水生昆虫まめ知識
フライフィッシングに関係する重要な水生昆虫のページ。
基本的なもののみです。
詳しくは書籍でお調べください。
写真などはそのうちアップしていきたいと思います。
トビケラ カディス類
☆☆☆ 小型のカディス ☆☆☆
カクツツ、マルツツ、ヤマトトビケラ、ヒメトビケラ等たくさんの種類の小型のトビケラがいるが、実際の釣りにおいては種別はあまり関係なく、小型のトビケラと一括りにしても良いでしょう。
体長4mm〜9mm
早春から晩秋までシーズン中はほとんど羽化している。
トラウトにとっては貴重な食料。
小型のため見えにくく、隠れた捕食対象になっている場合が多くある。
私は、春先やイブニングで色々やった後で、マイクロカディスだったということが良くある。
☆☆☆ 中型のカディス ☆☆☆
シマトビケラの仲間で9種類あるという。
生活環境や季節の違いで#12〜#14のサイズ。
私の地域では、スーパーハッチが5月の中頃からあるが、その最中はトラウトの反応がそれほどある訳ではなく、おそらく、流下する水中のピューパを猛烈に食べているのだろう。
スーパーハッチが一段落すると、ドライフライでの反応がすこぶる良くなる。
スレたライズにはイマージャー等が良く効く。
ドライでもトビケラの動きを演出すると効果的。
☆☆☆ 大型のカディス☆☆☆
ヒゲナガカワトビケラがこの種類の代表。
ラーバはクロカワムシと呼ばれる。
アダルトの体長は25mm。ボディはオレンジ色から緑っぽい物まで各色。
飛んでいる姿は蛾のようだ。
ドライフライよりはウエットやピューパの方が確実に大型をキャッチできる。
私の地域では、6月以降、下流の水温の高い所で羽化がある。
が、そのような場所は、大型のつれる可能性は高いのだが、トラウトの絶対数が少なく、キャンブルのような釣りで、文字どうり1発大物狙いという感じになる。
ヒラタカゲロウ類
速い流れでの水底羽化。
イマージャー状態で一気に浮上するスタイルの水生昆虫たち。
☆☆☆ ナミヒラタ ☆☆☆
ダンは体長14.5mm。#8〜10。ボティはタンカラー、ウイングに縞模様。
春先解禁まもなく羽化をする。パラパラと羽化するが、大型で目に付く。
☆☆☆ ウエノヒラタ ☆☆☆
ダンは体長12mm〜14mm。#8〜10。ボティはクリーム色、メスは腹部が赤っぽい。
中・上流域の早瀬に生息し、初夏から秋に掛けてハッチがある。
☆☆☆ エルモンヒラタ ☆☆☆
ニンフ・ダン共体長12mm。#10〜#12。
ボディカラー、オスはクリーム、メスは腹部がグリーン。
春から初夏に羽化。
グリーンボディのライトケヒルが効果的。
☆☆☆ シロタニガワ ☆☆☆
体長12mm。フックサイズ#12。
山岳渓流で初夏から羽化。
名前のとうり白っぽい。ホワイトのドライフライでOK。
モンカゲロウ
モンカゲロウとフタスジモンカゲロウの2種類がある。
フタスジモンカゲロウの方が上流域、よりきれいな水質に生息する。
体長20mm〜25mmの最大のカゲロウ。
体色はイエロー系。
阿寒湖のモンカゲのアメマス釣りはあまりにも有名。
私はモンカゲといえば、砂が堆積している大きなプールでの釣りがメインです。
大体いつも決まった時期にハッチがあり、大型のイワナをまとめて釣るのはこの時期です。
ミツトゲマダラカゲロウ
体長12・3mm、フック#12前後。アンバーカラー。
オオマダラと同じトゲマダラで、ニンフの頭に3つのトゲが有る。
オオマダラカゲロウ
ダンの体長15mm。フックサイズ#10。
黄色のボディーに茶色のリブ。
ニンフは大型で、鬼の角のような棘が2本あるので1目でわかる。
初夏に羽化し、夕方にまとまったハッチがある。
大型の昆虫なのでスーパーハッチといえるほどでは無いようだ。
私はスーパーハッチというのには出会ったことが無く、種々雑多のハッチの間に、ポツリポツリといった程度のハッチで、イワナにぱっくりと食われる所に、
ベストなフライをキャストしてぱっくりと出ると言う釣りがメインです。
パラシュートフローティングニンフが効果絶大。
クロマダラカゲロウ
体長メス12.3mm、オス9mm位でフックサイズ#12前後。
ダンはチョコレート色のボディ。
地域差があるが六月頃から羽化がはじまる。
フックサイズ#12#14で使い易いサイズで、オオクマと併用し良く使うフライ。
アカマダラカゲロウ
ダンの体長6〜7mm。フックサイズ#16前後。
ダンの体色は赤褐色色のラスティカラーが特徴で、人目でそれと分かる。
ラスティカラーの#16のフライは日本の必携フライです。
スピナーフォールが大量に有り、ハッチが無いのにライズがある場合は、
スピナーを疑ってみてください。
羽化期間が比較的長く、重要な水生昆虫。
秋に羽化するサイズは#20以下の小型。
オオクママダラカゲロウ
ダンの体長13mm、フックサイズ#12前後。
ダンの体色は黒っぽい茶色で、クロマダラと良く似ているがもう少し、ウイングもボディも茶色っぽい。
ニンフは背中線があったり無かったりする。ボディ全体にマダラ模様がある。
水温11℃を超えるぐらいから羽化が始まり、桜の咲く頃が羽化のピーク。
比較的早く羽化が始まる比較的大型のメイフライです。
プールよりも瀬の中でのライズが多い。
クロマダラと良く似ているため、私も最近まで間違って覚えていた。
単純にアカマダラより先がオオクマと覚えておいて、実物を見て確認して覚えればいいでしょう。
マダラカゲロウに共通の羽化方法で、
ニンフ→フローティングニンフ→ダンの水面羽化。一部例外有り。
ミドリカワゲラ
体長#16〜#18で、薄黄緑色のボディー。飛ぶ姿は2段ローターヘリコプターの様。
春先から初夏に掛けて羽化するが、その他の水生昆虫のようにまとまって羽化することは少なく、ライズを誘発するほどではないと言われているが、
私の良く通う川ではスーパーハッチに出くわすことがある。
その川は奥羽山脈から流れ出ている上流域なのだが、軽井沢湯川のような流れで、落差が少なく、倒木と蛇行でバンクの深みがある、チョークストリーム風の流れである。(湧き水によるチョークストリームではない)
その年にもよるが、5月の終わりごろから6月の始めに掛けて無数のアダルトが沸いて出てくる。それに伴いライズはほとんど無いのだが、水中ではニンフがかなり食べられている。
ハッチが少なくなってくるとライズが比較的みられるようになる。
ガガンボ
ガガンボの類は600種以上いるといわれ、水生昆虫のなかでもに種類が非常に多い。
その中で一般的にフライフィッシングと関係する種類は数種で、代表的なものに、大きさ#16〜#18のウスバヒメガガンボ、体長3cm以上のまだらガガンボの類、#16〜#18の黒っぽい固体の物がある。
ウスバガガンボはクリームやイエロー系の明るい色調で、富栄養化した中流域に多く生息し、ヤマメの格好の餌となっている。
それに伴うライズも多く、春先には特に重要です。
私の住んでいる地域では、街裏を流れるヤマメの川で黒っぽいガガンボが石裏に無数に止まっているのを見かける。
それらを捕食してライズが有る訳ではないのだが、その他に目立った水生昆虫のハッチが無い場合は色調とサイズが合ったフライを使用すると効果的な事が多い。
また、夏の上流域で黄色く、やや大型のサイズ#12前後のガガンボが大量に発生する。
その場合も黄色のテイルの無いパラシュートパターンで釣りあがると岩魚の反応がすこぶる良い場合がある。
フタバコカゲロウ
体長6〜7mm、フックサイズにして#16〜#18位。
秋に羽化するミジカオフタバコカゲロウは3〜4mm。#20〜#24
ダンの体色はクリームイエローで川原でも良く目立つ。
名前のとうり1対2枚の羽で一目で区別がつく。
ニンフは急流の瀬で生息している。
水中羽化でイマージャー状態で流下し、プールの流れ出しから中央部で水面に出る。
その際トラウトに良く食べられる、それに伴うライズも良くある。
私の住んでいる地域では、コカゲロウの羽化と前後して雪代の終わり頃からハッチが見られるようになる。
しかしながら、雪代シーズンは水温の変化が激しく、ハッチが始まったかと思っても、すぐに収まってしまったりと状況が安定せずになかなか思うように釣りが出来ない日が多い。
また、日中の羽化になるため仕事をしている人はハッチに出会う確率はきわめて低くなる。
禁猟真近の秋にはフックサイズにして#20以下の極小フタバコカゲロウのハッチが夕方に良く見られる。
それに伴うライズもあるのだが、釣れてくるヤマメは15センチ以下の小型の物が多い。
秋口は尺以上のヤマメが良く釣れる季節だが、それらは別の釣り方で狙う。
以前は1年で100匹以上の尺ヤマメの内半分近くが秋に釣れた。
( 結婚してからは釣行日数が激減してしまった。 )
オナシカワゲラ
クロカワゲラ
ホソホソカワゲラ
成虫の体長は8mmぐらい、ウイングを入れると11oぐらいで、フックサイズ#16〜#18位。
アダルトはテイルが無く ( 実際は1mm以下のテイルが有る ) 飛ぶ姿は他のカワゲラ同様2段ローターヘリコプターの様で、人目でわかる。
体色は褐色で足は黄茶、フサオナシは足まで黒色。
陸上羽化がメインであるが、水中羽化や水面羽化も有るようだが、
実際の釣りで出会うことはあまり無いようです。。
私の住んでいる地域では解禁の頃まだ雪がたくさん有る時に、雪虫と言われる黒い小型のカワゲラが出る。
雪から沸いて出てくると云われているのだが、実際は水際から雪の上へ這い上がっているようだ。
雪の上で身動きしなく、寒い時期なのか飛んでいるのを見たことが無い、何のためにこの寒い時期に羽化するのだろうか?。
これがクロカワゲラかホソホソカワゲラだと思うのだが定かではない。
日中の天気の良い晴れた日の水温4度以上になると出てくる。
が、それに伴ったライズなどはまったく無い。
しかし、その状況になると、とたんにニンフで魚が釣れ出す。
水温が上がって魚の活性が上がったからなのか、いくらかでもハッチに伴うニンフの流下が有るためなのか分からないが、プールの魚が溜まっている所では、ほとんど入れ食い状態で1つのプールで10匹以上釣れる。
でも、その状況でも少し大きめのニンフの方が反応がいいようだ。
コカゲロウ
春先一番、水温9℃ぐらいから羽化するカゲロウ。
コカゲロウは種類が多く専門家でも区別が難しいカゲロウで、
サイズは#16〜#18位で、ボディーカラーはオリーブがかったものが多く、
多く、その他、くすんだオレンジ、濃いダン系などです。
水面羽化か、水面に出ている石の水際で羽化をするため、フローティングニンフや、羽化途中に波にもまれて流される固体も多くトラウトに捕食されている。
私の住んでいる地域では、雪白の終わり頃の昼間に羽化が始まり、まだ水色が白っぽいうちから、ヤマメのいる川ではライズがある。
羽化期でも、羽化に伴うライズが無い場合でも、小型のニンフをあまり深く沈めないで、小型のインジケーターを使って流すと良く釣れる。
ユスリカ
ユスリカ科の水生昆虫は幼虫、成虫ともに極めて小さな物が多く、
フックサイズで#20前後、それ以下の物もおおい。
色調はアカムシのような赤い物よりオリーブ、ダークブラウン、オリーブ、タン、グレイの物の方が多い。
ユスリカの羽化は蛹を経る完全変態で、水面直下や水面で行われ、羽化期に水面付近で魚たちに捕食される事が多い。
そして、それらを就餌する為にライズするポイントは大きなプールなどの流水のゆるい部分がほとんど。
ユスリカは一般的に春先のフライと思われているが、羽化は周年行われ、一年を通して意識しておきたい。
止水のユスリカ
止水のユスリカは流水の物よりやや大きめの物が多く、フックサイズにして#14ぐらいの物までいる。
止水で使うフライパターンではピューパをゆっくりリトリーブする釣り方が効果的。