見たいもの見せましょう 特別篇
コンタクト:普通人とナチュラルに変な帰国子女
【マルチ部活動】
主人公「ねえ。最近、放課後になるとどこかに向かってるようだけど、なにか始めたの?」
エリー「多少部活動が忙しくなりまして」
主人公「えーっと、ゴメン、何部だったっけ?」
エリー「今はカバディ部ですわ。御一緒されます?」
主人公「謹んで遠慮させていただきます」
【ウィップ】
エリー「アヤセにコードネームをつけてあげようと思いますの」
主人公「軍隊じゃないんだから……」
エリー「『ムチ子』と『聞太師』のどちらが喜ばれるかしら?」
主人公「多分泣いて嫌がると思うよ、どっちも」
【無知の知を知りたまえ】
エリー「この前、サッカー部に助っ人として呼ばれまして、八面六臂の活躍を見せましたわ」
主人公「へぇ。すごいね」
エリー「何せ即退場」
主人公「……なんで?」
エリー「サッカーって、手を使っちゃいけないんでしたのね」
主人公「八面六臂ってそういう意味か……」
【早い者勝ち】
主人公「何読んでるの? オカルト書?」
エリー「これからのアメリカでスタンダードになるかもしれない言語の勉強ですわ」
主人公「何語?」
エリー「サンスクリット語」
主人公「騙されてるよ」
【瀬田パクろー】
エリー「新しくセタパクロー同好会を創設しようと思いますの」
主人公「会員が集まらないんじゃないかな。それにそれセタパクローじゃなくてセパタクロー」
エリー「!」
【K’】
エリー「ケイにコードネームをつけてあげようと思いますの」
主人公「せめてニックネームって言おうよ」
エリー「ウルトラマン風に『メガネー人』なんてどうかしら?」
主人公「ねえ、もしかして人の話聞いてない?」
【予測外の埃っぽさ】
エリー「この間、畳返しを試みまして」
主人公「なんでそういう事するの?」
エリー「失敗しましたわ」
主人公「その基準はなんなのさ」
エリー「バル◯ン焚いて掃除してからやるべきでした」
主人公「ずれてない?」
【明日に向かって走れ!】
エリー「ピンポンダッシュって日本の伝統芸なのですか?」
主人公「……デマだよ」
【アーメンレーメンヒヤソーメン】
エリー「別れの挨拶を覚えましたわ」
主人公「え。……日本の?」
エリー「いえ。ヴァチカンのものです」
主人公「どんな挨拶?」
エリー「別れの挨拶です」
主人公「見てみたいな」
エリー「そう? では……
我らは神の代理人、神罰の地上代行者。
我らが使命は我が神に逆らう愚者を、その肉の最後の一片までも絶滅すること−−−
−−−Amen」
主人公「……おもいっきり日本語じゃないか……」
【芸風】
主人公「ねえ、桐島……」
エリー「なんだ? 俺に関わると……死ぬぜ?」
主人公「な……どうしたのさ!」
エリー「レイジズム(Reijism)ですわ」
主人公「………」
エリー「マユズミズム(Mayuzumism)の方がよかったかしら?」
主人公「いつもの桐島でいて……」(W.KOHICHIさん)
出版社は同じだけどさ……(『ラブひな』(赤松健著)+『魁!!クロマティ高校』(野中英次著))
なる「あれ景太郎、アンタなに読んでるの? テキスト? 参考書?」
景太郎「いや、マンガなんだ」
なる「マンガ?」
景太郎「うん、すっごく面白いよコレ!」
なる「なんてマンガ?」
景太郎「『魁!!クロマティ高校』!」
………。
なる「作者を裏切るような真似をするんじゃないっ!」
ゴッ!(←殴ったいい音)
景太郎「ぎにゃっ!」(W.KOHICHIさん)
2身合体(『マイ・メリー・メイ』+『封神演義』(藤崎竜著)+『トゥハート』)
恭平「レゥ! リース! 今こそお前たちレプリスの真の姿を見せる時だ!」
恭介「し、真の姿!?」
レゥ「うん、わかるよ! いまなんだね!」
リース「魂の無いはずの私に、魂の言葉が聞こえる……!」
レゥ「レゥ、おもいだしてきたよ……レゥたちがなんなのか……」
リース「私もです、レゥ」
恭平「さあ、見るがいい、恭介!」
カッ!
???「………」
恭介「な、なんか外見が変わったのは分かるけど……レゥなのか? それともリースなのか?」
???「……誰の事です、それは?」
???「私は……」
???「私の名は……」
???「HMX……」
恭介「って、よそさまのゲームのパクりじゃねーかっ!」(W.KOHICHIさん)
もし魔神皇がクロマティ高校に現れたら?(『真・女神転生if...』+『魁!!クロマティ高校』(野中英次著))
神山「……うん?」
前田「おい、急に外が真っ暗になったぞ!」
林田「分かった! きっと月食が起こったんだぜ!」
神山「林田くん……月食で空は暗くならないよ」
前田「なんだか分からんが、また厄介ごとに巻き込まれる気がする……」
林田「こんな時は取り敢えず外に出てみようぜ!」
神山「今授業時間だよ、一応」
林田「そんな些細な事はどうでもいいって!」
神山「そういえばこの学校、今まで教師を見掛けた事がなかった気もするな……」
前田「まあ、こんな学校だからな……それにしては試験とかはあったりするんだが」
林田「これはまた誰かスゲエ奴が出てきたに違いない!」
前田「これ以上なにが出てくるんだ?」
神山「とにかく異常事態な事は確かだ、なにがどうなったのか調べてみよう」
前田「どうせろくな事じゃないだろうけどな」
神山「外はホントに真っ暗だね、それにしてはなんで学校の中は普通に明るいのか分からないけど」
林田「窓も開かねえぞ」
前田「つーか……外は暗いんじゃなくて、宇宙みたいに見えるんだが……」
神山「……そう見えるね」
林田「……そうか! クロマティ高校は宇宙に飛ばされたんだ!」
前田「有り得ねえ! ……と言いたいが……」
神山「隕石が墜ちてきたり、UFOが来たりする学校だからね」
前田「そういえばフレディが宇宙人に連れ去られた事もあったな……」
神山「なにがあっても『クロマティだから』で通じちゃうし」
林田「あ! おい見ろ! フレディが外で泳いでるぞ!」
前田「………」
神山「……あれは泳いでるんじゃなくて、流されてる様に見えるんだけど」
前田「……つまり外には出られないって事か?」
林田「え、フレディが出てるじゃないか」
前田「いや……フレディだしな……」
神山「玄関も非常階段も屋上も、どこからも外に出られない……どうしようか?」
林田「こういう時は考えるんだ、『三人寄れば姦しい』って言うだろ」
神山「林田くん、それを言うなら『三人寄れば文殊の知恵』だよ」
前田「俺はその前に林田が格言なんて知ってた事が驚きだ」
林田「褒めんなよ、照れるじゃねえか」
前田「で、神山、どうする?」
神山「いくら敵の多いクロマティ高校とはいえ、他の学校の工作でこんなことになるわけはないし」
林田「だから、うちの誰かスゲエ奴がなにかやらかしたに違いねえって!」
神山「うーん……仮にそうだとすると、誰だろう?」
前田「神山……林田の言う事を真に受けてどうすんだ」
???「いや、彼の言う事が正しいよ……」
アストラル体が現れた!
前田「ん?」
???「我が名は魔神皇……」
林田「あれ? 北斗じゃん」
魔神皇「違う! ちゃんと聞け、我が名は魔神皇……」
神山「北斗くん……じゃないよね」
魔神皇「何度も言わせるな! 我が名は魔神皇!」
前田「いや……白い制服着て真顔でいる奴が、北斗以外に居んのか……?」
魔神皇「くどいぞお前ら! 私は北斗とかじゃなくて魔神皇!」
前田「なんかの芸名か?」
林田「マジンゴー?」
神山「変わった名前ですね。どこのクラスの人ですか?」
魔神皇「あのな……人がいきなり虚空から現れたんだぞ」
魔神皇「少しは驚いたりするものだろう! まともな反応しろ君たち!」
林田「いや、そのくらいなら大した事無いって」
前田「この学校には人を超えた連中なんてごろごろ居るぞ、今更そんな程度で驚くかよ」
神山「というか、人じゃない人たちも居るしね」
魔神皇「……君たちには私の恐ろしさを理解出来ないようだね。まあただの人の身ではそんなものか」
前田「ただの人? ……あ、ちょうどいい、クロマティ高校の恐ろしさを見せてやろう」
そう言うと前田は教室の扉を開け放った。
そこには。
魔神皇「………」
魔神皇「目がおかしくなったのかな……ゴリラが席についているように見える……」
神山「大丈夫、れっきとしたゴリラです。動物園の人もいいゴリラと言ってくれました」
林田「ちなみにうちの学校、ゴリラは4頭居るぞ」
魔神皇「………」
前田「さらにはな」
ちょうどそこに通りがかるモノが。
魔神皇「………」
魔神皇「……なに? 今のは」
前田「うちの生徒」
林田「『今のは』ってのはひでえ言い草だな」
魔神皇「待て! 今のは人間以前に生物ですらないだろ!」
神山「いえ、正真正銘うちの生徒です」
林田「メカ沢は皆からも頼りにされてるし」
魔神皇「そんなはずあるか! なんだ、メカ沢って名前なのか!?」
神山「名前はあって当然だと思いますが」
魔神皇「そんなことが問題なんじゃない! 君たち、どうして平然としていられるんだ!?」
林田「うちは不良の巣窟だから、どんな奴が居ても不思議じゃないって」
前田「大丈夫、慣れだ慣れ。ここに通ってればなんでも普通に思えてくる」
神山「俺もここに来て強くなれました」
魔神皇「………」
神山「大丈夫ですか?」
前田「まあここに来る奴は最初のうちはこんな感じだしな」
林田「そうか、転校生かなにかか」
魔神皇「……もういい」
林田「え?」
神山「はい?」
魔神皇「もういいと言ったのだ! 私は間違った。もっと普通の学校を魔界に引き込む事にする!」
神山「……魔界?」
林田「そういえば北斗も高校支配するとか言ってたな」
前田「やっぱ北斗なんじゃねえのか、お前?」
魔神皇「ええーい、失せろお前らー!」
3人の目の前の空間が急激に歪む……。
前田「うおっ!?」
神山「な……?」
林田「おお、これはなんかのアトラクション?」
そして……。
神山「ん? あれ、ここは……」
林田「なんか見覚えのある所だな」
前田「って、俺の家じゃねーかよ!」
前田「夢でも見てたのかな、俺たち」
神山「いや……もう下校時間を過ぎてる」
林田「なんだったんだろうな」
神山「まあ、大した事じゃないさ。多分」
前田「……それでいいのか?」
林田「あー腹減った。前田、なんか貰っていい?」
前田「ちょっとならな」
神山「じゃあ俺も」
前田「お前もかよ!」
林田「はー、今日も一日平凡な日だったな」
神山「いいことだよ」
前田「平凡だったか? そうだったか……?」
終。(W.KOHICHIさん)
こんなんだったらかえって笑えない(『ジョジョの奇妙な冒険』(荒木飛呂彦著)+『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』(うすた京介著))
ヌケサク「DIO様ァ〜」
ジョセフ「飛び出してくるぞ!」
ギギギギギギギ……
ガパアッ
??「もきゅっ?」
ジョセフ「………」
花京院「……え?」
ポルナレフ「誰だお前ー!」(W.KOHICHIさん)
ザ・台無し(『デビルサマナー ソウルハッカーズ』+『魔術士オーフェン・無謀編』(秋田禎信著))
主人公「追い詰めたぞ、フィネガン!」
フィネガン「フン……貴様らのような子供を……この俺が相手にすると思うか……?」
主人公「お前の使い魔にやられる俺じゃないさっ!」
フィネガン「ならば試してみようか……」
ネミッサ「返り討ちにしてあげるわ!」
主人公「来いよ!」
フィネガン「フッ……」
フィネガン「出てきてちょー!」(←召喚呪言)
主人公「………」
ネミッサ「って……他に召喚のセリフなかったの?」
フィネガン「なにか問題があるのか?」(W.KOHICHIさん)