其の晩、赤目は陣内を屋敷内に呼び寄せた。
「総帥、このような夜更けに何用でしょうか」
床に伏せ、梁の上の赤めに言う。
「…陣内よ。お前にはいつも側近としてよく働いてもらっている。私は何度もお前に助けてもらっている。
だから総帥として、何か礼がしたいのだ…」
陣内は少し驚いた
総帥は私のことをそのように思っていてくれたのか…
「お、お礼など…私にできる事はそれしか有りませんが故…」
少し早口になってしまった  赤目は淡々という
「冗談ではないぞ、本気で、お前に礼がしたいと 思ってるのだ。だが、何をすればいいのかわからん…陣内よ。私に何かして欲しいことなど無いか?」
「っ…!」
言葉が詰まる
陣内は赤目に好意を抱いていた
総帥にして欲しいことなどたくさんある。
だが…部下である限りそれは…言えない
「あ…わ、私は…」
総帥…私は…総帥…
「…陣内」
赤目が梁から飛び降りてきた。
「泣く事は・・・無い。」
えっ  私は…泣いているのか
「陣内よ。言いたい事は・・・わかるぞ。
 私はいい部下を持った…嬉しいぞ」
言うと赤目は床に伏した陣内の顔を上げさせ、
涙を舐めりとった。そして、少し首をひねったかと思うと
陣内の口に舌を潜り込ませた。
「……っ!!そ、総帥!!総帥には妻がっ…」
口を離すと、陣内を見つめて言う。
「赤目、でいいんだぞ…」
「あ…」
陣内はその言葉にこの上ない喜びを感じた。
「赤目…殿…///」
「フフ…それでも謙虚な部下か…
 可愛いぞ、陣内よ。」
「総す…い、いや…」
嬉しすぎて少し混乱してる 恥ずかしい。
「フフ…さっきより泣いてどうするんだ…」
赤目は再び流れる涙を舌で舐めると、陣内に体を重ねた。
その晩の陣内の喜びは、涙となって、流れ止む事は無かった。


…絵もストーリーもギリギリの18禁なのがミソ(爆)