00東工大学(後期)の入試問題より
実数a,bにたいし (X)=X 3 +X 2 +(a+b−a 2 )X+ab   とおく。
(1)(X)を因数分解せよ。
(2)すべての X≧0 にたいし (X)≧0 が成り立つための a,b の条件を求め、それを満たす点(a,b)の
   存在する範囲を図示せよ。

解答例
(1) (−a)=0 より  (X)=(X+a)(X 2 +(1−a)X+b)
             * 最低次の文字で整理するという鉄則があるが、bを消去できるものを探せばよい。
(2) [ア] a≧0 のとき、
      X≧0の範囲で、X+a≧0 であるから、X 2 +(1−a)X+b≧0 となればよい。
       (X)=X 2 +(1−a)X+b  とおくと (X)= X− a−1
 2
2

+b−
(a−1) 2
  4
         (ア−1) a≧1 のとき、軸  a−1
 2
≧0 なので、b−
(a−1) 2
  4
≧0
         (ア−2) 0≦a<1 のとき、軸  a−1
 2
<0 なので、(0)=b≧0
    [イ] a<0 のとき、  0≦X≦−a で、(X)=X 2 +(1−a)X+b≦0
                    −a≦X  で、 (X)=X 2 +(1−a)X+b≧0  となる。
         よって、(−a)=0 となることが必要。(必要条件)
        [イ−1] X=−a が重解の場合 は 0≦X≦−a で、(X)≦0 にならないので不適
        [イ−2] X=−a と異なる解を持つ場合は、 他の解(α)が α≦0 となればよい。  
            (−a)=a 2 −(1−a)a+b=0 より、 b=−2a 2 +a
            二次方程式の解と係数の関係より α=2a−1≦0 (a<0より成り立つ)

                  *[イ−1]の場合を示さずにすぐ結論を示したほうがよい。(筆者のミスに近い(-_-;))
  よって、求める条件は
       a<0,b=−2a 2 +a
       0≦a<1,b≧0
       1≦a,b≧
(a−1) 2
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