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俺は存在を認められない獣だった。
人々は俺のことを「アレ」と呼んだ。
呼び名さえも持つことを許されない獣だった。
闇に身を潜める、黒く、醜い獣。
だから、俺は呼び名を与えてくれた、彼の下僕になったのだ。
彼が望むなら俺はこの世界を破壊しよう。
彼が望むなら俺はこの世界を焦土と変えよう。
彼が望むなら俺はこの世界に終焉を与えよう。
彼が望むなら俺は俺の全てを差し出そう。
彼は俺の創造主、偉大なる征服者、完璧な支配者。
彼は―――俺の全てだ
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