98立命館・法(A)の入試問題より |
一組の不等式 Y≦X−1,Y≧ | 1 2 |
(X−1)(X−3) の表す領域Dで、1次式 aX−Y のとる値の最大値、 |
最小値は定数 a の値によって次のようになる。 |
@)
a≦(キ)
のとき 最大値=(ク) 最小値=(ケ) A)(キ)<a≦(コ) のとき 最大値=(サ) 最小値=(シ) B)(コ)<a≦(ス) のとき 最大値=(セ) 最小値=(ソ) C) a>(ス) のとき 最大値=(タ) 最小値=(チ) |
図 @) |
図 A)−a |
図 A)−b |
図 B) |
図 C) |
領域内を通過する直線の概形は上図のようになる。 図 @) と 図 A) の境は、直線が点 (1,0) で接するときである。 |
Y= | 1 2 |
(X−1)(X−3) を微分して、Y’=X−2 より、Y’ | x=1 | =−1 |
また、 aX−Y=k とおくと、Y=aX−k ・・・@ となる。ここで、@の傾きが
−1より小さいときは、 図 @) のようになり、−1より大きいときは、図 A)−a,b のようになる。 *接線の傾きを求めるのに微分を利用したが、微分を未だ習っていない場合は 連立させて判別式から求めてください。 @) a≦−1 のとき @が点(1,0) を通るとき、−kは最小に、つまり kは最大に、 @が点(5,4) を通るとき、−kは最大に、つまり kは最小になる。 よって (X,Y)=(1,0) のとき最大値 a (X,Y)=(5,4) のとき最小値 5a−4 次に、図 A) と 図 B) の境は、@の通過できる上限が (5,4) であるか、それとも (1,0) になる 場合を考える。 A) −1<a≦1 のとき @が点(5,4) を通るとき、−kは最大に、つまり kは最小になる。最小値 5a−4 @が放物線と接するとき、 −kは最小に、つまり kは最大になる。 このとき、Y’=a であるから X=a+2 また、Yは |
Y= | 1 2 |
(a+1)(a−1) であるから、最大値は、この X, Y を aX−Y に代入して |
a(a+2)− |
1 2 |
(a+1)(a−1)= | 1 2 |
a | 2 | +2a− | 1 2 |
・・・最大値 |
特に、a=1
のときは @ とY=X−1
が重なるので、最小値を与える (X,Y)
は 直線 Y=X−1 上の 1≦X≦5 である。(X,Y)=(t,t−1) 1≦t≦5 と表してもよい。 次に、図 B) と 図 C) の境は、直線が点 (5,4) で接するときである。つまり、a=3 B) 1<a≦3 のとき @が点(1,0) を通るとき、−kは最大に、つまり kは最小になる。最小値 a また、最大値は、A)の −1<a≦1 と同じであるから |
. | 1 2 |
a | 2 | +2a− | 1 2 |
・・・最大値 |
C) 3<a のとき @が点(1,0) を通るとき、−kは最大に、つまり kは最小になる。最小値 a @が点(5,4) を通るとき、−kは最小に、つまり kは最大になる。最小値 5a−4 |