流星群とは (この色の字は更に詳しい説明があります。) 2、3年前に現れた大彗星、百武彗星そしてヘ−ル・ポップ彗星をご存知ですか? 肉眼では、点のようにしか見えませんでしたが、(ヘ−ル・ポップ彗星は太陽の裏に回る前までは 肉眼でもその雄姿を見ることが出来ました。) 双眼鏡などで見られた方は、そのすばらしさに感 動されたのではないでしょうか。 彗星が流星群に関係しているのです。(しし座流星群の場合テンぺル・タットル彗星です。このよ うな、流星群の原因になる彗星を母彗星といいます。) 彗星は太陽に近づくと、太陽の熱で表面の氷が解けて、表面の物質をその軌道上にばらまきま す。(表面が、はがれ落ちるようなものです。このばら撒かれた物質を塵(チリ)といいます。) このばらまかれた塵の帯びの中に地球が飛び込んでいくと、地球の引力にひかれて、地球に落 ちてきます。落ちてくるとき、地球をとりまく大気との摩擦熱でこの塵は燃え尽きてしまいます。 この燃え落ちる塵を、私達は地上で流星群として見るのです。 また、この流星群は、過去に非常に多量の塵が落ちて、まるで雨が降っているような流星雨 (リュウセイウ)になったことがあります。 |
|
地球の引力 / 引力という言葉は実にあいまいです。厳密にいうならば、地球と塵の万有引力という べきだろう。重力という表現でもよい。ただ、地球表面の物質と地球周回軌道の人工 天体に対しては、万有引力と遠心力の合力を重力という。(for 理系高校生) |
燃え尽きてしまいます / この塵は、せいぜい角砂糖ぐくらいの大きさなので、地上に達する前に燃 え尽きてしまいます。たまに地上まで落ちてきたものを隕石といいますが、隕石は小 惑星のかけらです。(ごくまれに小惑星そのものもある) |
流星雨 / 昨年は、母彗星であるテンぺル・タットル彗星が通過した後を、地球が横切ったのでもし かしたら、流星雨になるかもと騒がれたのですが・・・・。昨年ばらまかれた塵が未だ 残っている可能性もあるので今年も一応の期待は出来ます。 |