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本題に入る前にY=X+
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1
X |
の知識が必要なので、この |
関数について説明します。 |
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このグラフは、Y=X とY= |
1
X |
の二つのグラフを合成した |
ものです。たとえば、いま |
X |
=3 とすると、それぞれの |
Yの値は,3と1/3 になり |
, |
この二つの値を加えた値が |
今,
考えようとしているグラフ上の点となる。このようにし |
て調べていくと、左図の実線のグラフがてきる。 |
(正確には,数学Vの微分を利用する必要がある。) |
X>0
の最小値だけなら
相加・相乗で十分だろう。 |
また、図ではX>0
の範囲のみを描いているが、第V象 |
限に、原点に関して対称にグラフが現れるのは、いうまで |
もない。 |
問題U X |
2
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+X+ |
1 .
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の最小値と、そのときのXを求めよ。 |
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解答例 |
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X |
2
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+X+2=(X+ |
1
2 |
) |
2 |
+ |
7
4 |
≧ |
7
4 |
・・・@ ここで、t=X |
2
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+X+2 とおく。 |
t≧ |
7
4 |
において、Y=t+ |
1
t |
は単調増加である。 |
よって
t= |
7
4 |
で、Yは最小値となる。つまり X |
2
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+X+2+ |
1 .
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≧ |
7
4 |
+ |
4
7 |
であるから、 X |
2
|
+X+ |
1 .
|
≧ |
7
4 |
+ |
4
7 |
−2= |
27
28 |
となる。 |
等号成立は、X |
2
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+X+2= |
7
4 |
のときだから、X=− |
1
2 |
のとき、最小値 |
27
28 |
となる。 |
X |
2
|
+X+2+ |
1 .
|
≧ |
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=2 となる。 |
ここで、等号成立は、X |
2
|
+X+2= |
1 .
|
のときである。 |
これを解くと、X |
2 |
+X+2=1,(−1)となり、条件@に適さない。 |
つまり、最小値が2となる実数Xが存在しないので、2は最小値ではない。 |
(実際に最後まで計算して、Xの値をだして、虚数になるから不適でもよい)
これで、最小値は存在しないとしてはいけない。(問題が最小値を要求して
いるから。最近の入試ではよほどのこと(出題ミスなど)がない限り解答不
能の問題はない) |
a>0,b>0のとき不等式 |
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となる。 |
興味のある人は、この証明に挑戦してください。→
ヒント |
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