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行事のお知らせ

年中行事

当寺の四大行事です。
日にち 名まえ コメント
1月28日 初不動明王尊祭 新年最初の護摩祈祷です。
4月 8日 芋掘藤五郎尊祭 藤五郎さんの縁日。御札を頒布します。
7月24日 地蔵盆 山門前のお地蔵さんを供養します。
10月28日 不動明王尊大祭 1年の中で一番盛大な護摩祈祷です。

その他の主な行事です。
日にち 名まえ コメント
2 月3日 星供養 北斗七星・十二宮・九曜二十八宿の星をまつり、人々の幸せを祈念します。
春分の日と前後3日間 春のお彼岸 昼と夜との時間が同じことからこの世とあの世が近くなり、ご先祖様を身近に感じる期間であることから、お墓参りが盛んに行われます。
7月13日〜16日 新盆 新暦に合わせてご先祖様を迎えます。金沢では新盆・墓参りが主で、キリコ(木や紙でつくられた灯籠)を墓前にお供えします。
8月13日〜16日 旧盆 全国的には旧暦に盆を行う地域が、多いかと思います。
秋分の日と前後3日間 秋のお彼岸 春分の日と同じで、お墓参りが盛んに行われます。

お盆

お盆は、盆正月と二大節期の一つであり、日本人の心の拠り所とする大切な行事であります。金沢では新暦(太陽暦)の7月13日から16日までで、キリコと呼ばれる灯籠(とうろう)を墓前に供える風景は、金沢の風習ですが、各地によってお盆の風習は様々であります。

盆は盂蘭盆会(うらぼんえ)の略、梵語のウランバナを音訳したもので、逆さに吊るされた苦しみという意味があります。
盂蘭盆会の起源は『盂蘭盆経』にあるといわれ、その内容は釈尊(お釈迦様)の十大弟子の一人目連(もくれん)が餓鬼道(がきどう)に落ちて苦しんでいる母を救済しようとするができなかったため、釈尊に尋ねたところ、7月15日の僧自恣(そうじし)の日(インドでは1年に1度雨期のために仏教僧たちが寺院などに留まって修行期間が終わった日)の時に、僧たちに飯食(おんじき)を供養しなさいと教え、母が救われたことを伝えています。
日本では606年にお盆の行事があったことを伝えていますが、ご先祖様を供養する心は、いつの時代どこの国でも同じであろうと思います。

また、お盆の時に親族や知人の家を訪ねて挨拶をし、同時にご先祖様にも挨拶をする盆礼という行事がありますが、この時は1年の中間でもありますので中元(1月15日上元・10月15日下元)とも呼びます。
いわゆるお中元はここからきています。今では日頃の感謝のおしるしに進物を送ったりしていますが、本来は家族だけでなく、家族のご先祖様にも感謝の心を向けなければならないのです。どのような人もご先祖様あっての私たちでありますから。


彼岸

「暑さ寒さも彼岸まで」といわれるように、この頃を過ぎると暖かい春の訪れ、或いは涼しい秋の訪れが感じられます。最近では温暖化の流れか、少し四季のずれが感じられますが、彼岸の行事は毎年変わらず恒例の日に全国各地で行われます。

彼岸は春と秋、昼と夜の時間が同じになる春分・秋分を中日とし、前後3日間(計1週間)をいいます。春は3月18日頃、秋は9月20日頃が彼岸の入りに当たります。この期間寺院では法会や墓参りなどの行事が行われます。

彼岸は日本独自の風習で、古くは聖徳太子の頃から行われていました。古典で有名な『源氏物語』にも彼岸の言葉がでてきます。「彼岸」という言葉は梵語「パーラーミーター(波羅蜜)」の漢訳であり、到彼岸(とうひがん)を略した言葉であります。向こう岸(彼岸)すなわち仏の世界に到ることを意味します。

仏教では彼岸に到るために六波羅蜜(ろくはらみつ)の行いを実践しなさいといいます。布施(ふせ・自分にしてほしいことを進んで人にする)、持戒(じかい・悪いことをしないで善いことをする)、忍辱(にんにく・不平不満をいわずに我慢する)、禅定(ぜんじょう・心の静かさを失わない)、精進(しょうじん・努力して励む)、智慧(ちえ・ありのままの真実の姿を見つめる)の6つをいいます。

このように見ますと、彼岸にはあの世にいるご先祖様の供養とこの世にいる私たちの仏道修行という2つの行いがあります。ご存じの通り、春分・秋分の日は太陽が真東(現世)から昇り、真西(浄土)へと沈みます。私たちにとって浄土はとても遠い場所にあるのが、この日には最も近くなると考えられています。つまりそれだけ仏様やご先祖様がいつもより身近におられるのです。

ちなみに神社においてもこの日、春季・秋季皇霊祭(こうれいさい)があり、ご先祖様を偲ぶ祭祀が行われます。まさに彼岸は日本人の年中行事なのです。


正月行事1

「年のはじめの 例(ためし)とて 終わりなき世の めでたさを 松竹立てて 門(かど)ごとに 祝う今日こそ 楽しけれ」
という歌がありますが、これは昔全国の小学校で元日の祝賀式に歌われたといわれています。年の初めといいますと1月1日または元日であります。この日は私たちが新しい希望と決意をもって新しい年の初めを祝う日と法律ではいわれています。そして、その恒例として門松(かどまつ)などを飾り、各地で様々な正月行事が行われるのです。

特に1月1日といいますのは、年神様(お正月様)を迎えて新しい年のいのちが生まれ変わる日でもあります。今では誕生日に年をとっていますが、昔はみんな1月1日に年をとっていたのです。
年神様は稲の稔(みの)りをもたらす穀霊(こくれい)や稲作を守護する祖霊ともいわれています。暦の本では「歳徳神(としとくのかみ、としとくじん)と呼ばれ、その年の恵方(えほう、吉兆の方位)をつかさどる神ともいわれています。

さて、正月行事の1つに初詣(はつもうで、初参り)があります。神社や寺院にお参りして、1年の無事と願い事をお祈りするのですが、寺院ではご先祖様にお参りする習慣もあります。これはお盆と同じようにご先祖様が大晦日(おおみそか、12月31日)に子孫の家へ帰ってくると平安時代からいわれてきたことによります。お盆ほど盛んには行われなくなりましたが、今でも元日に菩提寺へとお参りしてから神社へとお参りする習慣があります。

初詣は、有名な社寺まで県を越えてお参りされる方もおられますが、まずは日ごろからその土地を守っておられます氏神様とご先祖様に、新年を無事に迎えられた感謝の念をお祈りください。


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