File4.闇に蠢く・・・


File.4-1 ライク・ア・ローリング・ストーン


 今回、住川みすずが久し振りに参加。他のキャラよりレベルが低いが、果たしてどうなることやら・・・?

GM「えー、夏休みも無事に終了して、2学期になりました」
みすず「終わっちゃったんですか」
GM「終わっちゃいました」
みさき「先生が出張でいない間に2つお仕事してパワーアップしたし」
みすず「出張って、どこに行ってたんでしょうね?」
GM「修学旅行の下見とかじゃない?」
つばさ「あ、ボクらもうすぐ修学旅行じゃん」
みさき「やっぱり北海道とか長崎かな?」
GM「私立だし、海外の可能性もあるぞ」
つばさ「はーい、ボクイギリスがいいでーす!」
慧瑠「インドに行ってアスラ神族と戦ってくるとか?」
つばさ「いやー!(一同笑)」

GM「まぁ、それはともかく、夏休みが終わって2学期になりました」
慧瑠「おまえらちゃんと宿題やったか?」
つばさ「やったー!」
みさき「やりましたー」
慧瑠「おー、えらいえらい」
GM「君は?」
慧瑠「やってるわけないじゃん(笑)」
洵「3年生なのに・・・」
阿弥華「不良学生だからしょうがないよ」
GM「進路はどうするんだ」
慧瑠「退魔師(きっぱり)」
つばさ「この学校それでいいんだもんねー」
GM「そうでした」

GM「2学期が始まりまして・・・」
つばさ「学園祭だー!!」
GM「ああ、そう言えばそんなイベントもあったね」
つばさ「もしかして省略される!?」
GM「してもいい?」
洵「あら〜」
みさき「とばされちゃいましたね」
つばさ「ボクは学園祭で歌いました。終わり」
みさき「歌いました。あと、図書室で古本市をやってました。終わり」
阿弥華「空手部は多分、交流試合をやってたんだよ」

GM「学園祭も無事に終了し、9月の末ぐらいになりました。そんなある日、慧瑠が家に帰りますと、珍しく1階のカフェバーが閉まっているよ」
慧瑠「おや? 珍しいな。とりあえず親父のところに行ってみるか」
GM「部屋にはいないよ」
慧瑠「あら? それじゃあ家中を探してみるよ」
GM「店の方にいたみたいだね。“Rouge”のメンバーと押井(兄)、それに伊那新が集まってなにやら相談していたみたいだね」
慧瑠『こんちわーっす』
GM「すると、一斉にそっちに顔が向くね」
慧瑠『どうしたんですか、雁首そろえて相談なんてして?』
GM「すると、押井(兄)が、『この際、こいつらにするか』と言ったよ」
阿弥華「なに!?」
みすず「『この際』って言うのがやな感じですね」
慧瑠『何、仕事か?』
GM『仕事だ。手を貸せ』
慧瑠「オーケー、オーケー。金さえ貰えれば働くよ」
洵「そんなあっさり(笑)」
つばさ「レベルにあわない仕事だったらどうするの〜」
洵「死んじゃうよ〜」

 押井(兄)の話によると、ある生物研究所で悪魔と人を合体させ、それを他の組織に売っているとの情報を入手したという。そこで、押井(兄)達はその現場を押さえに行くが、研究所のほうに潜入し、合体を行っていたというデータを盗み出してくる必要があったのだ。
 そこで、PC達に研究所に潜入して、データを盗み出してくるように依頼してきたのだ。

慧瑠「で、報酬は?」
GM『一人あたり20万円ってところでどうだ?』
慧瑠「まぁ、いいんじゃないの」
GM『取引は3日後の深夜に行われるから、それまでに準備は整えておけよ」
慧瑠「ほいよ。じゃあ、他のメンバーにメールで連絡入れておくか『仕事・3日後・20万、明日保健室集合』って(笑)」
つばさ「オッケー」
洵「返信『了解』」
みすず「『わかりました』っと」
みさき『了解』
阿弥華「返事すら送らない」
慧瑠「期待はしてないよ。イヤなら返事してくるだろうし」
つばさ「沈黙は肯定ってことだね」
GM「他には何かやっておく?」
慧瑠「後は、研究所の場所とか見取り図があったら教えてもらわないと」
GM「見取り図はないけど、場所は教えてもらえる。横浜の外れの小高い丘の中にある。表向きは大手企業グループ傘下の製薬会社の研究所ということになっている」

 この後、つばさとみさきは回復アイテムを、慧瑠は潜入に必要と思われるソフトをそれぞれ購入しておいた。

GM「はい、ということで翌日の放課後保健室に集まりました」
慧瑠「カクカクシカジカと言う事で、研究所に潜入することになったから」
みすず「はーい」
つばさ「わかりましたぁ」
慧瑠「ということで、必要と思う装備を各自準備しておいてください」
つばさ「買っておきました〜」
慧瑠「あと、ハンドライトとかも準備しておくか」
みさき「ペンライトじゃダメかな?」
つばさ「家から懐中電灯持っていく」
阿弥華「ぶん殴っても大丈夫なぐらい頑丈なヤツを買っておく」
GM「チョッピング・ライトですか?(笑)」
慧瑠「打ち下ろしの右ィッ! って、違うだろっ!(笑)」
阿弥華「あ、そう言えば報酬の前払いはなかったの?」
慧瑠「そうだな。必要経費ぐらいは貰っておくか。というわけで、電話して明日襲撃かける時間帯とかについて聞いておくよ」
GM「一応、取引の予定開始時刻は深夜0時丁度らしい」
慧瑠「じゃあ、とりあえずその製薬会社の表の情報について調べておくか」
GM「表向きの事なら会社のホームページにアクセスすれば分かるね」
慧瑠「あと、兄貴に必要なことを聞いておくか」
GM「何が必要なのかを判断するのは君だぞ」
慧瑠「その製薬会社の入ってるグループ企業のバックはどこか聞いておくか」
GM「佐伯コーポレーションの傘下だから、SEBECと近い関係にあるね」
慧瑠「SEBECか。ちょっとヤバイかもな」

 そして翌日夜、慧瑠の操る車に乗って一行は目的地である研究所の近くまでやってきた。

慧瑠「なんで先生が3人もいるのに生徒の俺が運転してるんだ?(笑)」
阿弥華「車の中で寝てる」
洵「静かでいいからこのまま寝かせておこう」
慧瑠「少し離れたところに車を停めておいて、様子を見に行ってみる」
GM「外観は3階建てのそれほど大きくなさそうな建物だね。で、その内のいくつかの窓には明かりが灯ってる」
慧瑠「じゃあ、少し離れたところで休憩しながら明かりが全部消えるまで待ってる」
GM「その間他の人たちは何をしてる?」
つばさ「車の中で待機してます」
みさき「ボヘーっとしてます」
みすず「体力温存のため寝てます」
洵「お茶でも飲んでくつろいでます」
阿弥華「眠気覚ましに研究所のあたりをランニングする」
GM「阿弥華が外を走っていると、10時過ぎぐらいに大型トラックが1台研究所から出てどこかへ走り去っていったよ」
阿弥華「念のためナンバーを控えておく。で、携帯で『怪しい車が出てったよ』って伝える」
慧瑠「それはとりあえず放っておくか」
GM「で、それから少しすると明かりはほとんど消えたよ」
つばさ「では、出撃しますか」
慧瑠「そうだな。あ、その前に一応【ハッキング】を試してみるよ。・・・失敗」
みさき「ここはやっぱり・・・窓を割る?」
洵「それはまずいでしょう」
慧瑠「とりあえず近くにまで寄ってみるか」
GM「入り口の所だけは明かりが漏れているね」
阿弥華「覗いてみる」
GM「受付の奥の部屋に警備員がいるみたいだね」
阿弥華「殺っちゃいますか?」
つばさ「殺しちゃダメよ、殺しちゃ!」
みさき「開いてる窓がないかどうか調べてみます」
GM「すると東側の壁面に非常階段と非常口があったよ」
慧瑠「とりあえず一番上まで昇ってみるか」
阿弥華「扉は開いてないかな?」
GM「・・・残念ながらどの非常口も鍵がかかっていたね」
みさき「他の窓が開いてないか1階に戻って探してみる」
慧瑠「ばれてもいいんだったら押し込みが手っ取り早いんだけどな」
つばさ「でも、一般人巻き込んじゃうしね」
GM「・・・トイレの窓の鍵が開いていたようだ」
阿弥華「男子トイレ、女子トイレ?」
GM「男子トイレ」
みさき「みすず先生ゴーッ!(笑)」
みすず「それでは、行って参ります(敬礼)」
つばさ「非常口の鍵を開けてきてくださいね」
みすず「廊下に出る前に人の気配がないかどうか確認します」
GM「直観はいくつ」
みすず「16です」
GM「・・・特にに気配はしないね」
みすず「じゃあ、廊下に出て非常口を開けておきます」

 何とか潜入に成功した一行。果たして彼らを待ち受ける運命やいかに!?


注釈

“Rouge”
 File1にも登場した有馬極と、仁羽創也、緋村響、御影故の4名で構成されたインディーズバンド。詳しくはこちらを参照。ちなみに阿弥華と故は従姉妹同士らしい。

押井(兄)
 押井慧瑠の兄であり、第1話にも登場した押井秀のこと。詳しくはこちらを参照。

伊那新
 表向きは喫茶店の主だが、実は神奈川県内のクズノハ系サマナーの中心的存在。詳しくはこちらを参照。

SEBEC
 正式名称「佐伯エレクトロニクス&バイオロジカル&エネルギーコーポレーション」。『女神異聞録ペルソナ』の敵役である神取鷹久が支社長を勤めていた企業。『覚醒篇』では自衛隊と共同して新兵器の開発・研究を行う多国籍企業とされている。

ハッキング
 コンピュータの特技の一つ。対象となったネットワークや電子機器にアクセスし、操作したり秘密情報を入手することができる。


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