流星群とは (この色の字は更に詳しい説明があります。)
    2、3年前に現れた大彗星、百武彗星そしてヘ−ル・ポップ彗星をご存知ですか?
    肉眼では、点のようにしか見えませんでしたが、(ヘ−ル・ポップ彗星は太陽の裏に回る前までは
    肉眼でもその雄姿を見ることが出来ました。) 双眼鏡などで見られた方は、そのすばらしさに感
    動されたのではないでしょうか。
    彗星が流星群に関係しているのです。(しし座流星群の場合テンぺル・タットル彗星です。このよ
    うな、流星群の原因になる彗星を母彗星といいます。)
    彗星は太陽に近づくと、太陽の熱で表面の氷が解けて、表面の物質をその軌道上にばらまきま
    す。(表面が、はがれ落ちるようなものです。このばら撒かれた物質を(チリ)といいます。)
    このばらまかれた塵の帯びの中に地球が飛び込んでいくと、地球の引力にひかれて、地球に落
    ちてきます。落ちてくるとき、地球をとりまく大気との摩擦熱でこの塵は燃え尽きてしまいます
    この燃え落ちる塵を、私達は地上で流星群として見るのです。
    また、この流星群は、過去に非常に多量の塵が落ちて、まるで雨が降っているような流星雨
    (リュウセイウ)になったことがあります。
しし座流星群以外にも種々の流星群があります。しし座流星群は規模としては関脇クラスです。12月
のふたご座流星群、1月のリュウ座ι流星群(四分儀座流星群ともいいます。)、8月のペルセウス座
流星群は、横綱クラスです。これら3個は、三大流星群と呼ばれ、母彗星の帰還に関係なく例年、多くの流星を降らしています。なお残念ながら、これら3個の流星群は、母彗星が老齢で流星雨の源となる流星物質をもっていなかったり、彗星自体が崩壊したりして、流星物質が軌道上に一様に分布しているために流星雨になる可能性はほとんどありません。
 
地球の引力 / 引力という言葉は実にあいまいです。厳密にいうならば、地球と塵の万有引力という
          べきだろう。重力という表現でもよい。ただ、地球表面の物質と地球周回軌道の人工
          天体に対しては、万有引力と遠心力の合力を重力という。(for 理系高校生)
 
燃え尽きてしまいます / この塵は、せいぜい角砂糖ぐくらいの大きさなので、地上に達する前に燃
          え尽きてしまいます。たまに地上まで落ちてきたものを隕石といいますが、隕石は小
          惑星のかけらです。(ごくまれに小惑星そのものもある)
 
流星雨 / 昨年は、母彗星であるテンぺル・タットル彗星が通過した後を、地球が横切ったのでもし
          かしたら、流星雨になるかもと騒がれたのですが・・・・。昨年ばらまかれた塵が未だ
          残っている可能性もあるので今年も一応の期待は出来ます。
 

横浜こども科学館・しし座流星群のページ