怒りの鉄槌

「・・・・また、内勤務ですか・・・・。」
 サロメから告げられた言葉に、パーシヴァルはガックリと肩を落とした。
 とは言え、それは心情的なこと。実際は真っ直ぐに立ち、いつもその端正な顔に浮かべている薄い笑みが、僅かに引きつった位の変化しか表には表さなかったが。
 しかし、相手はそう短くないつき合いの上、軍師を勤めるサロメ。それくらいの感情は読みとられてしまう。
「仕方がありません。レオやボルスにこちらの仕事を任せると間違いが多くて、修正するのに時間が掛かるのです。やらせた方が時間の無駄というもの。その点あなたはしっかりと仕事を片づけてくれるので、安心して任せられるのです。」
「適材適所・・・・と、仰りたいのですか?」
「ええ。諦めて下さい。私とクリス様はあなた以上に外に出ていないのですから。」
「・・・・了解しました。」
 褒められたのかなんなのか。
 微妙な言葉に軽く頭を下げながら、パーシヴァルはサロメの元から辞して行った。
 レオやボルスの事務処理能力の低さは知っている。今は人手が足りなく、それぞれの仕事に専門のものを付けられない状態だと言うことも分かっている。だから、皆で手分けして仕事に当たっているのだと言うことも。
 それは分かるが、だからといって何故騎士団に回ってくる、クリスやサロメが手をかけないでも良い書類関係の仕事が全部自分に回ってくるのだろうか。
「・・・・・なんだか、損をした気分だな。」
 自分だって遠征とかに出かけたいのだ。身体を動かしたいのだ。
 そんなささやかな望みさえ最近では叶えて貰えない。
「・・・・なんか、楽しいこと考えよう。」
 ムシャクシャした気分のまま仕事をしても、あまり効果は上がらない。
 ストレスを発散させる為にも何かに手を付けなければ。
 誰かと手合わせをしようにも、丁度良い相手であるボルスもレオも遠征に出かけていて城にいない。ナッシュはいたが、交換条件に何を言われたものか分からないので声をかけたくない。
「さて、どうしたものか・・・・・・。」
 ボソリと呟いたパーシヴァルの脳裏に何かが引っかかった。
 なんだろうかと首を捻りながら考え込んだパーシヴァルの頭に、ちょっと前の情景が思い浮かぶ。
「・・・そう言えば、雷の紋章がそこそこ使えると言われたな・・・・。」
 少し前に、月の紋章を宿したシエラに言われた言葉を思い出した。
 戦闘に出るときは水の紋章が重宝されるので、今まで外したことは無かったが、どうせ戦闘に出ないのならば、少しくらい試してみても良いのではないだろうか。
 幸い、今の懐は暖かい。新たな紋章を買い、付いているのを外して新しいのを宿す位の金はある。
 しばらくの間、パーシヴァルは軽く腕を組み、右手で顎を支えるような形で考え込んでいた。
 そして、不意に笑みを深くする。
「そうと決まれば、まずは勉強だな。」
 どうせ付けるのならばレベルを高くして付けたい。
 そう思い、パーシヴァルは図書室へと足を向けたのだった。











「あら、こんにちわ。珍しいわね。」
 紋章屋に行くと、怪しい雰囲気が漂う女性、ジーンが思わせぶりな笑みを浮かべてこちらに視線を向けてきた。
「雷の紋章でも宿しに来たのかしら?」
 いきなり目的を当てられ、パーシヴァルは驚きに軽く目を見開いた。
「どうして分かったのですか?」
「昔の知り合いがね、この間来たときに言ってきたのよ。あなたに雷の紋章を付けてくれってね。」
 フフッと何かを企むように微笑むジーンの顔は綺麗だが、なんだか怖い感じもするので不思議だ。
「・・・じゃあ、お願いします。」
「ええ、良いわよ。」
 軽く請け負ったジーンは、まずは水の紋章を取り外しに掛かった。
 手の甲から暖かい光が漏れ、むず痒い感じがしたと思ったときには、ジーンの手にはもうすでに水の紋章球が彼女の手に乗っていた。
「コレはまだ使うのよね?」
「ええ。城の外に出るときは、たぶん付け替えることになると思いますから。
 取り外した水の紋章球を受け取りながら、パーシヴァルは軽く頷いた。
「じゃあ、雷の紋章を付けるわね。」
 いつの間にか彼女の手にあった雷の紋章が、激しい光を放ちながら開いた手の甲に吸い込まれていく。
 瞬間、先ほどと違って静電気のような小さな痛みを感じ、思わず顔を顰めた。
 その様を見て口元に笑みを浮かべたジーンは、紋章を吸い込んだ甲を優しく撫でてくる。
「水の紋章を付けていた時期が長いから、最初は違和感あるかもしれないけど。じきに慣れてくるわ。」
「わかりました。ありがとうございます。」
 料金をカウンターの上に置いたパーシヴァルは、軽く頭を下げて店から立ちさろうとした。
 その背に、ジーンが思い出したように言葉をかけてくる。
「そうそう、ひとつ注意しておくわ。慣れない紋章を付けた後は力が安定しないから、しばらくの間、心静かにしていた方が良いわよ。」
「そうなんですか?」
 初めて聞く事実に、パーシヴァルは軽く目を見張る。水の紋章を付けた時には、そんな事は言われなかった。まだ魔力も低くてうまく力を発動させられないと思われたから、忠告されなかったのだろうか。
 そんな事を考えていたパーシヴァルに、ジーンは妖艶な微笑みを浮かべて寄越してくる。
「水の紋章は大人しいから、そんなことは滅多にないのよ。ただ、雷系は素質がある人には簡単に発動させる事が出来るから、気を付けた方が良いのよ。感情の発露と一緒に、詠唱無しで雷を呼ぶ事も出来るから。」
 なんて事の無いようにサラリと言ってのけたジーンの言葉に、パーシヴァルは雷の紋章を付けたことをほんの少し後悔した。とは言え、後に引くことは出来ない。
 ようはしっかりコントロール出来れば良いだけのこと。
「わかりました。ご忠告、ありがとうございます。」
 微笑みを絶やさぬジーンに軽く頭を下げたパーシヴァルは、人気の居ない所を目指して店を後にする。
「さてと、どこに行こうか。」  
 モノがモノだけに、うかつなところで練習するわけにはいかない。
 うっかり人に当て、怪我をさせてしまったら大変だ。
 水の紋章を外した自分に手当する術がないのだから。
 建物に当たった場合も、雷だけに崩れるだけではなく火災が起こる可能性もある。
 そんなものを城にほど近い位置で使う気にはならず、パーシヴァルは足早に城門をくぐり抜けようとした。
「おやぁ、パーシヴァル。一人でどこに行くつもりだ?」
 その瞬間かけられた声に、パーシヴァルは少しウンザリしたような表情を浮かべる。
 タイミングが良いというのか悪いというのか。どうしてこの男はこうもめざとく自分の事を見つけ出すのだろうか。
 出来る限りゆっくりと振り向きながら、パーシヴァルは心の中でそう呟いた。
「少し外に行こうと思っていただけです。目的地があるわけではありませんよ。」
 城の方からゆっくりと近づいてきたナッシュに、そう告げる。嘘ではない。目的があって外に出ようとはしたが、目的地があるわけではないのだ。
 屁理屈ではあるが。
 こんな言い方をしたら、ナッシュが何を言うか想像出来ると言うもの。案の定、彼は楽しげに笑みを浮かべて返してきた。
「一人でか?それとも、どこかで逢い引きの約束でもしてるわけ?」
「・・・そんなこと、昼間っからするわけないでしょう。」
「そうかぁ?お前さんは、油断ならないからなぁ・・・・。」
 油断ならないのはお前の方だと、心の内で突っ込みを入れつつ、パーシヴァルは相手を牽制するように優雅に微笑み返してみせる。
「私に用がないなら失礼させて頂きますよ。」
「おいおい、ちょっと待てよ!つれないなぁ、まったく。」
 さっさと踵を返したパーシヴァルに呆れたように呟きながら、ナッシュは当たり前のように隣に並んでくる。
 いったい何をしたいというのだろうか。出来ることならさっさといなくなって欲しいのだが。
 顔にはいつもの薄い笑みを浮かべながら内心で毒付いていたパーシヴァルは、不意に右手の甲に鋭い痛みを感じて眉を寄せた。
 何事だろうかと手を持ち上げ、様子を見てみたが何か変わったところはない。気のせいだったのだろうか。
「何?どうかした?」
「・・・・・・いえ、気のせいだったみたいです。」
 首を傾げるパーシヴァルの様子に、ナッシュが不思議そうに顔を覗き込んでくる。そんなナッシュの行動に、パーシヴァルは小さく首を振りながら答えて見せた。
 実際、今は何ともない。
 気を取り直してナッシュへと視線を向ける。ここまで付いてきたのだ、今更追い返すことなど出来ないだろう。だったら、少しつき合って貰った方が対応としては楽かも知れない。
「そんな熱い視線で見つめて、何よ。おじさん期待しちゃうけど?」
「・・・・・・期待には応えられませんが、つき合って貰いたい事があるのですが。」
 にやけた笑みを浮かべる男の言葉に、一瞬止めようかと思ったが、結局誘いの言葉を口にした。
 その言葉に、ナッシュの笑みも深くなる。
「俺に出来ることならなんでもするそ。他ならぬ、パーシヴァルのお願いならな。」
 そうは言うが、ただ働きをする気はサラサラ無いだろう。
 言葉の裏に潜む彼の要求を察したパーシヴァルは、ナッシュの顔にチラリと視線を向けた。
「分かってますよ。ただ、昼間からっていうのは勘弁して下さいね。」
「おっけー。」
 嬉々として答えるナッシュの顔を見ながら、小さく息を吐く。
 確か、ボルスの帰還は明日の昼頃のはずだった。一晩部屋に帰らなくてもガタガタ文句を言う奴はいないので丁度良い。というか、ボルスがいない時を見計らって声をかけてきているのだろう。この男は。本当に抜け目がない。
「で、なにをする気なんだ?」
「ええ、実は・・・・・・」
「パーシヴァル!」
 ナッシュの問いに答えようとした瞬間、遠くの方から悲鳴のような、怒号のような声が聞こえてきた。
 その聞き慣れた声が今この場で聞こえるわけがないと思いながらも、首を傾げながら視線を向ける。
 すると、砂煙を上げながら一頭の馬がもの凄い勢いで駆け込んで来るのが見えた。その背に跨る金髪の髪の主を、今更見間違えるわけがない。
「・・・・・早い帰還だなぁ・・・・・・」
 ナッシュのぼやきに、パーシヴァルも苦笑を浮かべながらうなずき返す。
「そうですね。お相手するのは、少し先になるかもしれませんよ。」
「オッケー、オッケー。大丈夫そうな時にまた声かけるさ。」
 そんな会話を交わしている間にボルスは二人の元へとたどり着き、慌てたように馬から飛び降りてきた。
「貴様っ!こんなところでパーシヴァルに何をしている!」
「別に何もしてないさ。そっちこそ、何をそんなに慌てているんだ?」
「慌ててなどいない!」
「そうかぁ?妻を寝取られた旦那のような顔してるけど?」
 ナッシュの言葉に、直情型のボルスの顔が一気に朱色に染まっていく。
 なんでわざわざ煽るような事を言うのだろうか。
 視線に咎めるような色を浮かべて睨み付けてやったが、楽しそうに微笑むだけで少しも答えた様子を見せない。
 小さくため息を付きながら視線をボルスの来た方向に向けると、彼のパーティメンバーだったらしい他の五人がのんびりと歩を進めているのが見えた。
 さっさとボルスを黙らせないと、見苦しい所を見られてしまう。
「ナッシュ殿。ボルス卿を煽るような事は止めて下さい。」
「おやおや、パーシヴァルは坊やを庇うのか?」
「庇うとか、そう言うことではありませんよ。」
「やっぱり、同室になるくらいだから関係が深いのかねぇ・・・・・。」
「貴様っ!何が言いたい!」
 真っ赤になって叫び出すボルスの様子に、頭痛を覚えた。
 なんでそう、沸点が低いのだ。この男は。さらりと流しておけば、ナッシュもこれ以上言葉を重ねる事をしないというのに。一々反応するから、面白がって言葉を重ねるのだと言うことを、いつになったら学習するのだろうか。この男は。
 目の前で叫ぶ男に苛立ちを感じていると、右手の甲に先ほどの痛みを感じた。しかし、今はそれどころではない。騒ぐ同僚を黙らせないと。変な噂を立てられ、騎士団の品位を疑われる結果になると、後が怖い。クリスはともかく、サロメがどんな罰を与えてくるか、分かったものではないのだ。
「ボルスも、そのくらいにしておけ。あまり騒ぐのはみっともないぞ。」
「パーシヴァル!お前はこの得体の知れない男を庇うのかっ!」
「・・・・だから、庇うとかそう言うことではなく・・・・・。」
「どうだ、パーシヴァル。この機会に俺と坊やと、どっちが良いのか選んでみたら。」
「・・・・何を言っているんですか、あなたは。」
 いきなりの提案に、パーシヴァルは呆れたように大きく息を吐き出した。
 ニヤニヤと笑っていることから、ただたんにボルスをからかう事に喜びを見だしているのだと言うことが見て取れる。しかし、ボルスはそんな事に少しも気づいていない。怒りも露わに、ナッシュの顔を睨み付けている。
「俺かお前か・・・・だと!おい!パーシヴァルっっ!いったいどういう事だ!」
「どういう事かと聞かれても困るのだが・・・・・。」
「困ることは無いだろう。俺か坊やか。どっちかの名前をいうだけだ。簡単簡単。」
 良いからお前は黙っていろと、視線に殺気を込めて睨み付けてやったが、飄々とした男は全く気にしてもいない。
 ニヤニヤと、この後の展開を想像して面白がっているだけだ。
「おい!パーシヴァル!こいつとは、どういう関係なんだっ!はっきりしろっ!」
 ボルスはボルスで鬱陶しい位に叫び続けている。 
 困ったように顔を歪め、騒ぐボルスを宥めようとしながら、思考の一部が妙に苛ついていくのを感じた。
 なんなんだ。
 自分にどうしろというのだ。
 何故得体の知れないオヤジのからかいのネタにならないといけないのだ。
 どうしてただの同僚に個人的な人間関係を教えないといけないのだ。
 身体の関係があるとはいえ、恋人でもなんでもないのに。
 例え恋人だったとしても、友人関係にまで口を出して貰いたくはない。
 結婚しているならまだしも。
 いや、結婚していてもそんな事はゴメンだが。
 そもそも、そんなことに口出しするような女と結婚したいとも思わない。
 結婚そのものに興味が無いことは、この際置いておくとして。
 そんなことを考え始めた自分の思考を振り払うように、小さくため息をついた。
 今はそんなことを考えている場合ではないのだ。この二人の馬鹿な言い合いを止める術を考えねば。パーティメンバーは、確実に近づいている。だが、二人の言い合いは止まる気配を一切見せない。
 二人の間に立ちながら、自分が段々苛ついてくるのを感じていた。
 自分が何か悪いことをしたのか?
 いや、色々してはいるが。
 その自覚はあるが、そんなの自分だけではないだろう。
 何故自分ばかりがこんな目に遭わなければいけないんだ。
 与えられた仕事はちゃんとこなし、馬鹿な同僚の尻ぬぐいだってしているこの自分が。
 騒ぐボルスと、それをからかうナッシュをボンヤリと視界に入れながら、パーシヴァルは己の右手に走る痛みが増していることを感じていた。全身は電気が走っているようにビリビリしている。心なしか、周りの空気も暖かい気がする。邪魔になるからと、仕事の間はがっちりと固めた髪の毛が逆立つような感触も。
 ふと、目の前でじゃれ合っている二人がこちらに視線を向けてきた。その顔が、同じタイミングで驚愕の表情に変わっていく。

 実は仲が良いんじゃないのか?お前等。

 そう心の中で突っ込みを入れつつ、パーシヴァルは口元を笑みの形に引き上げた。
「お・・・・落ち着け、パーシヴァル!話し合おう!」
 そうナッシュが叫んだのと時を同じくして、パーシヴァルの目の前に大きな雷が落ちていった。
 目の眩むような強烈な光に思わず目を瞑り、上げた腕で巻き上がる粉塵から顔を庇ったパーシヴァルは、光が消えた事を確認した後、そっと瞳をあけてみた。
 その目に映ったのは、黒こげになって、えぐれた地面に這いつくばるナッシュとボルスの姿。
 ふと右手を見れば、付けたばかりの紋章が淡く光を放っている。
「・・・・・こういう事か。」
 ジーンの言っていた事を思いだした。何かしようという意識もないまま発動された紋章の力に、しばし考え込む。
 紋章を使った後の爽快感は、水の紋章などとは比べものにならないくらいある。旨くコントロール出来れば、ストレス解消には良いかも知れない。攻撃範囲を伸ばすことが出来たら、遠くにいる者に雷を落とすことも可能になるだろう。
「・・・・ちょっと、良いかも知れないな。」
 そう呟き、ほくそ笑む。
 いきなり襲ってくる敵への牽制にもなる。良い物を手に入れた。
 先ほどとうって変わって上機嫌になったパーシヴァルの傍らに、慌てて駈け寄る足音が近づいてきた。
「大丈夫ですかっ?!いったい何が!」
 少し顔を青ざめさせた炎の英雄ヒューゴに、パーシヴァルはニッコリと笑いかけて見せる。
「愚か者に、神の鉄槌が落とされたのですよ。」
「・・・・はぁ?」
 わけが分からないと言うように首を傾げてみせるヒューゴに再び笑いかけたパーシヴァルは、彼の肩を軽く叩き、二人に駆け寄ろうとする動きを制した。
「放って置きましょう。少し、頭を冷やした方が良さそうですからね。」
「でも・・・・・。」
「ヒューゴ殿。」
 納得行かないと視線を向けてくるヒューゴに、パーシヴァルは笑みを深くする。
 顔は笑っているのに、目の奥は笑っていない。
 殺気すらこもったそれに、ヒューゴは顔をヒクつかせた。
「二人とも腕の立つ剣士です。放って置いても、この辺のモンスターに遅れを取ることはありませんよ。」
「そ、そうですよね!放って置いても大丈夫ですよね!」
 あはは、と乾いた笑いを浮かべたヒューゴに、パーシヴァルは小さく頷いてみせる。
 気を失ってさえいなければ、何とかなるだろう。何とかならなくても、知ったことではない。他の仲間を促し城へと向かうヒューゴの後に付いて、パーシヴァルも城へと向かう。
 途中、黒こげになった男達の様子を見るために振り返ってみたが、ピクリとも動いていなかった。
 自分はこらえ性のある方だと思っていたが、結構短気だったらしい。
 新たな発見をした。
 もう少し大人にならなければな、と思いながら城門をくぐるパーシヴァルだった。














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