ガレージキットの製作手順

私が普段フィギュアのガレージキットを作っているおおまかな手順をご紹介します。
だいぶ端折っていますが、参考までに。。

離型剤の洗浄

レジンキャストの表面についている離型剤を落とします。離型剤が残っていると
パテ盛り・塗装・接着が剥離してしまう原因となるので念入りに。

広口瓶にガイアノーツのレジンウォッシュを入れてパーツを漬けます。
一晩漬けた後引き上げて、クレンザー+中性洗剤を混ぜたものを歯ブラシでゴシゴシ。

軸打ち・仮組

まずキットを一通り組み立てて全体の雰囲気をつかみます。
軸打ちもここで済ませてしまいます。

軸を入れただけではスポっと抜けてしまうので、瞬間接着剤の点づけで自立する状態まで組み立てます。
点づけであれば力を入れるとパキッと外れます。

パーティングラインの段差が大きい部分や気泡のチェック、接合部のスキマもチェックして頭のなかであーだこーだプランを立てます。(´-`).。oO

下地処理

非常に地味な作業(´д`;)ですが、出来栄えを決める大きなポイントになるので、根気よくいきます!

最初に湯口を鉄ヤスリで削り、パーティングラインをデザインナイフのカンナがけで大まかに落とします。
大きい段差や気泡が出てきた場合、パテを使って埋めます。
私が主に使っているのは
  ・深いもの … シアノンDW+アルテコの粉、ワークのスベスベ
  ・浅いもの … タミヤ ホワイトパテ
下塗りを薄くするために極力白いものを使用します。

仕上げはサンドペーパーとスポンジペーパーを使います。
サンドペーパーは #400→#600、スポンジペーパーは”SuperFine”を使用。
パーティングラインやパテ盛り部だけではなく、すべての面を磨いて一皮むくようにします。

塗装前の再洗浄

下地処理をするとどうしても削りカスや手汗が付着するので、塗装前にもう一度洗います。

ここで登場するのが超音波洗浄機。水と極少量の中性洗剤を入れてスイッチONで細かいカスもきれいさっぱり落としてくれます。
超音波サイコーヽ(゚∀゚)ノ

洗浄後はきれいに拭いて1日以上陰干しします。
接合面に塗料が乗るときちんと接着できない原因になるので、マスキングをしておきます

下地塗装

本塗装の前に塗装の食い付きを良くするためサーフェイサーを吹きます。
私が使っているのはフィニッシャーズのホワイトプラサフ。
あまり厚吹きしてモールドを埋めないよう気を付けます。

ホワイトプラサフの表面はかなりザラザラしたツヤ消しとなるので下塗りにホワイトを吹きます。
パテを使った部分の色も均一になるようにしっかり白くします。
今現在使っているのは藤倉応用化工株式会社のアクセルカラー コンクホワイト。
大容量で濃いので経済的!

塗装

塗装はほとんどエアブラシを使用します。
フィギュアの塗装ではほぼすべての部分にグラデーションをかけて塗装します。

塗料はラッカー系のクレオス、ガイアノーツ、フィニッシャーズを使用。
最初はツヤありで塗装して、仕上げのトップコートでツヤを調整します。
スミ入れをきれいにふき取れる利点もあります。

フィギュアのキモとなる肌色塗装は、ガイアのExフレッシュにクリアーイエロー、クリアーオレンジ、蛍光ピンクなどを調色した色を使っています。

瞳の塗装はタミヤエナメルを使用します。
キャラごとの特徴が大きく出る部分なので、資料などをよく見て全力で塗ります。
1時間以上集中しっぱなしになるので、コツは気の乗っている時にやること!

組立

瞬間接着剤とエポキシ接着剤を使ってパーツを組み立てます。
塗面を擦ったりして傷付けないよう慎重に慎重に。。

塗装したパーツをズラッと並べるとテンション上がります。

完成!

お茶でものみつつ眺めます。