ショピニストへの道〜ショパンを極めよう〜 > アクトシティ浜松のショパン像

アクトシティ浜松のショパン像

〜サイト内コンテンツ一覧〜
アクトシティ浜松のショパン像

 
このショパン像、皆さんはどこかで見覚えがないでしょうか?
ショパンファンなら誰もが見慣れたこの有名なショパン像、ワルシャワ市のワジェンキ公園にあるショパン像でしょうか?
いや、でも周りの風景が明らかに違いますね。
このショパン像、実は日本にあるんです。
「今更、何を言っているの?日本のショパンファンなら誰でも知っていると思っていたけど?まさかここの管理人がそんなことも知らなかったの?」
という突っ込みが入りそうですが・・・

正直に言うと僕自身、ごく最近までこのショパン像の存在を知りませんでした。
観光で浜松市に行くついでに、それでは浜松国際ピアノコンクールの会場でも見に行こうかと、
検索サイトでその会場を調べ始めると、このショパン像が出てきたのです。
もちろん最初にこのショパン像の写真を見た時はワルシャワ・ワジェンキ公園にあるショパン像かと思ったのですが、周りの風景が違う・・・
どうやら、これは日本にあるものだということも分かりました。壮大なパクリ?と疑ってしまうのは人が悪いでしょうか?(苦笑)
実はこれはパクリではなく、ワルシャワ市から寄贈されたものだそうです。

このショパン像があるのは静岡県浜松市で、浜松駅前にあるアクトシティ浜松という複合施設のホールの屋上にあります。
ここは今では世界的ピアノコンクールとなった浜松国際ピアノコンクールの会場にもなっています。
浜松国際ピアノコンクールは1991年に第1回が開催されてから、3年に1度の頻度で開催され、前回2018年で第10回となりました。

ショパンファンの僕が浜松に行く以上、もうこれは見に行くしかないでしょう、
というよりむしろ、このショパン像を見に行くことそのものが浜松に行く一番大事な目的となってしまいました。

そして実際に行ってきました。幸い、当日の日中の浜松は快晴でした。10月初めでしたが、真夏のように暑い日でした。
浜松駅前は人、車ともに大混雑でごった返していましたが、浜松駅のロータリー側を出てアクトシティ浜松に向かう通路を通り、ホール横の通路を裏側に回ると、
裏側から階段が繋がっていて、そこ階段を昇り切ったところに、ショパン像が立っていました。ここは「ショパンの丘」と名付けられています。

浜松駅から至近距離にありますが、駅前の大混雑が嘘のように、ここはひっそりと静まり返っていて、ショパン像の周囲には人1人いませんでした。
地元の人にとっては、そしておそらくショパンに興味のない大多数の人にとっては、これが誰の像なのか、
そしてそのいわれは何なのかも、全く無関心なのかもしれないですね。
誰もいないのは写真を取るのには好都合でむしろ嬉しかったのですが、それがむしろ逆に少し悲しくもありました。
確かに、このショパン像は燦燦と降り注ぐ陽の光から顔を背けて陰鬱な表情をしていました。
孤高の人ショパン、ピアノの詩人ショパン、悲運の人ショパンという雰囲気は写真でもある程度は分かりますが、実際にその場に行って実物を見てこそ分かるというものです。
このショパン像は、ショパンの内気で孤独な人となり、孤高の人というイメージがそのまま伝わってくる非常に優れた作品だと思いました。
ショパンはどんな人だったかということをどんな言葉よりもこの像が的確に表現しているように感じました。

つい先日2019年10月17日に没後170年となったショパンとは現実の世で会って話ができるわけではありませんが、
もしこれが本物のショパンを模して造られたものなら、僕が日々ピアノに向かって弾いている心を揺さぶられる素晴らしい作品たちを生み出したのはこの人なのだ、
という事実を噛みしめ、そのような素晴らしい作品たちとピアノ演奏という行為を通して会話できる喜びに感謝しながら、しばし茫然とその場に立ち尽くしました。
すると、何故か、悲しみに似た不思議な感情が僕を襲い、あふれ出る涙をこらえるのに必死でした。

そんなショパン像がわざわざポーランドに行かなくても、その複製が浜松で見られるのですから、
まだこのショパン像を見たことのない日本のショパンファンの皆様は、是非その場に行って直接自分の目で見てみてはいかがでしょうか?
何か感じるものがあると思います。

ちなみに、このショパン像には次のような説明が付されています。

「この彫像は、浜松市とポーランドのワルシャワ市との音楽文化友好交流協定を記念してワルシャワ市から贈られたものです。
ワルシャワ市内のワジェンキ公園にあるショパン像の複製としてポーランド・クラコフ芸術大学教授のマリアン・コニエチニィ氏によって1994年に制作されたものです」

将来、ポーランドに旅行に行くのが夢ですが、それが実現したら、ワルシャワ市のワジェンキ公園の実物も見に行きたいと思います。
それだけでなくショパンゆかりの地を巡りたいと思っています。その夢はいつ実現するでしょうか。

ちなみにこのサイトでは立ち上げ当初から、ショパンゆかりの地を、写真を交えて紹介していく企画を考えていましたが、
画像の著作権の問題への対応が分からず、最終的にネット上の写真や僕自身の蔵書からの借用は控え、企画は棚上げになっていました。
色々な写真が使用可能であれば、分かりやすく説明したいと思っていたのですが・・・

※このページで掲載した写真は管理人が撮影したものです。ご希望であれば自由に使っていただいて構いません。

2019年10月20日:第1稿

ショピニストへの道〜ショパンを極めようTOPに戻る