8.鬼族


地霊
 大地を力の源とする精霊たち。巨人から小人までその姿は様々だが、物理的な力に秀でており、頑健な肉体の持ち主である。

アトラス(Atlas)  出身地:ギリシア
 ウラヌスとガイアの間に生まれたティターン神族の勇者。ゼウスたちオリンポス神族との戦いに破れ、他のティターンたちはタルタロスに幽閉されたが、ティターンの中でも並外れた巨体と怪力の持ち主であったアトラスは、世界の西の果てで未来永劫天空を支え続ける罰を与えられた。

ウベルリ(Ubelluri)  出身地:ペルシア
 海の底に住み、海と陸をその身で支えている巨人。岩の巨人ウルリクムミがその肩の上に乗っていても、自分が支えていた天と地が引き裂かれても気づかないほど鈍感であった。

オオミツヌ(Oomitsunu)  出身地:日本
 八束水臣津野命。だいだらぼっちとも呼ばれる巨大な土木神。海の向こうから太い綱で島を引っ張ってきたとされる。日本中を歩き回り、その足跡は湖になったとも言われている。

カハク(Kahaku)  出身地:中国
 花魄。3人以上の人間が同じ木で首をくくると、その恨みによって生れるといわれている。身長15〜16cmほどの美女の姿をしており、インコの鳴き声に似た声で喋るが、人間にはその言葉は理解できない。元が木であるため、水がないと干からびて死んでしまうが、その体に水をかければ蘇らせることが出来る。

カワンチャ(Kawancha)  出身地:ネパール
 ネパールに伝わる病魔の精。十字路に現れ、通る者に腹痛を起こさせるが、呪言を唱え供え物をすれば逆に病魔を払ってくれると言われる。ヒンズー神話ではシヴァやカーリーの従者とされる。

ゴグマゴグ(Gogmagog)  出身地:イギリス
 『旧約聖書』に登場する太古の巨人。ゴグとマゴクと呼ばれるドラゴンの融合した姿ともされる。

コダマ(Kodama)  出身地:日本
 木霊。樹霊数百年を数える木々に宿るとされる木の精。山で大声を出したときにその声に応えて返事を返すとされる。

コボルト(Kobold)  出身地:ドイツ
 鉱山に出没する小人の鉱夫。銀を別の金属と変えてしまうとされ、コバルトの語源となった。ドイツの民話では家につく妖精とされ、基本的には善良だが、侮辱に対しては陰険な復讐をするともされている。

コロポックル(Koropokkuru)  出身地:アイヌ
 アイヌの伝承に登場する小人族。雨が降るとフキの葉の下に集まったことから、「フキの下に住む者」という意味の名がつけられた。成長しても人間の赤ん坊程度の大きさにしかならないが、狩人としての腕前は優秀であった。また、アイヌ民族に刺青の技術を教えたのもコロポックルであると言われている。

ジャイアント(Giant)  出身地:イギリス
 ヨーロッパの伝承に登場する巨人族。ギリシア神話のティターン神族などを始めとして、神々に敵対する存在として強大な力を持っていた。時代が下るにつれて、体躯こそ巨大だが知能に劣っており、人間に簡単に騙されるような間の抜けた怪物になってしまった。

スダマ(Sudama)  出身地:日本
 魑魅。山林で木石の精気より生じたとされる物怪。人の顔に獣の体を持ち、よく人を迷わせるとされる。

ツチグモ(Tsuchigumo)  出身地:日本
 土蜘蛛。巨大な蜘蛛の妖怪。元々は東日本に住んでいた穴居人の部族のことを指していた。背は低いが手足が長く、穴居に住んでいたために「土蜘蛛」の蔑称で呼ばれていた。大和朝廷に敗れて、山野に逃れた彼らは時代を経るにつれて蜘蛛の妖怪とされてしまった。

ティターン(Titan)  出身地:ギリシア
 ウラヌスとガイアの間に生まれた原初の巨人族。人類以前の世界を支配していたが、ゼウスたちオリンポスの神々との戦いに敗れてタルタロスに幽閉された。

ティング・カット(Tyng Katt)  出身地:マレーシア
 マレーシアに伝わる土の精霊。天気雨が降った後、陽炎のように地中から現れて人間に取り憑いて激しい頭痛を引き起こすとされる。その姿は茫洋としてはっきりしないが、取り憑かれた人間の頭上には奇妙な生き物の姿が見えるという。

ドヴェルガー(Dverger)  出身地:北欧
 ドワーフとも呼ばれる北欧神話に登場する地中に住む小人族。原初の巨人イミルがオーディン達によって殺されたときに、その死体にわいた蛆から生まれた。匠の技に優れており、多くの魔術的工芸品を神々のために作り出した。

ノッカー(Knocker)  出身地:イギリス
 コーンウォール地方の鉱山に住む妖精。鉱夫たちが良い鉱脈に近づくと、コツコツと音を立てて鉱脈の場所を教えてくれる事からその名がついた。人前に姿を見せることはめったになく、罵り声や口笛の音を嫌うために鉱山で口笛を吹いてはならないと言われている。

ファハン(Fahan)  出身地:ケルト
 ケルトの伝承に登場する一つ目で足と腕も一本しかない怪物。ダナーンの神々よりも以前のケルトの地に攻め寄せてきたフォモール族の兵士達がやはり足と腕が一本しかなっかたとされており、彼らがファハンの原型ではないかと推測される。

ブッカブー(Bucca-boo)  出身地:イギリス
 コーンウォール地方に伝わる海の妖精。猟師達はブッカブーに魚とビールを供えて豊漁を祈願したとされる。白いブッカブーと黒いブッカブーの二種類がおり、白いブッカブーは善良で、黒いブッカブーは邪悪だとされている。

プッツ(Putz)  出身地:オーストラリア
 モミの木に住んでいるオーストラリアの木の精。木こりに切ると良い木を教えてくれる。プッツの住んでいる木には空洞があり、金貨が詰まっているとされているが、プッツの機嫌を損ねた者は、その金貨を手に入れることは出来ないといわれている。

ブラウニー(Brownie)  出身地:イギリス
 イギリス低地地方の伝承に登場する小人の妖精。家につく妖精であり、夜家人が寝静まっている間に家の仕事を手伝っておいてくれるといわれている。ブラウニーに家にいてもらうには毎日カップ一杯のクリームかミルクと、上等のパンをブラウニーに与えなくてはならない。何らかの理由でブラウニーがいなくなってしまうとその家から幸運も去ってしまうとされている。
ムスッペル(Muspell)  出身地:北欧
 北欧神話で神々の住むアースガルズの南にある炎の国“ムスッペルヘイム”に住んでいる巨人族。ラグナロクの時にはムスッペルの王スルトに率いられて神々と戦う。

リブ(Ribhu)  出身地:インド
 インドラの息子である小人の工芸神。元々は人間であったが、その技術を神々に認められて永遠の命を授かった。インドラをはじめとする神々の乗る馬車と馬を作った。


妖鬼/闘鬼
 高い戦闘能力を持つ鬼たち。神に仕える者や、自らの祖国と信仰を守るために、命を賭けて戦う誇り高き戦士たちである。

アズミ(Azumi)  出身地:日本
 安曇。イソラを主神として崇める南方系の漁労民族、安曇族の水神。水を自在に操る力を持つとされる。定住した安曇族は鉱物資源を求めて日本各地に散っていき、安曇や安土等の地名はその名残とも言われている。

イバラキドウジ(Ibaraki Douji)  出身地:日本
 茨木童子。平安時代の後期に京の都に現れた酒呑童子配下の鬼。羅城門で源頼光配下にあって“頼光四天王”の一人に数えられた侍、渡辺綱に襲い掛かったが逆に腕を切り落とされて逃げ出した。その後、渡辺綱の乳母だった茨木の姿に化けて綱の家に現れ、自分の腕を奪い返したことから茨木童子の名で呼ばれるようになった。『真・女神転生II』ではGBA版にのみ登場する。

イヒカ(Ihika)  出身地:日本
 井光。魚のような姿をした井戸の守護神。『古事記』ではニニギノミコトが高天原から降りてきたときに現れたとされている。地下の水脈を通して移動することができ、どこの井戸からでも現れることができた。

オニ(Oni)  出身地:日本
 鬼。日本各地の民話に登場し、人々に仇をなす妖怪。赤や青、黒など様々な色の肌に1〜3本の角を生やしている。民話では人々を脅して宝物を奪ったり、人を喰らったりするが、最終的には英雄的気質を持った主人公に倒されて殺されたり、改心したりしている。

オンギョウキ(Ongyou-ki)  出身地:日本
 陰形鬼。平安時代に伊賀と伊勢の国境に割拠し、朝廷に反抗した豪族藤原千方に仕えた「四鬼」の一。自分の姿を他人から見えないようにする術を会得しており、朝廷の軍を苦しめたが、敵将紀友雄の策によって千方から離反した。

ギャリーベガー(Galley Begger)  出身地:イングランド
 イングランド北部に現れる幽霊。骸骨のようにやせこけており、首を小脇に抱えたり首なしの姿で現れては、人々を恐れさせていたと伝えられている。

キンキ(Kin-ki)  出身地:日本
金鬼。平安時代に伊賀と伊勢の国境に割拠し、朝廷に反抗した豪族藤原千方に仕えた「四鬼」の一。いかなる剣や矢をもはじき返す皮膚を持ち、朝廷の軍を苦しめたが、敵将紀友雄の策によって千方から離反した。

後鬼(Go-ki)  出身地:日本
 役行者に付き従っていた護法の鬼。対である前鬼とは夫婦であるとされる。

ゴズキ(Gozu-ki)  出身地:中国
 牛頭鬼。牛の頭をした地獄の役人。中国や日本の民話や伝承では地獄に落ちた人間に責め苦を与える役目で登場することが多い。

シュテンドウジ(Shuten Douji)  出身地:日本
 酒呑童子。平安時代後期に大江山に現れた鬼。洛中より公達の姫君を攫っては側女にしたり、食ったりしていた。勅命を受けた源頼光と頼光四天王の策略にはまって酔い潰されたところで首を刎ねられたが、それでもなお頼光に襲い掛かってきたと伝えられている。

スイキ(Sui-ki)  出身地:日本
水鬼。平安時代に伊賀と伊勢の国境に割拠し、朝廷に反抗した豪族藤原千方に仕えた「四鬼」の一。どのような場所でも大量の水を発生させて洪水を起こすことができ、朝廷の軍を苦しめたが、敵将紀友雄の策によって千方から離反した。

スパルトイ(Spartoi)  出身地:ギリシア
 ギリシア神話に登場する骸骨の姿をした戦士。アレスの息子である龍の牙を地面に蒔くと現れ、死ぬまで戦いつづけるとされる。アルゴー探検隊の物語では、黄金の羊の毛皮を求めるイオルコスの王子イアソンは、毛皮を所有するコルキスの王より試練としてスパルトイを倒すことを課せられたが、イアソンに恋をしたコルキスの王女メディアの助言によってスパルトイに同士討ちを起こさせて試練を果たすことができた。

前鬼(Zen-ki)  出身地:日本
 役行者の従者である護法の鬼。後鬼とともに役行者の身の回りの世話をしていた。役行者の弟子または部下であった修験者がモデルではないかとされている。

トゥルダク(Turdak)  出身地:インド
 インドの死の神であるヤマに仕える病魔の支配者。骸骨の姿をしており、人間に病魔をもたらすだけでなく、これを祓う役目も持っている。

トケビ(Tokenbig)  出身地:朝鮮
 独脚鬼。トッカビとも呼ばれる一本足の鬼。ホウキなどに不浄な血がつくことによって生まれるが、人間に幸運をもたらしてくれるとされる。人間と妖怪の中間的な存在で、歌舞音曲などの風流を解する心も持ち合わせている。

ニャルモット(Nyarmot)  出身地:ネパール
 ネパールの山奥に住む雪男の一種。巨大類人猿ギガントピテクスの子孫であるとされ、身長は4mを優に超えているらしい。性格は非常に凶暴である。

ハンニャ(Hannya)  出身地:日本
 般若。元々は仏教用語で悟りに至るための智慧を表し、諸仏の母とされていた。しかし、能においては燃え滾る嫉妬に狂った鬼女を表す面の名に使用されており、転じて鬼女そのものを指す言葉となった。

ピコリュス(Picollus)  出身地:ドイツ
 古代プロシアで崇められていた魔神。17世紀頃の服装をしており、偉大な人物の晩年に現れるという。普段は地獄にある自分の宮殿に住んでいる。

ビルヴィス(Bilwis)  出身地:ドイツ
 メーデーの前夜であるヴァルプギルスの夜か、精霊降臨祭の日の日の出前に現れて、足の指に鎌をくくりつけて畑を歩き回って作物を刈り取ってしまう鬼。ビルヴィスを避けるためには畑の四隅に十字架を埋めるとよいとされている。

フウキ(Fu-ki)  出身地:日本
風鬼。平安時代に伊賀と伊勢の国境に割拠し、朝廷に反抗した豪族藤原千方に仕えた「四鬼」の一。城さえも吹き飛ばすほどの大風を起こすことができ、朝廷の軍を苦しめたが、敵将紀友雄の策によって千方から離反した。

プルシキ(Purski)  出身地:タイ
 ヴィシュヌの化身ともされる象頭人身の神。額に第三の眼があるとされる。ヒンズー神話のガネーシャ同様に歓喜天の一人にも数えられている。

ベルセルク(Berserkr)  出身地:北欧
 「熊の毛皮を着る者」という意味の名を持つ北欧の戦士。北欧神話の主神オーディンの加護を受けた戦士である彼らは忘我状態に陥り、死を恐れず、いかな剣もその体を傷つけることはできなくなり、敵を殺戮したとされる。「狂戦士」を意味する“バーサーカー”の語源でもある。

ボーグル(Bogle)  出身地:イギリス
 家屋に住むイギリスの妖精。人を驚かせたり、悪戯を仕掛けたりするなど、どちらかというと性悪な部類に入る妖精である。

メズキ(Mezu-ki)  出身地:中国
 馬頭鬼。馬の頭をした地獄の役人。伝承などにはゴズキと一対で登場することが多い。

モムノフ(Momunofu)  出身地:日本
 桃生。アラハバキの眷属であり、武辺に生きる者たちの魂。武士(もののふ)の語源であるともされる。

ヤクシニー(Yaksni)  出身地:インド
 富の神クヴェーラに仕える精霊ヤクシャ族の女性。かつては豊穣の女神としての役割も持っていた。

ヤクシャ(Yaksa)  出身地:インド
 夜叉あるいは薬叉。富の神クヴェーラに仕える精霊。ブラフマーが水を創り出したときにその番人として創造された。天界の財宝の守番人であり、宝を狙う悪人には容赦をしないが、善人には加護を与えるとされる。仏教においては八部衆の一人に数えられている。

ヤマワロ(Yamawaro)  出身地:日本
 山童。供え物をした人間の仕事を手伝ってくれるという山の精。河童の一種であり、秋になると陸に上がって毛だらけの猿のような姿になり、春になるともとの姿に戻って河に帰るとされる。

ヨモツイクサ(Yomotsu-ikusa)  出身地:日本
 黄泉軍。黄泉の神に仕える兵士。イザナギに醜くただれた素顔を見られたイザナミが、逃げるイザナギに対して追っ手として放たれた。しかし、イザナギの投げた桃に気を取られている隙にイザナギを逃がしてしまった。

ワニュウドウ(Wa Nyudou)  出身地:日本
 輪入道。炎に包まれた牛車の車輪の中央に入道の顔がある妖怪。牛車の持ち主の魂が妖怪となったもので、夜道を疾走してはその姿を見た者の魂を抜いてしまうとされる。


鬼女
 各地の伝説や神話に登場する、人々に災厄をもたらす女性型をした鬼。冷酷で残忍な性格の持ち主であり、醜い姿をしたものが多いが、中には美しい容姿をしており人間の男性を誘惑するものもいる。

アチェリ(Acheri)  出身地:インド
 インドの伝承に登場する少女の幽霊。日中は山の頂上に住んでいるが、夜になると谷間に降りてきて饗宴を行うとされる。人間に自分の影を投げかけることで病気を撒き散らすことができるが、首に赤い糸を巻いておけばアチェリを除けられると伝えられている。

アトロポス(Atoropos)  出身地:ギリシア
 ギリシア神話で運命を司る女神三姉妹モイライの三女。生命の糸をその寿命にしたがって断ち切る役目を持つ。いかなる人間であろうともその運命から逃れることはできないが、糸を切られる前に女神たちの気を逸らすことができれば寿命を延ばすことができるとされる。

アマゾーン(Amazon)  出身地:ギリシア
 ギリシアの北方に住むとされる女性のみで構成された部族の戦士。馬術と弓術に優れており、弓を射るのに邪魔になる右の乳房を切り取ってしまっている。子孫を残すときのみ男性と接触し、生まれた子どもが女の子であればそのまま育てたが、男の子が生まれた場合はすぐに殺したと伝えられている。

アルケニー(Archene)  出身地:ギリシア
 元々はアラクネという名の織物に優れた美しい少女だったが、自分の腕前がアテナよりも上であると公言したためにアテナの不興を買い、アテナと勝負することになった。アラクネの織物の出来は素晴らしいものであったが、ゼウスの奔放な恋愛を織り込んだ絵柄であったため、アテナは激怒してアラクネに呪いをかけて蜘蛛の姿に変身させた。

イワテ(Iwate)  出身地:日本
 磐之媛命。仁徳天皇の皇后。皇室以外の家系から初めて皇后になった。非常に嫉妬深い性格をしており、天皇が側室のところに足を運んだだけで激しく怒り狂ったと伝えられている。

エリーニュス(Erinys)  出身地:ギリシア
 →フリアイ

カリアッハベーラ(Cailleach Bheur)  出身地:スコットランド
 →キャス・パルク

クロト(Clotho)  出身地:ギリシア
 ギリシア神話で運命を司る女神三姉妹モイライの長女。手に持った糸車から人間の寿命の糸を紡ぎだす。いかなる人間であろうともその運命から逃れることはできないが、糸を切られる前に女神たちの気を逸らすことができれば寿命を延ばすことができるとされる。

ゴルゴン(Gorgon)  出身地:ギリシア
 ギリシア神話に登場する三姉妹。黄金の翼を持つ美しい娘であったが、アテナの神殿でポセイドンと不義を働いたためにアテナによって、髪の毛は蛇になり、猪の牙と青銅の腕を持つ醜い怪物に変えられた。上の姉二人は睨んだ相手を石化する力と不死の肉体を持っていたが、末妹のメデューサは不死の肉体を持っていなかったために英雄ペルセウスによって討たれた。
 ・ステンノー=ゴルゴン三姉妹の長女。名は「強い女」の意味。
 ・エウリュアレー=ゴルゴン三姉妹の次女。名は「遠くまで飛ぶ女」の意味。
 ・メデューサ=ゴルゴン三姉妹の三女。名は「支配する女」の意味。

サロメ(Salome)  出身地:イスラエル
 『新約聖書』に登場するユダヤ王ヘロデの姪。母親のヘロデアはヘロデの兄ピリポの妻であったが、夫の没後ヘロデの妻となっていた。そのことを洗礼者ヨハネに非難されたヘロデアはヨハネを恨んでいた。娘のサロメが王の前で踊りを披露し、その褒美に好きなものを与えると言われ、何を貰ったらいいかと娘に尋ねられたときにヨハネの首を貰うように言った。この話に材を取って歌劇『サロメ』が作られた。

ジャヒー(Jahi)  出身地:ペルシャ
 ゾロアスター教における諸悪の根元であるアンリ・マンユの愛人である魔女。女性に月経をもたらした張本人であり、売春婦の支配者だとされる。

ストリゲス(Striges)  出身地:スラブ
 夜になると烏の姿に化けて人間を襲って、その血を吸うとされる吸血鬼。特に子どもの血を好んで吸うとされる。

セイレーン(Seiren)  出身地:ギリシア
 ギリシア神話に登場する海の魔女。美しい女性の上半身に鳥の下半身と翼を持っている。孤島に住み、近くを通りがかった船の船員を美しい歌声で魅了して難破させていたが、アルゴー探検隊に参加していた竪琴の名手オルフェウスによって石に変えられた。

ダーキニー(Dakini)  出身地:インド
 カーリーの眷属であるヤクシニー。シャクティの化身であり、真夜中に空を飛んで墓場に集まり、人肉を食したり男達と快楽に耽っていた。仏教においては密教に取り入れられて茶吉尼天とされ、白狐にまたがった姿で現れた。

ターラカ(Taraka)  出身地:インド
 神々の指導者であるブリハスパティの妻で、「星」という意味の名を持つ。月神ソーマに誘拐され、ソーマとの間にブダという名の美しい少年をもうけた。

ダツエバ(Datsue-ba)  出身地:日本
 奪衣婆。三途の川の向こう岸にある衣領樹の陰に隠れており、亡者が川を渡ってくると出てきてその衣を剥ぎ取り、樹の上にいる懸衣翁に衣を渡す。この衣の重さによって亡者の生前の罪の重さがわかるという。

トドメキ(Todome-ki)  出身地:日本
 百々目鬼。体中に鳥の目がついた女。元は腕のいい女スリだったが、盗んだ金の祟りで、銭が体に張り付き目になってしまった。

ネメシス(Nemesis)  出身地:ギリシア
 “守るべき法令”という意味の名を持つ復讐の女神。同じ復讐を司っているエリーニュスと同一視されることもある。暴虐の王や傲慢な英雄に対して天罰を下す破壊の女神であり、その力はゼウスさえも一目置いたという。しかし、その一方で能力の高いものには加護を与えることもあり、単なる復讐だけでなく、因果応報を司っている女神でもある。

ハッグ(Hag)  出身地:イギリス
 森の奥に住んでいる邪悪な妖精。鉤鼻で、長い爪を生やした醜い老婆の姿をしており、様々な魔術を使うことが出来た。その容姿と能力から、昔話などにおける邪悪な魔女のモデルとなり、ハッグという名前も“魔女”を指す名詞となった。

プーシャヤンスタ(Pushayansta)  出身地:ペルシャ
 ゾロアスター教の女悪魔。ゾロアスター教では惰眠を貪ることは悪徳であり、人々に眠りをもたらすプーシャヤンスタは邪悪の手先である。

フグルマ(Fuguruma)  出身地:日本
 文車妖妃。書物を運ぶための小車が妖怪と化したもの。言霊と同様に、書物や手紙に込められた人の魂や怨念が文車の形を取って妖怪化したものである。

ボルボ(Volvo)  出身地:ギリシア
 ギリシアにおける魔女達の支配者。魔術と妖術を司っており、ヘカーテと同一視されることもある。古代には地母神としての性格も有しており、残忍さと慈愛の二面を持ち合わせた女神であった。

ユキジョロウ(Yki-jorou)  出身地:日本
 雪女郎。いわゆる雪女のことであり、豪雪地帯の雪夜に赤ん坊を抱いて現れるとされ、その赤ん坊を受け取るとその冷たさに凍え死んでしまうとされる。

ヨモツシコメ(Yomotsu-shikome)  出身地:日本
 黄泉醜女。黄泉比良坂で、醜く変わり果てた己の姿をイザナギに見られたイザナミが、逃げるイザナミを追わせるために生み出した鬼女。ヨモツイクサを率いてイザナギを追ったが、イザナギの投げたブドウやタケノコに気を取られた隙にイザナギに逃げられてしまった。

ラケシス(Lachesis)  出身地:ギリシア
 ギリシア神話で運命をつかさどる女神三姉妹モイライの次女。姉が紡ぐ寿命の糸を計ってその人間の寿命を決める。いかなる人間であろうともその運命から逃れることはできないが、糸を切られる前に女神たちの気を逸らすことができれば寿命を延ばすことができるとされる。

ラミア(Lamia)  出身地:ギリシア
 ギリシア神話のリビアの女王。ゼウスが彼女に恋をしたために、ゼウスの妻ヘラの怒りを買って呪いをかけられてしまい、生まれてきた我が子を次々と食い殺してしまった。我に帰ったラミアは己を呪い、下半身を蛇の姿に変えてしまった。以来洞窟に隠れ住み、子ども達を攫ってきては食い殺したとされる。

ラ・リョローナ(La liorona)  出身地:メキシコ
 スペイン語で「泣く女」と言う意味の名前の妖怪。美しい女性の肉体を持っているが、顔はない。生前に我が子を殺してしまった母親がラ・リョローナになるとされ、毎夜むせび泣きながら我が子を求めてさ迷い歩くといわれている。ラ・リョローナの姿を見てしまったものは一年以内に死ぬか、不幸に見舞われると伝えられている。

ランダ(Randa)  出身地:バリ島
 バロンの宿敵である魔女。邪な心に身を染めてしまった魔女が魔物と化した存在であるランダは、強力な魔術を操る悪の権化であり、宿敵のバロンと永遠に終わることのない戦いを繰り返すとされている。

リャナンシー(Lhiannan Shee)  出身地:ケルト
 「妖精の恋人」という意味の名を持つケルトの妖精。美しい女性の姿をしており、人間の男性に愛を求めてくる。リャナンシーの愛を受け入れた男性には、詩の才能と美しい歌声を与えてくれるが、その代償として毎日少しずつリャナンシーに精気をすわれていく。


邪鬼
 人々に災厄をもたらす邪悪な鬼たち。元は神々や精霊であった者達が貶められものだったり、死霊が実体化したものであることが多い。

アシナガ(Ashinaga)  出身地:日本
 足長。東北地方の山中に住む足の長い巨人。アシナガの住む山の谷間には、今までに食い殺された人間の骨がうずたかく積み上げられているという。

アマノサクガミ(Ama-no-sakugami)  出身地:日本
 天探神。いわゆる天邪鬼のこと。人間の心を読み、それとは逆のことをして人間を困らせる鬼。元は日本神話に登場する天探女(あめのさぐめ)という名の人や動物の心を読み、未来を予知することの出来る女神であったが、仏教の伝来とともに邪な鬼に貶められ、天邪鬼とされた。

イッポンダタラ(Ippon-datara)  出身地:日本
 一本踏鞴。熊野山中に住んでいるとされる一つ目、一本足の妖怪。雪坊とも呼ばれ、雪の上に30cmほどの大きさの足跡を残すといわれる。一つ目の鍛冶神、天目一箇神(あめのまひとつのかみ)の零落した姿であると考えられる。

ウェンディゴ(Wendigo)  出身地:北米
 北米の雪深い山中に住むとされる雪男。骸骨のような頭を持った身長5m程の巨人であり、雪の上に巨大な足跡を残していることからビッグ・フットとも呼ばれている。雪をものともせずに猛スピードで移動することができ、人間を攫っては食い殺すといわれている。

エキンム(Ekinmu)  出身地:バビロニア
 きちんと埋葬されなかったりして、供養されなかった死者の魂が変じるとされる悪霊。エキンムを見ることは死の予兆であり、エキンムに取り憑かれると一家は死に絶えると言われている。

オーガ(Ogre)  出身地:フランス
 フランスの伝承に登場する邪悪な人食い鬼。特に若くて美しい女性を好んで食したと伝えられる。力が強く、変身したり、体の大きさを変えることが出来たが、頭は余り良くなかったために人間の機転に引っかかって倒されることが多かった。

オーク(Orc)  出身地:ヨーロッパ
 オーカスの配下である豚頭の人間。J.R.R.トールキンの小説『指輪物語』に登場して以来、ファンタジー世界では邪悪な勢力の尖兵として頻繁に登場する。そこでは弱小ではあるが繁殖力が高いために大量の軍勢で現れる。また、食欲と性欲が旺盛で、人間の集落をを襲撃して食料や女性を略奪し、人間の女性との間にハーフ・オークと呼ばれる混血児をもうけるとされる。

オセロット(Oselot)  出身地:アステカ
 アステカ神話に登場する大地の怪物。ヒョウネコの姿をしており、太古の人類を支配していたが、彼らを食い尽くして滅ぼしたと伝えられている。

ガシャドクロ(Gasha Dokuro)  出身地:日本
 がしゃ髑髏。戦死者や野垂れ死にした者など、埋葬されなかった死者の怨念が寄り集まって生まれた巨大な骸骨の妖怪。夜になると現れて、音を立てて歩き回り、生きている人間を見つけると襲い掛かるといわれている。

ギリメカラ(Girimekra)  出身地:スリランカ
 仏敵マーラの乗り物である黒い象の姿をした悪鬼。ヒンズー教の聖獣アイラーヴァタが、インドと宗教的対立のあるスリランカで邪悪な魔物とされたものである。

グレムリン(Gremlin)  出身地:イギリス
 機械を故障させる悪魔。第二次大戦中のヨーロッパに現れ、各国の戦闘機に原因不明の故障を引き起こしたとされる。現代でも、原因不明の機械の故障はグレムリンの仕業と考えられている。比較的最近になって現れた悪魔である。

グレンデル(Grendel)  出身地:北欧
 北欧の叙事詩『ベーオウルフ』に登場する人食い巨人。12年もの間、デンマークの王フロートガルの宮殿を毎晩襲い、人々を殺して食っていたが、ベーオウルフによって退治された。

黒猫(Kuro-neko)
 『ペルソナ2 罰』に登場人物である石神千鶴が使役する式神の一種。

サイクロプス(Cyclops)  出身地:ギリシア
 ウラヌスとガイアの間に生まれた一つ目の巨人。ウラヌスによって閉じ込められていたが、ゼウスによって解放され、その返礼としてゼウスに雷鳴と稲妻と雷霆を贈ったとされる。その後、邪悪な人食い鬼とされ、『オデュッセイア』などでは英雄に退治される邪悪な怪物とされるようになった。

サラシナヒメ(Sarashina-hime)  出身地:日本
 更科姫。河竹黙阿弥の新歌舞伎十八番『紅葉狩』に登場する人肉を喰らう鬼女。戸隠山に紅葉を見にきた平維茂の前に艶やかな美女の姿で現れ、酒宴に誘う。酒と姫の舞に心地よくまどろむ維茂の前に山神が現れ、警告を発する。維茂が我に返ると更科姫は鬼女としての本性をあらわし襲い掛かってくる。

シキオウジ(Shiki-ouji)  出身地:日本
 →式神

式神(Shikigami)  出身地:日本
 式王子とも呼ばれる。陰陽師の召喚する鬼。術者の命令によって様々な姿をとる。主として他人を呪って病気にさせることに使われる。元々は陰陽道で占いに使う式盤を守護する神将の事を指していた。

タロス(Talos)  出身地:ギリシア
 クレタ島の守護者である青銅の巨人。毎日三回クレタ島の海岸を見回り、侵入者がいないかどうか監視していた。侵入者に対しては、全身を真赤に熱して抱きつき、その熱で焼き殺したり、巨岩を舟に投げつけて沈めたりしていた。アルゴー探検隊がクレタ島に来た時に魔女メディアによって眠らされ、かかとのボルトを抜かれたために魔力のこもった血液が流れ出し、動けなくなったところを退治された。『真・女神転生』ではメガドライブ版にのみ登場する。

テナガ(Tenaga)  出身地:日本
 手長。アシナガと対になる手の長い巨人。アシナガの背に乗って現れるため、アシナガと同体ではないかとする説もある。

ドンコウ(Donkou)  出身地:中国
 呑口。河に住む一つ目、一本足の妖怪。近くを通りがかった人間を河に引きずり込んで食ってしまうといわれている。

バーベガジ(Barbegazi)  出身地:スイス
 アルプス山脈に住む雪男。雪のない季節は隠れ住んでいるが、山が雪で覆われると現れ、山に雪崩や吹雪を起こして人間が山の中に入ってこないようにする。

ビヤーキー(Byakhee)  出身地:地球?
 ハスターの従者である下級生物。魔法がかけられた石に特殊な呪文を唱えることで召喚できる。支配することに成功すると地球上のどこにでも一瞬で移動することができる。また、宇宙空間へ移動することもできるが、その際には黄金の蜂蜜酒を飲んで体を真空より守っておかなければならない。

ヘカトンケイル(Hekatonchel)  出身地:ギリシア
 ウラヌスとガイアの間に生まれた原初の巨人。50の頭と100本の腕を持っている。オリンポスの神々とティターンの戦いでは神々に味方し、ティターンに巨岩を投げつけて下敷きにした。戦いの後、ヘカトンケイル達はゼウスの命を受けて、タルタロスに幽閉されたティターン達を見張る牢番となった。

ミノタウロス(Minotaur)  出身地:ギリシア
 雄牛の上半身に人間の下半身を持った怪物。クレタ島の王ミノスが海神ポセイドンより贈られた雄牛に欲情した王妃パシパエは名匠ダイダロスに命じて木製の雌牛を作らせ、その中に入って牡牛と交わった。月が満ちて生まれたのがミノタウロスである。これを恥じたミノス王はダイダロスに作らせた迷宮にミノタウロスを幽閉し、その食料として支配地のアテナイより献上された少年少女七名を迷宮に放り込んでいた。アテナイより献上された生贄の一人テセウスは、彼に一目ぼれしたクレタの王女アドリアネの助言を受けて脱出方法を確保した上で迷宮に入りミノタウロスを退治した。『真・女神転生』ではメガドライブ版にのみ登場する。

ヨグソトスJr.(Yog-sotos Junior)  出身地:オリジナル?
 “戸口に潜むもの”の異名を持つ外宇宙の神ヨグ=ソトースの子。『女神異聞禄ペルソナ』では異界化した御影町の東西を結ぶ地下鉄ターミナルの守護者として登場した。

ラームジェルグ(Lham Dearg)  出身地:スコットランド
 スコットランドに現れる兵士の霊。戦争で死んだ兵士や、戦争による殺戮では満足できなくなった血に飢えた兵士の霊であるとされる。血に塗れた手をしており、男を見ると戦いを挑んでくる。ラームジェルグと戦った者は必ず死んでしまうと伝えられている。

ラクシャーサ(Raksasa)  出身地:インド
 ヤクシャとともに水を守るものとしてブラフマーに創造された鬼の一族。ヤクシャとは異なり完全な悪であり、神々としばしば激しい戦いを繰り広げてきた。仏教では羅刹と漢訳され、やはり悪鬼とされている。

ラケー(Rake)  出身地:ネパール
 ネパールに住むネワール族の伝承に登場する人食い鬼。普段は山の中に住んでいるが、人里に下りてきては猛スピードで村の中を駆け抜けて人を攫っていくと伝えられている。




戻る