔らかく、ややカーブしているため )

ホフマン
 ストークに対するファイバーの短さが特筆する。ホフマン氏が長年掛けて改良したハックルは他の追追を許さないほどである。
以前は2枚以上のハックルを巻かないとボリュームが出なかったフライも、1枚のハックルでボリュームが出るようになった。

 今現在では、ドライフライのハックルはサドルハックルを使用できるようになった。良質のサドルハックルは20センチ以上の長さがあり、5本以上のフライを巻くことができる。

 ファイバー、ストーク共に柔らかめで、ふんわりした仕上がりになる。
着水したとき、柔らかい感じがすると言う人もいる。

 
ハックルのグレード分けについて

グレード分けは
*1枚あたりのバーブの数
*ハックルのサイズ
*ウェブの量
*ハックルのねじれ 
*ケープ1枚のハックルの本数 等

ホフマンはケープ1枚のハックルの本数をメインにグレード分けしているようだ。
 買うときは、必ずしも高グレードの物が良いという事は無く、#3グレードの物でも通常使用するにはなんら問題は無い。
買うときは#3 ( ブロンズグレード ) から探してみてください。


その他のハックル

●ジェネスティックヘン
  ソフトハックルの#20でも巻ける、小型のフライはパートリッジやグラウスよりも巻きやすい。

●チャイニーズネック、サドル
  ネックの良質なものはドライ用、ウエット用ハックル、と用途は幅広い。
  サドルはウーリーバガーやソルト用。

●ケイポン
  大型のケープ、沈めるフライのハックル、テール、ウイング。

●シュラペン
  全てウェップのサドルハックル、大型フライ用。

●チンチラ
  マダラ模様が不規則なグリズリー、ストリーマーなど。

●ストラングネック
  長くて幅の広いネックハックル、バス、ソルト用。

●コックテイル
  雄鶏のしっぽ、ソルト、スペイ用。

●バーントスペイ
   脱色して染め直したグースショルダー、スペイフライ用。




スレッド


何が無くてもスレッドが無ければ始まらない。
一部の特殊なフライを除いては、スレッドでマテリアルをフックに取り付けていく。

*スレッドを選ぶ際は径と素材、形状を考慮して選ぶ。

*細いスレッドは巻いてもかさが小さく、スッキリ仕上がる

*太いスレッドは、かさばるマテリアルやソルトフライなどの大型のフライに使用する。

*素材はナイロンとポリがメインで、ケブラーやナイロンモノなども最近は売られている。
  ナイロン素材:ダンビル、グデブロッド、ワプシ
  ポリエステル素材:ユニ

*スレッドにはワックス加工されている物とそうでない物が有る。
 ワックス加工されている物はマテリアルが滑りにくい。
 ワックス加工されていない物は市販のワックスを塗ることで滑りを調節できる。

*スレッドの色はボディーとマッチさせるのが基本ですが、わざと違う色を使って、
  透けた色調を出すこともある。

*フラットフロスタイプの縒りの掛かっていないスレッドは、平たく巻きつけられるので、
  かさばらない。
   

*縒りの掛かったスレッドはマテリアルのグリップが優れている。
  ダンビルフライマスター


以下、代表的なスレッド、ユニとダンビルについての個人的見解。

●ユニスレッド6/0●
一般的にスレッドの代表のように云われている。
雑誌などに載っているタイイング解説には必ずといっていいほど登場する。
ある程度の太さと強度があり、ドライ、ニンフのタイイングにはフックサイズ#14位までが使いやすい。
ヘッドが大きくなりがちで、ハーフヒッチだと緩む可能性がある。
ワックス処理されているはずだが、ワックスの効きが今一で、コブラーワックスの使用の必要性がある。
一般的なサイズのディアヘアーのスピンヘッドには、滑りやすいので使いやすい。
ウエットフライのウイングは止めにくい。ウエットのウイングが上手く止まらない人は、スレッドを変えてみるといいです。
#6より大きいストリーマーなどにはちょうどいい太さと強度、少ない回転数でマテリアルを止めていける。


●ユニスレッド8/0●
細身で強度があり、#8〜#20位までのフライを巻きやすい。
ポリエステル素材で伸びが少なく、マテリアルのグリップが少々弱いような気がする。
たいていのショップで販売しているので、入手しやすく、価格も安く、カラーも豊富なので、最初に買うスレッドにはお勧め。


●ダンビルフライマスター6/0●
私が専門に使っているスレッド。
6/0という表示だが、フックサイズ#4〜#26までタイイングできる強度と太さがある。
ユニの8/0より小さいサイズまで巻ける。
縒りが掛かっているのだが、縒りを戻すとフラットになり、かさを減らすことも出来る。
ワックスが良く効いていて、伸縮性もありマテリアルのグリップは非常に良い。
使っているとボビンホルダーの穴にワックスのカスが溜まりやすい。
細身なのでスレッドをまわす回数を多くできるので、強度のあるフライが作れる。
が、消耗が早いような気がする。
販売しているショップが多くなく、カラーも豊富にあるとは云いがたい。